ManjaroでもDebianでも,fcitx4はfcitx,fcitx5はfcitx5と呼んでいるので,ここでもそうします.
fcitx-mozcもちゃんと動くのですが,唯一使いにくい点があります.それは,半角英数モードと,日本語入力モードの切り替えが,トグル式しかないのです.
トグルとは,情報系では「同じ操作で2つ(以上)の状態が入れ替わる」とされていますが,電気系的には棒の出たスイッチで上でオン,下でオフのような明確な切り替えになりますから,全く別物ですね.ここでは情報系の,同じ操作で状態が遷移する方で行きます.
日本語入力をするときに,文章や全体の構成などを考えながらタイピングしますから,ちょっと入力が止まったあとなど,今の入力モードをしっかり把握しているわけではありません.
従って保険のために,日本語入力キーを押すことが多く,それが癖になっていますが,それがトグル式だと保険の操作で逆に半角英数モードになってしまい,円滑な入力操作をかえって阻害します.
fcitx5では,日本語入力のオンとオフをそれぞれ別のキーにアサインできますので,保険的な操作で意図しない入力モードの遷移が起きません.
それでfcitxが動いているDebian(Core i7のサブworkstation=サブWSのサブOS)をfcitx5にしたかったのですが,いつも失敗していました.
Mozcがまともに起動せず,設定もできない状態でした.たふん,ライブラリーや設定ファイルの残骸が残っていてコンフリクトしているのだろうと想像していました.
しかし,DebianはサブWSのサブOSの位置づけですから,これで日本語入力が必要になる場面はほとんどなく,これまで放置していました.
今回,サーバーのOSをDebian arm64にするので,サーバー上での作業記録を日本語の文書に残す必要があり,したがって,fcitx5が必須となったので,Raspberry Pi 4 Model Bへのインストールや,Debian amd64のサブWSサブOSでいろいろいじって,ようやく,誤ってインストールしたfcitx-mozcを削除した上でfctix5-mozcをインストールしてちゃんと機能するようになりました.
できてしまえばたいしたことないのですが,
apt remove fcitx-mozc apt remove fcitx apt remove fcitx5 apt autoremove
を行った後に,ユーザーのホームディレクトリーで,
find -iname "*fcitx*"
として,fcitxの設定ファイルを探し出してをそれを念のため消してから,1度WSを再起動してから,
apt install fcitx5-mozc
をして,もう一度WSを再起動したら,fcitx5でMozcが使える様になりました.
たぶん,要らない再起動や,Log off / on で済むところもあると思いますが,systemdのDebianは起動が速いんで気になりません.