病気ではないかと心配する病気

病気不安症というらしいですが,人類史上経験したことがないと思われる感染力を持つオミクロン株が蔓延している今日,自分はオミクロン株に感染したのではないか,と心配している人は多いんじゃないかと思います.

実はかくいう筆者もそのひとりです.オミクロン株の症状は「かぜみたいなもの」と当初流れたのを専門家と大手メディアが否定するのに躍起です.「喉がこれまで経験したことのないほど痛んだ」という証言が多くの患者から寄せられているのも事実のようです.

これまでメディアを通して専門家が言うところをまとめると,典型的な症状としては,

  • かぜのような発熱(37℃台)
  • 頭痛
  • 花粉症のような鼻水
  • 喉の痛み(人によってはこれまで経験したことがないほど)と咳
  • 花粉症のような倦怠感

くらいでしょうか.一方で無症状の感染者も少なくないようですから,上記の典型的な症状についてもそれぞれ無症状までの中間的ないろんなレベルの症状が出ている人もいるはずです.

筆者は先週の日曜日の夕方から喉の痛みと頭痛に見舞われました.喉の痛みは違和感と痛みの中間くらいで,頭痛も夕食の支度などの日常生活はなんとかできるけど気になるレベルでした.

しかし夜,38℃近くまで熱が上がりました.そこで翌朝,かかりつけ医のオンライン診断を受け,もし熱が下がらないようなら,翌日の午前中に新型コロナウイルスの検査を受けることになりました.

翌火曜日もときどき37℃台半ばまで熱が上がるので検査を受けました.抗原定性検査で結果は陰性でした.

しかし,その後も熱が平熱と38℃の間で上がったり下がったりを繰り返し,軽い頭痛も出たり引っ込んだり,喉も軽い痛みと違和感の間を行ったり来たりしていました.

ようやく,土曜日になって一日平熱で他の症状もなく過ごせました.

これまでもこうした,インフルエンザのような激しい発熱がない,いわゆる「かぜ」のような症状には1〜数年に1度はなっていました.ナントカはかぜひかないのナントカではないようで,さいわいです.

今回,検査を受けるタイミングが,抗原定性検査にしては早すぎたように思います.PCR検査を受けられるとばかり思っていたのですが,次に発熱したらもう1日くらい間を置いてウイルスの増殖を待ってから検査を受けようと思います.

なお,オミクロン株の感染ではないとする立場からの傍証としては,

  • 家庭内感染が避けられないとされるが,同居家族で発症したものはいない
  • しかも,筆者は家族で1番外出頻度が少ない

の2点が上げられます.しかし,同じコロナウイルスの仲間であるインフルエンザウイルスに対するミトコンドリアの防衛機能なども明らかになってきているので,ひょっとしたらわが家で1人だけミトコンドリアが違う筆者のみ感染・発症したのかもしれません

あとは味覚のバランスが微妙に以前とは違う気がします.例えば,このスナックを「かぜ」をひく直前に買ってとてもうまかったのでもう一度買ってみましたが,いまはそんなにうまく感じません.

また,大好きなペプシゼロもなんかあんまりうまくありません.

完全に平常の体調に戻った現在,確認するとしたら抗体検査を受けることでしょうが,たぶん研究目的以外にはやってないでしょうね.

まとめ

筆者は1月末からオミクロン株に感染したかのような症状が出たが,抗原定性検査では陰性だった.もともと抗原定性検査は陽性者を見逃す確率も低くなく,本当はオミクロン株に感染したのか,しなかったかは今さら確認しようがない.

2022年1月30日
31日(月)
2月1日(火)
2月5日
発熱が確認された日曜日夜以降はほぼ家庭内隔離状態でした.
子供が小さい頃ですから20年以上前,妻と子供2人がひどいインフルエンザにかかったのに,筆者ひとりなんともなかったことがありました.ミトコンドリアとインフルエンザウイルスには「相性」があるように思います.

尾身茂会長

先日放送された「芸能ニュースマン」で,爆笑問題の太田光と政府の対策分科会の尾身茂会長の対談がありました.

高齢の偉い人って,思考が硬直化して話が通じない人が多いですが,尾身会長は口調も温和で,話の内容も柔軟で感心しました.

71歳だそうですが,専門家のトップとしていろんな意味でがんばって欲しいと思います.

某委員会前会長とか,某国前大統領とか,某国前首相とか😓

0.6ポイントの差

今日の夜のNHKニュース(地上波)を見ていて,耳を疑いました.NHKのサイトにありますが,問題の部分を引用します.

〝最も開きが大きい東京都でも0.6ポイント程度(注: 抗体が確認されたパーセンテージと感染が確認されたパーセンテージの差)となっています。
これについて厚生労働省は「感染者の比率と抗体の保有率の差はそれほど大きくない。 〟

2020年12月の調査で新型コロナウイルスの抗体が確認された人の割合は東京で0.91%,同じ時期の東京の累計の感染者の割合が0.32%で,その差が概ね0.6ポイントです.その0.6ポイントはたいしたことないと厚生省が言っているわけです.

呆れるというか何というか.もちろん,10%とかでしたら,0.6ポイントは誤差範囲です.

しかし,0.91:0.32≅3:1ですから,実際の感染者の1/3しか捕捉できていないということで,完全に市中感染が広がっていると言うことではないですか.

10:1とか,100:1とか,桁が違わなければ問題ないと言うことなんでしょうか.

COVID-19: 感染の様相が違ってきた

人口当たりの感染者数を関東地方だけ見ると,これまでは,東京が圧倒的に多く,ついで,埼玉,神奈川,千葉という,東京に隣接する3県,そして,北関東はまばらな感染という,3つのレイヤーに分かれている状況でした.

しかし,第三波と言われる現在は,東京に隣接する3県も東京化してしまい,北関東で従来の隣接3県同様に感染者が増えています.

東京はこれまでも感染経路が追えない,「市中感染」が半数以上で,想定される感染経路は無症状の若年層によるとされてきました.今それが,隣接する3県で起きていることでしょう.

それでも専門家は,症状のない人が検査を受ける必要はないという,矛盾しているとしか思えないことを言い続けています.

また,イベントの感染対策といえば,なんとかの一つ覚えで検温です.大半の無症状の感染者はフリーパスです.COCOAの義務化くらいできないんでしょうか.

こんな科学的知見に裏付けされないザルのような対策のままでいいんでしょうか.医療崩壊にまっしぐらのような気がします.

スポーツ選手は感染しやすい

専門家や有識者が,スポーツ選手は免疫力が高そうだが,練習や試合で疲労したあとは免疫力が落ち,全体として考えても普通の人よりもよく風邪をひく(自然免疫力が低い)ってしばしば語っていますね.

今回島根県の高校サッカー部がクラスターとなり,寮生を中心に,90余名の感染者が出たとのことです.たしか,サッカー部の寮生は百数十名とどこかのニュースで聞いた記憶がある(今,探して見ましたが,なかなかサッカー部の寮生の数を記した記事が見つかりません)ので,その記憶が正しいとすれば,いくら共同生活をしているにしても,ものすごい率です.これも,スポーツ選手は免疫力が低いことの傍証となるでしょう.

本件もそうですが,日本のマスコミはなぜ,数ばかり挙げて,率を気にしないんでしょう.