昔から関心のある言葉の1つです.
高齢者に,懐中電灯のことを「でんち」と呼ぶ人がけっこういることは前から気が付いていました.最近ではときどきネット検索などもしていますが,どうも,地域的な偏りがあるわけでもなさそうです.
今朝テレビに「耐水性紙やすり」が,出てきて,これを業界人は「水ペーパー」って呼ぶなってふと思い出しました.いくらなんでもって感じの略し方ですが,こういう略称が意味不明になる略し方はけっこうあります.比較的新しいものでは,「食洗機」が典型例じゃないでしょうか.「食」っていったら,まあ普通は食品か食事を想定しますが,それを洗っちゃう機械です.
「食の安全」って聞いて,食器の安全性を頭に浮かべる人はいないでしょう.
海外で,きれいな日本語だけを習った人がもしいたとして,この言葉をはじめて見たら,本当に何のことか想像が付かないでしょうね.
ハイヒールをヒールっていうのもそうですね^^;
そう思うと,「でんち」も,ひょっとすると,電池式照明とか,電池式ランタン/カンテラ等の略なのかも知れません.
さて,でんちに関して調べて知ったおもしろいことのひとつは,懐中電灯がでんちなら,電池は何と呼ぶかと言うことで,「でんちの炭」といった人がいるって事です.
また,ごく最近ですが,近所のおばさんが細長い懐中電灯を「棒でんち」といったとのことです.普通懐中電灯は細長いですから,それを敢えて「棒」というということは,案外,電池式提灯なんてのが語源なのかも知れませんね.