箱庭遊び6: Slackware仮想マシンの実マシン化 (3)

半分成功した状態で頓挫しました.

いろいろやりながら調べてわかったのは,ext4のFEATURE_C12という機能にまつわるインコンパチビリティーが話を複雑にしているようです.

できるようになったのは,Manjaro (AMD64)のgrubから,Slackware 32bit版を起動させることです.起動したSlackware 32bit版自身でEFIの操作やgrubのインストールはいろんなオプション試しましたができませんでした.

Manjaroのgrubからでも起動できれば成功としていいと思うのですが,Slackware 15.0がリリースされた時のkernel 5.15.19ならばブートするのですが,最新パッチの5.15.117ではブートしてくれません.ですので1/4成功でしょう.

Slackware 15.0 32bit版の仮想マシンの実マシン化はあきらめて,Debianを復元してみます.

一応なんとか動くので,しばらくSlackware 15.0 (32bit)を実マシンで動かしてみることにします.

追記

何をどうしたかわかりませんが,Slackware 15.0 (32bit)の最新kernel 5.15.117でブートするようになりました.Manjaroのgrub頼みですが,しばらくこのまま使ってみます.この追記もSlackware 15.0 の元,Firefoxから書き込んでいます.日本語入力はfcitx4 + Mozcです

いや,1/3か,1/4かも😓
fcitx5より少し不便ですが.

箱庭遊び5: Slackware仮想マシンの実マシン化 (2)

仮想ディスクイメージの中身を実マシンのパーティションにコピーするのは難なくできました.仮想ディスクイメージのマウントさえできれば,後は単にコピーするだけですから.

そして,ブートの設定ですが,まずは何も考えず,Manjaro AMD64の実マシンからchrootしてみますが,KernelがホストはAMD64, chroot先はx86 32bitなので,たぶんgrubの設定でエラーが出るに違いないです.

果たして,

grub-install /dev/sda
grub-install: error: /usr/lib/grub/x86_64-efi/modinfo.sh doesn't exist. Please specify --target or --directory.

となりました.

そこで,

grub-install /dev/sda --target i386-efi

としましたが,

Installing for i386-efi platform.
grub-install: error: unknown filesystem.

となりました.ホストのKernelやfirmwareとターゲットのもののバージョンが違うのでこうなることはある意味想定内です.

時間の無駄といえばそうですが,確認することに意義はあると思います😓

x86 32bitでブートさせるしかないです.そのためには,Slackware 32bitのインストールDVDイメージをダウンロードしてUSBメモリーに焼いて,そこからブートするしかありません.まあ,それが正攻法なんですが.

何百回とやってます😓

箱庭遊び3: Manjaro実機の仮想化も成功

Debian実機の仮想化の次は,第2workstation (WS)の第1OSであるManjaroの仮想化に取り組みました.

Debianでまっ更な仮想ディスクイメージへのコピーがうまく行かなかったので,今回はその成功を目指しました.

Manjaro WSは,Raspberry Piのバックアップなどを含むのでデータの占有量は160GBを少し超えるので,200GBのまっ更な仮想ディスクイメージを作成し,100MBをBIOS bootに,残りをLinux用にGPTでパーティショニングしました.

qemu-nbdを使って,ブロックディバイス化して,フォーマットしてLinuxのパーティションをマウントして,既に動いているManjaroの仮想マシン(これもかなり前に実マシンから仮想化したもの)の第2ドライブとしてつないで,chrootしてgrubをインストールしました.このあと既に動いているManjaroの第2ドライブからその新しい仮想ディスクイメージを外し,VMmanagerで新しい仮想ディスクイメージをメインディスクにした仮想マシンをでっち上げます.

しかしブートしませんでした.GRUBの画面は出てデフォルトのまま先に進みますが,UUIDで指定したドライブが見つからないと文句を言います.

おそらく仮想ディスクをVirtIOで接続したのが良くなかったのですが,このときは気づかず,Manjaroの仮想マシンでchrootはあきらめ,DebianのインストールDVDイメージから起動して,新しく作った仮想ディスクのLinuxパーティションをルートにして,grub-installとupdate-grubを実行して,仮想イメージからブートしたら,今度は起動に成功しました.

先に書きましたが,DebianのDVDイメージで作業したから成功したのではなく,仮想マシンにVirtIOでなくSATAとして接続したのが良かったのだと思います.

Debian実マシンをぶっ壊す (4) 実マシンも復旧

仮想マシンの仮想ディスクからの復旧に続き,実マシンからの復旧も成功しました.ただし,若干の紆余曲折がありました.

一年前のDebian Bullseyeのバックアップに最新のManjaroからchrootしてもgrub-install /dev/sda でエラーが出てしまいます.エラーはネットで調べればよく出てくる,

grub-install: error: unknown filesystem.

というやつです.ターゲットのkernelやfirmwareが古すぎるのが原因のようです.手っ取り早い解決策としては,ターゲットのDebianを先にbookwormにupgradeすればよさそうです.

このupgrade作業は幸いなことに,ターゲットのDebian bullseyeから可能でした.

bookwormにupgradeできたら,あとはgrub-installgrub-mkconfigで完了です.

教訓

まめにbuckupを取ろう.

マウントしてchrootした先.
元のマシンのkernelやfirwareが新しすぎる,とも言えます.

Debian実マシンをぶっ壊す (3) いちおう復旧

もとの実マシンでなく仮想マシンから持ってきたので,厳密な意味での “復旧” ではありません.しかし,Debianの実マシンが復活したので,広い意味での復旧ということにします

結局最終的に成功したのは,Manjaroの実マシンにDebianのパーティションを適当な場所(たとえば/mnt/hd)にマウントして,

root #mount --types proc /proc /mnt/hd/proc
root #mount --rbind /sys /mnt/hd/sys
root #mount --make-rslave /mnt/hd/sys
root #mount --rbind /dev /mnt/hd/dev
root #mount --make-rslave /mnt/hd/dev
root #mount --bind /run /mnt/hd/run
root #mount --make-slave /mnt/hd/run 

という具合にお膳立てしてから,

root #chroot /mnt/hd /bin/bash
root #source /etc/profile
root #export PS1="(chroot) ${PS1}"

として,さらにDebian実マシン用のEFIにしている/dev/sda1を/boot/efiにマウントしてから,UEFI+Grub2の手順にしたがって,EFIとGrubをインストールしました.

一年前の実マシンのバックアップからの復旧も試してみます.

このページの内容は固定ページに収録します.

利用した仮想マシンはもともと実マシンのクローンとして作成したので “復元” に近いといえます.