屋外で2m以上離れれば,マスク不要って政府公報で言ってます.
喫煙所でタバコを吸ってきたと思われるおっさんと屋外で2m以上離れてすれ違っても,タバコくささが臭います.タバコを吸い終えても肺にたまった煙が出切るのに,15分とも30分とも言われています.
におうということは,おっさんの放った粒子を吸い込んで臭いの受容器にくっついたということになります.タバコの煙の粒子がおっさんの体内から出て,臭いを感じた人の体内に入ったのです.
タバコの煙の粒子が届けば,ウィルスの付着したマイクロ飛沫も届く可能性があるでしょう.
ネットで検索すると,タバコの煙の大きさは0.1〜1μmとわかります.健康被害があるといわれるPM2.5は2.5μm以下です.このサイズの粒子は遙か大陸から飛んでくることが知られています.
新型コロナウィルスを感染させると言われるエアロゾルやマイクロ飛沫の大きさ自体はなかなか見つかりませんが,新型コロナウイルス自体は,直径 0.06~ 0.14μm の球形だそうで,これらはPM2.5より小さいのですから,条件次第でどこまでも飛ぶでしょう(ウィルスが単独で飛んで活性を保てるかは知りません).
COVID-19がはやり始めた当初,COVID-19は飛沫感染および接触感染であると言われました.このうち飛沫感染の “飛沫” は5μm以上と定義されているようです.この飛沫は,遠方まで飛ばないことが知られています.
ウィルスの付着したエアロゾルやマイクロ飛沫の大きさは,飛沫より小さくウィルスより大きいわけですから,タバコの煙の粒子の大きさに近いと推測されます.
ということは,タバコのにおいがした(=体内に吸い込んだ)ら,同規模のサイズのエアロゾルやマイクロ飛沫も吸い込んでいる可能性があるわけで,2m離れればマスクなしでも安全というからには,さらにその根拠を明らかにして欲しいと思います.
まあ,屋外で2m離れれば,エアロゾルやマイクロ飛沫は届くけれどその密度は低いから大丈夫ということなのでしょうけど,それこそエビデンスはあるんでしょうか😓