100分 de 名著は,たいてい見ています.今月は「赤毛のアン」で,珍しく読んだことのある本です.数年前にも再読しました.
残念なのは,解説が茂木健一郎氏であることと,朗読の声優の感情が入りすぎている点です.彼女はミュージカルでアンを演じたこともあるそうですが,ミュージカルの出演者とか,アニメや海外映画の吹き替えの声優は,いくら何でもと思うほど感情入れすぎと思います.そういうものなんでしょうけど,どうも好きになれません.
番組でときどき紹介される映画(実写)のシーンでのアンは,ずっと抑えた,というか自然な演技をしていて朗読と対極をなしています.
これは外国映画・ドラマでしばしば経験しますが,日本語の吹き替えでは男声も女声も,声優のビンビン張った声になっていますが,オリジナルの音声を聞くと,たいてい低くてぼそぼそ言ってます^^;
それはおいておくにして,今回感じたのは,「赤毛のアン」という題が実に的確であると言うことです.アンの人格形成において赤毛であるということが重大な影響を与えている,というのは茂木氏に解説されなくても解っていますが,再認識しました.
原題は “Anne of Green Gables”ですが,これも「赤毛のアン」の英訳にしたほうが良かったんじゃないかと思いました.
どうでもいい話ですが,これまで司会だった島津有理子アナウンサーはNHKを退職したそうで,この「アン」から,安部みちこアナウンサーに代わっています.