Postfixを試す

Slackware 15.0 (64, ARMも)では,Mail Transfer Agent (MTA)がこれまでのsendmailからPostfixに切り替えられました.

Slackware 15.0をインストールした実サーバーでは,これまで14.2で使用してきたsendmailの設定(Let’s Encryptの証明書を含む)をそのまま使いたかったので,Postfixをざっくり削除してsendmailをインストールして,問題なく従来通りの機能をするようになりました.

他の必要なデーモン類の移転も完了したので,ぼちぼちもう1台のSlackware 14.xサーバーを15.0にupgradeする作業に入ります.

こちらのサーバーではメール系は,LogWatchの吐き出すサマリーを送り出すだけで良く,sendmailに置ける設定もそれほど複雑ではないので,この際Postfixにしてしまおうと思います.

最終的な動作環境は仮想マシンなので,ManjaroのKVMで仕立てることにします.

Directory service, relational database, web server, MTA, zeroconf discovery agent, domain name system, security shell, file servers , log summarizer and etc.

sshdのパスワード認証を不可にする

これは,OpenSSHのdaemonを使っている場合,通常は /etc/ssh/sshd_config 内で,

PasswordAuthentication  no

とすることで可能です.しかし,Slackware (64, ARMも)では,PAMの認証を使用していて,上記のオプションだけではパスワード認証をしてしまいます.

パスワード認証を不可にする場合は,

ChallengeResponseAuthentication no

を追記する必要があります

参考ページ

このオプションについては,Slackware (64, ARMも) 15.0のデフォルトの sshd_config では一切触れられていない.

サーバーをガチャンと切り替えてみました

切り替えてみました.httpdのサービスのうち,WordPressは大丈夫なようです.

これより後,めんどくさいのでカテゴリーは,LinuxとNetwork,Raspberry Piくらいにします.

また,あまりに詳しい作業内容については,セキュリティー上の問題もあるので書きません.

1度サーバーをガチャンと切り替えてみます (2) 準備に手間取ってます

4月8日頃にガチャンと切り替える予定

2022年4月6日(水)の午前中に,ガチャンと切り替えようかと思いましたが,肝心なBIND (named)の設定がまだと気がつき,着手しましたが,難航しています.

もともとBINDのことはあんまり理解してないまま使ってきてました.解ってないのにいろいろ過去の複雑な事情が設定に盛りこまれています.

BINDもセキュリティーの事情からバージョンが上がる度にそういう曖昧さが許されなくなってきているようで,Slackware 14.xで動いていた設定をそのままコピーしても,エラーが出て動いてくれませんでした.

ということで,1, 2日かけて,BINDの設定をチューニングしてから,いよいよガチャンと切り替えます.

追記: とりあえずBIND動きました

BIND (named)の設定のエラーは,メッセージを見ながら,理解していないなりに😓 直して,エラーが出なくなりました.

しかし,システムを起動しても,namedもntpdも動いていない.前のシステムの起動手順などを見てみても,特に変わらないのですが.

なんとなく勘で,システムの時間が設定されていないとnamedが動かず,namedが動いていないから,ntpdがサーバーのipアドレスを取得できなくて動かないのではないか,と当たりを付けました.

一番の問題は,Raspberry Pi Model Bシリーズが,バッテリーにより駆動されるhardware clockを持っていないことです.起動時に何もしないと,1970年1月1日から始まってしまいます.

もともとの起動順は,rc.Mから呼ばれたrc.inet2によって,rc.bindがスタートして,そのあと,rc.Mの少し後でrc.ntpdが起動されます.これでしばらくするとclockが同期しますが,少し時間がかかるので,ntpd起動の前に,

/usr/sbin/ntpdate 0.pool.ntp.org

を実行するように,rc.ntpdに追加してあります.

SlackwareARM 14.xではこれで問題ありませんでした.つまり,システムの時間が1970年1月1日でもnamedは起動して,その後に起動するntpdのサーバー名を解決してくれます.しかし,SlackwareARM 15.0付属のBIND 9.16.xでは,システムの時間がめちゃくちゃだと,namedが居座らずに異常終了してしまいます.

そして,ntpdが時間サーバーのipアドレスを解決できずにやはり異常終了してしまう.

「ニワトリが先かたまごが先か」問題です.

仕方がないので,0.pool.ntp.orgでたまたま表示される1つのipアドレス(仮にnn.nn.nn.nn)を使い,rc.Mの中のrc.inet2起動の前に,

/usr/sbin/ntpdate  nn.nn.nn.nn

を書いて,解決しました.poolなのに,固定的に使うのは趣旨に反すると思いますが,起動時の一回だけだから勘弁しもらいましょう.

動けばいいのだ™
ntpdate実行時も.

LDAPの移転で難儀する

LDAPは,データベースの内部ファイルをバイナリーコピーしても新しいマシンでうまく動かなかった記憶があるので,旧いマシンから正攻法でテキストダンプ(ldif型式)して,新しいマシン側でimportします.

長いこと,phpLDAPadminを便利に利用さてもらってきました.このldifエクスポートは完璧に使えます.しかし,phpLDAPadiminも,もう7年くらい前でメンテが終わってしまっているようで,バージョンアップの度にAPIに少なからぬ変更のあるphpのサポートされている一番古いバージョンでも全くもって動かなくなってしまいました.

そこで,ネット検索すると,Apache Directory Studioなるソフトがあり,macOS版もあると言うことで,喜んでダウンロードしました.

しかし,Big Sur(macOS 11.x)以降では動かないようです😓

ldap browserという大昔のソフトは動くのですが,ldifのエクスポートでエンコーディングされた長い行は改行が入ってしまい,インポートできないのです.

さて困ったと思ったら,仮想マシンのWindows 10があるのでした.Apache Directory StudioのWindows版を試してみます.

WindowsもNG

なんだかよく解らないけれど,Windows版も長ったらしいエラーを出して動きませんでした.

ldapsearch

ふつうに,ldapsearchを使うことにします.長いコメント行が改行される不具合はありますが,-Lオプションでコメントの出力を止められることが解りました.