M4 Mac miniのWi-Fiの速度

そう言えば,M4 Mac miniでWi-Fi接続時のスピードを測ったことないなと思いやってみました.

M4 Mac miniをNuroのルーターのWi-Fiに接続した時のスピード

Wi-Fiでこれだけスピードが出れば文句はないです.

Wi-Fiの接続先はいつものTP-LinkのMeshルーターではなく,NuroのONU一体型ルーターとしています.TP-Linkのルーターは1Gbpsの回線でNuroのルーターにつないでいるので1Gbps以上出ません.

Nuroは下り2Gbps, 上り1Gbpsということで,その帯域を活かした結果が出ました.

ただ,普段は他のモバイル機器にWi-Fiを空けるために,Mac miniは1Gbpsの有線でNuroのルーターにつないで使います.

M4 Mac miniを有線LAN(1000BASE-T)でNuroのルーターに接続した時のスピード

これで十分です.

ATOM Cam 2のRTSPをRasPi3で見る Trixie update (2025/10/18)

前回のupdateから3週間ですが,Raspberry Pi OSをTrixie (13.1)にupgradeしたので,現状をまとめます.

ATOM Tech社のATOM Cam2が出力するReal Time Streaming Protocol (RTSP)をRaspberry Pi 3 Model B (RPi3)および同+ (RPi3+)で視聴するシステムを少しずついじりながら運用しています.

概況

VLCによるRTSP視聴は,RPi3, RPi3+どちらにおいても非常に安定しています.特に,RPi3のほうは実用レベルの安定性です.

現在の状況 (RPi3, RPi3+共通)

システム構成

  • 1GB RAM, 32GB microSDカード (RPi3+は64GB)
  • Raspberry Pi OS 13.1 (Trixie)
  • rpi-swap (ZRAMとfile swapのハイブリッド.RPiOS Trixieのデフォルト設定)

Waylandでは安定しないので,raspi-configでX11を選択します.

VLCの起動

$HOME/bin/run_vlc.sh

#!/bin/bash
killall vlc
sleep 3
DISPLAY=:0 /usr/bin/vlc   \
	-f \
	rtsp://カメラのUserID:パスワード@カメラのIPアドレス/live	\
  	> /dev/null 2>&1 &

systemdの設定

$HOME/.config/systemd/run_vlc.service

# run_vlc.service
[Unit]
Description=Run vlc
DefaultDependencies=no
After=graphical.target

[Service]
Type=simple
ExecStart=/PATH/TO/THE/SCRIPT/run_vlc.sh
TimeoutStartSec=0
RemainAfterExit=yes

[Timer]
OnBootSec=15sec

[Install]
WantedBy=timers.target

設定

ユーザー権限にて

systemctl --user enable run_vlc

再起動の仕組み

$HOME/bin/rerun_vlc.sh

#!/bin/bash
systemctl --user restart run_vlc 

$HOME/.config/systemd/user/rerun_vlc.service

# rerun_vlc.service
[Unit]
Description=Re-run vlc
DefaultDependencies=no
After=run_vlc.target

[Service]
Type=simple
ExecStart=/PATH/TO/THE/SCRIPT/rerun_vlc.sh
TimeoutStartSec=0
RemainAfterExit=no

[Install]
WantedBy=default.target 

$HOME/.config/systemd/user/rerun_vlc.timer

# rerun_vlc.timer
[Unit]
Description=Rerun vlc every day at 11:32
After=graphical.target

[Timer]
OnCalendar=*-*-* 11:32:00
OnCalendar=*-*-* 04:30:00

[Install]
WantedBy=timers.target

設定

systemctl --user enable rerun_vlc.timer

解説

RPiOS 13.1 Trixieで採用されたrpi-swapの効果と,VLCのたゆまぬupdateのおかげと思いますが非常に安定です.RPi3ではほとんどVLCが落ちることはなく実用レベルと言えると思います.RPi3+ではまだ1日に1度くらいの頻度で落ちます.

VLCが落ちるケースでも従前は画面がフリーズすることが多かったですが,Trixieにupgradeして以降はフリーズはなく,VLCの表示窓がフルスクリーンを終了してエラーメッセージが表示されるようになりました.フリーズ状態でVLCやOSを再起動するには数分無駄時間がかかりましたが,フリーズしないので再起動も即できます.

また,その後確認はしていませんが,Raspberry Pi 4 Model BやRaspberry Pi 5では余裕で安定動作するはずです.

Rapsberry Pi Zero 2もTrixieにupgradeしましたが,VLCで当該のRTSPを視聴すること自体が不可能な状態です.

OSのupgrade効果かVLCのupdateの効果かは不明.

不調の原因はSDカード

Raspberry Pi 3 Model B+(以下RPi3+)であっさりうまく動いた,Trixie下のVLCによるRTSP視聴の自動起動ですが,同Model B(RPi3)では四苦八苦でした.

最終的にこれはmicro SDカードの問題ではと考え,それまで使用していたTranscendの16GBを新品ではないですがまだあまり使ったことのないSanDiskの32GBに交換しました.

そしたら何の支障もなく電源ONからRTSP視聴までスムーズにいきました.

やはりRaspberry PiにとってSDカードはパフォーマンスや安定性に大きく関わるようです.

Transcend 16GB micro SDカード(上)とSanDisk 32GB micro SDカード.

Raspberry Pi OS 13.1 Trixie

Raspberry Pi OS (RPiOS)の13.1 Trixieが正式リリースになりました.

早速,ATOM Cam 2のReal Time Streaming Protocol (RTSP)画像をVLCで見ているRaspberry Pi 3 Model B (RPi3)と同Model B+ (RPi3+)のupgradeをしました.

最初はRPi3+の/etc/apt/sources.listbookwormtrixieに書き換えて,

apt update
apt full-upgrade

を施しましたが,エラーが出てうまくいきませんでした.

そこで,クリーンインストールをすることにしました.Raspberry Pi Imagerが最新のTrixieをダウンロードしますのでそのままmicroSDカードに書き,RPi3+に差し込んで起動し設定をします.

久しぶりにクリーンインストールをすると結構面倒ですが,/etc/ssh内にあるsshサーバーのキーと,メインユーザーのホームディレクトリーにある.sshを保存しておいてそのままTrixieをインストールしたmicroSDカードに書くことで,他のマシンからのログイン,他のマシンへのログインはすんなりそのままできます.

問題は,VLCを起動する仕組みですが,RPi3+に関してはBookwormで使っていた設定をそのままコピーして,

systemctl --user enable run_vlc

として動くようになりました.

RPi3の方も同じようにしましたが,なかなかVLCが起動してくれません.コンソールから

systemctl --user restart run_vlc

とすると動くので,タイミングだけの問題と思われます.

実際これまではあまり感じていませんでしたが,RPi3の動作,特に起動時がRPi3+よりずっと遅いです.これはもう少し調整して,うまい具合にしたいと思います.

目についたBookwormとTrixieの違いですが,dphys-swapfileが廃止されて,rpi-swapというのに変わりました.zramをキャッシュとして使い,/var/swapに読み書きするようです.

RPiではやはりSWAPがパフォーマンスのボトルネックになるので,開発者たちもこれまでのdphys-swapfileには限界を感じてzramと組み合わせた仕組みを導入したようです.

筆者はSlackware流儀なのでシステムのメインテナンスはroot権限で実行するので,sudoは付けません.
M4 mac mini等.
これはユーザー権限です.

M4らしく使えない

M4 Mac miniが届いてからまる2か月が経ちました.その間,もちろんこれまで使っていた史上最強Intel Mac miniのしていた仕事をまるまる引き継ぎました.まあ,現時点ではほとんどのアプリケーションがIntelとApple Siliconのバイナリーを同包しているので,かつてのMotorolaのMPUからPowerPCに移行したとき,そのPowerPCからIntelに移行したとき程の過渡期だぁっていう感じはないです.

Apple Siliconが速すぎてIntelのバイナリーをエミュレートしてもインテルのCPUより速いといううわさも聞いていたので,それも試してみたいところでしたが,そんな機会もほとんどありません.

昔と違ってコンピューターにおける作業のほとんどがWebブラウザで済んでしまうという事情もあるのかもしれません.

そんなこんなでM4ならでは,という場面になかなか遭遇しないのです.

どうもApple Pay機能が利用できるということですが,そのためにはTouch IDを搭載したMagic Keyboardを買わなければいけないようです.値段が2万円以上するのも困りますが,筆者の場合はKVMスイッチを使って4台のコンピューターを切り替えて使っている関係でBluetoothのキーボードはNGという事情もあり,導入はなしです.

M4らしさを活かせることなんかないかな.