本気で地方を再生するには遷都しかないでしょう

心ある評論家たちは,「政府の財政出動による景気浮揚策の効果は限定的」とか,「ほとんど効果がない」と,もうここ20年くらい言い続けていると思うのですが,選挙の前になると,新政権に期待する”人々の声”として「景気浮揚」ばかりマスコミが取り上げるから,選挙民も,景気浮揚に関して調子の良いことばかり言う政党に投票してしまう,と言う構図が続いているように思います.

「景気,景気」,つまり「カネ,カネ」って言うから,弱者への思いやりがない冷たい政治になり,社会になるんですよね.

選挙公約として景気浮揚を言うのは禁止にすれば良いと思います.実際,できないし.

それから,現政権は「地方創生」とかいってますが,今の中央集権ではどう逆立ちしたって地方の経済がよくなるわけないです.中央集権と言うより,資本主義というか貨幣経済というか,とにかく経済の成長は人口の都市集中を加速するのが,古今東西の真実です.

有史以来,人口が集中しすぎて,インフラ整備が追いつかなかったり,自然災害で廃れた都市はいくつかありますし,また,毛沢東の大躍進政策や文化大革命,それにならったポルポト政権のような非人道的な方法で人口を逆流させて,結局失敗した例はいくつかありますが,そうでなくて,経済成長につれて,いい形で人口が都市から地方に流れた事例が1つでもあれば知りたいです.

そう考えたら,首都移転しかないです.それも一度捨てた首都は二度と首都にしないということにして,50年くらいごとに遷都しましょう.日本全国まんべんなく回るようにして.

政治家たちにとって,東京の居心地が良すぎるんでしょうね.