花粉最盛期

NHKの気象情報を見ていると,花粉の飛散量っていうのは少しずつ増えて,ピークを迎えて,ゆっくり減っていくなんて感じを頭に描いてしまいますが,花粉数を実測しているはなこさんの情報によると,花粉の飛散量は,「離散的」といえるようなグラフを描いています.

20150316-はなこ

こういうグラフでは,いつが最盛期なのかよく分かりませんね.たぶん,移動平均とかかけて緩やかな山にすれば見えてくるのかも知れません.

それと,今までも書いていますが,そのシーズンに浴びた花粉の積分値が,症状に影響するという経験則を得ています.積分したグラフの,結果的に中間値に達したところがまっただ中ということです.

上の図はキャプションがそのまま縮小されて見にくいですが,緑が,大飛散した一昨年(2013年),青が,少なかったと言われる昨年,そして赤が今年です.昨年と比べると,2月10日頃の最初のピークがなかった代わりに,3月上旬に複数のピークが出ています.そのほかは多少の飛散はありますが,昨年とはほぼ同程度,一昨年に比べれば明らかに少なくなっています.

このままの傾向で行ってくれると良いんですが.

さて,自分の症状はといいますと,シーズン前からずっとザイザルの服用を続けていて,2月下旬からはエリザスの点鼻も続けています.それからの効果と,花粉量が思ったほど多くないためでしょうか,くしゃみ・鼻水が止まらなかったり,就寝中鼻が詰まって寝苦しかったりと言うことは今のところありません.一言で言うと,いまのところ「楽」です^^;

この,ザイザルとエリザスのコンビネーションは,私にとっては非常に強力で,この2つに切り替えた一昨年のBLOGの記事を見ても,どうしようもなく苦しんだことは少なかったようです.

とはいえ,大飛散の一昨年も,飛散量が少なかった昨年も,花粉が原因と思われる体調不良で最低1日は休暇を取っていますので,4月中旬くらいまでは油断禁物です.

はなこさんから,2015年3月16日キャプチャーしたもの

堤未果「ルポ 貧困大国アメリカ」

著者は,アメリカの大学・大学院を卒業・修了し,米国野村證券に勤務しているときに,911に遭遇して,ジャーナリストに転身したそうです.

この本が出版されたのは,2008年で,ルポとしてはだいたい2006年頃のものです.それからアメリカの状況は,よくなっていることはないはずで,現在もこういうひどい境遇の人たちが多数いるのかと思うと,なんとも読むのが辛かったです.

おおざっぱに言うと,アメリカの貧困・格差拡大は日本の多少意識の高い人たちが考えているレベルと照らしても,とんでもなくひどい状況にあると言うことです.

そして,なぜ,格差拡大が改善されないか.一つには,日本にも見られますが,貧しい人たちが,そうなったのはある意味,自己責任であるという考え方が蔓延していることです.

しかし,今日のアメリカでは,たった一つの病気やけがや失業で,(貧しい人たちに冷淡な側の)中の中〜上クラスの人でさえ,貧しい側に転落しかねません.

もうひとつの大きな理由は,新自由主義の政治家たちと,軍事産業が一体化した軍産コングロマリットにとって,貧困拡大が都合が良いということです.貧しい人たちを戦場に送り込む仕組みができあがっています.貧しい人々を戦場に送り込むルートは正規軍に限らず,州兵,後方支援の民間企業などで,傭兵のようなものもあります.

たいていの人たちは甘い言葉に半分騙されて戦場に送られて,無事に帰ってきたとしても,一時的に小金をもてるだけです.戦地で病気やけがをしたり,PTSDなどを患ったら,帰国しても前よりも窮地に追いやられることになります.

このルポでは,ブッシュ(子)時代のアメリカの市民生活の荒廃をもたらす政策の数々によって,苦境に立たされた人々の声が紹介されています.

オバマ政権に変わっても,議会は新自由主義の側の議員が多数派なので,悪くなる速度を遅くするのが精一杯です.

そして,このとんでもないアメリカの現状は,日本の遠からぬ将来です.

大震災の日

4年前の今日,家族の海外渡航準備のため,私は午後に休暇を取って銀行で用事を済ませ,自宅に帰ったところ,大震災に遭いました.

当日の天気は,よく晴れて,暖かかったという記憶ですが,気象庁のデータを調べると,朝は,-3.0℃まで冷え込み,日中はよく晴れましたが,夕方は曇ったようです.

今朝も,-2.3℃まで冷え込み,冬晴れとなっています.似た天気となっています.

次はどこで大震災が起こるのでしょうか.人類は大震災は避けられないことを肝に銘じて,これからも暮らしていこうと思います.


64bit化まとめ

なんとか,Slackware 64の自分ナイズについて,全体が見えたので,いったんまとめておきます.

Kernelのbuild

Kernelについては,当初,自分でbuildしたkernel (3.19.0, 3.19.1)がモジュールを自動的にロードしないので困っていましたが,Slackware 64付属の.configを使うことで,解消しました.たぶん,force loadingとかいうオプションがONになることで解消したと思いますが,動けば良いので深くは追求してません.

Slackware 64付属の.configを使うことによる副作用は,ほとんどのモジュールをbuildしてしまうことですが,これも,たいした問題ではないので,放置します^^;

また,kernel のmakeで,build済みのオブジェクトも毎回コンパイルし直すようです.これも,大きな問題ではありません.

まだ,initrdを使う起動はうまくいっていません.が,それも使わなきゃ良いんです^^;;

ソフトのメンテナンス性

ほとんど,Slackware (32bit)と変わりません.Slackwareに付いているソフトについては,SlackBuildでbuildできますし,含まれていないものも,通常のconfigureオプションでたいていbuildできます.

KVM/QEMU

これが,最大の壁でした.いくつかの関連パッケージは,32bitよりもサクッとbuild & installできましたが,最後のvirt-managerがうまくいかず,あきらめました.

手動で,qemu-system_x86_64は起動するのに,virt-managerでは,使用できるエミュレーターがないというメッセージを出してお手上げです.

関連ソフトは,何巡かbuild & installしています.

使わないことに

多少の制約は残っても後々の問題として抱えたまま,できれば64bitに移行したかったのですが,今日では必須となってしまったKVM/QEMU環境が構築できなかったので,Slackware 64への切り替えは見送ることにしました.

もちろん,最初からKVM/QEMUが含まれている64bit distroを使えば良いだけのことなんですが,それじゃぁおもしろくないです.これまで蓄積してきたSlackwareによるserver/routerの運営ノウハウが活かせません.

というか,Slackwareが好きなんでしょうがない^^;

64bit kernelいじり

何を今さら感がありますが^^;

私がLinuxの64bit版をいじり始めたのはかなり昔で,某所に入ったAMDの64bit dual CPUのマシンにSLAMD64をインストールしていじっていました.もう10年も前になると思われます.

いろいろテストして分かったことは,

32bit版と比べて,ほとんどパフォーマンスの向上はなしで,まれに,1.5〜2倍速くなるソフトがある

という,ものでした.まだまだ出来損ないのディストリビューションの不便さに耐えて,たかだか2倍です^^; 特に当時は,CPUのジェネレーションが変われば,2倍以上のパフォーマンスの向上は普通にありましたから,64bit化は封印ということにしました.

ところがどっこい,最近は,CPUのジェネレーションが変わってもパフォーマンスが,格段に向上ということがなくなりました.そこで,その”2倍”が非常に魅力的になりました.

ということで,Slackware 14.1の64bit版をいじり始めました.インストールからX.orgの起動までは,微妙におかしなことがありましたが,大きな問題はなく進みました.

しかし,自分でKernelをbuildするところで,引っかかっています.もう少し苦闘して,体で覚えたいと思います^^;

当時は,64bitでbuildされたソフトがそんなにはなかったから.
64bitに最適化されたソフト.
かつてのSLAMD64がSlackware 64bitになりました.