DOSBoxメモ (6) ARMのDOSBoxはNG

macOSではBochsで仕立てたFreedosのHDDイメージをDOSBox-Xにつないでブートできました.

同じことをSlackware ARM (32bit版と64bit版のAArch64)にて試してみました.どちらもsbopkgにてBochsのbuild & installはできていて,macOS版のBochsで仕立てたディスクイメージでブートできました.

ただし,Raspberry Pi 4 Model B (RPi4)では遅くて使い物になりそうにありません.RPi5ではなんとか実用に耐えそうです

続いて,DOSBoxをRPi4とRPi5にてsbopkgでbuildしたところ,どちらも成功し,自前のDOSでブートします.ここで,macOS MacPorts版と同様に,

mount e /path/to/images/folder
imgmount c e:drivec.img
boot -l c

としても,エラーとなってブートしてくれません(RPi4もRPi5も).

たぶん,SlackBuildsのbuildスクリプトがARM用にちゃんとできていないのだと思います.

同じARM用でもRaspberry Pi OS用はまだ試していません.動く可能性はあると思います.

ただし,今のところRPi4はSlackware ARM (32bit) 15.0, RPi5はSlackware AArch64 (ARM 64bit版) currentというハンディキャップがあります.

DOSBoxメモ (5) Bochs HDDイメージからようやくブート

もはや話はDOSBox(-X)から離れてBochsになっていますが,DOSBoxからの流れということで,メインのタイトルは “DOSBoxメモ” のまま行きます.

表題の通りBochsにて,やっとHDDイメージからのブートができるようになりました.

動いてみると,BochsはいわゆるDOS/V機を忠実に再現しようと,ハードに対応した設定を細かくしていくので,昔からDOS/V機をいじっている人間にはわかりやすいかもと思いました.

ここで一旦寄り道をして,Bochsで仕立てたHDDイメージ “drivec.img” でDOSBox-Xがブートするかやってみます.

DOSBox-Xが自前のDOSでbootしてから,

mount e /path/to/images/folder
imgmount c e:drivec.img
boot -l c

で,あっさりブートしました.

やはりこれまでDOSBox(-X)でいろいろやってきたHDDのイメージ作成がうまく行ってなかったということが明らかになりました.

方向としては,Bochsでこれからも続けますが,ちゃんと仕立てたHDDイメージは使い回せる事が確認できたのも大きな収穫です.