M4 Mac miniを購入後約3か月でプチフリーズが頻発して,高速なパソコンを買ったはずなのに使いにくい状態になりました.Appleのサポートに相談したりAIに聞いたり情報検索したりしながら自分でいろいろ試したところ,
- どういう条件でプチフリーズが起こるか
- プチフリーズが起きた時の他の症状
- 回避策
について解りました.
使用環境は,M4 Mac mini RAM 24GB SSD 1TB,macOS 15.7.3 (Sequoia)です.
1はPagesで長時間大きめ(約500MB)の文書を開いていると,編集操作をしていなくても,Pagesおよびcorespotlightd,mds_stores,tccdなどがCPUを占有し,~/Library/Metadata/CoreSpotlight/内のファイルのサイズが50GBを超え非常識に大きくなったときに起きます.
ただし,同じ文書をPagesで開きっぱなしにしてもMacBook Air M4では同じことは起きず,~/Library/Metadata/CoreSpotlight/のサイズは300MB前後という常識的なものです.
ネット検索でもPagesとCoreSpotlightとプチフリーズの関係を指摘しているものがいくつか見つかり,PagesとCoreSpotlightが主犯であることはほぼ確実ですが,MacBook M4では起こっていないわけですから,他にも必要条件があるようです.
2については,プチフリーズということで,最初はSSDのハード的な故障を疑ってBlackmagic Disk Speed Testで測定したので解ったのですが,正常時には読み書きとも3000MB/s前後のスピードが出ますが,プチフリーズが起き出すと書き込み速度が2000MB/s以下,ひどいときは1000MB/s以下にまで低下します.
したがって,プチフレーズか起き出すと,プチフリーズの継続時間を確認するとともに,Disk Speedを測定して客観データとしています.
3の回避策は,~/Library/Metadata/CoreSpotlight/の中のファイル・フォルダーを削除して,Macを再起動すればよいです.また時間がたつと~/Library/Metadata/CoreSpotlight/のサイズが増大して,プチフリーズが起きますが,数日は問題なく動きます.
Glossary
プチフリーズ
パソコンを操作しているとき,突然キーボードやマウスの操作に反応しなくなり数秒から数十秒その状態が続いた後回復する.プチフリーズ中にタイピングした文字が回復時に表示されることが多い.
今回筆者のMac miniで確認できたプチフリーズの継続時間は3〜16秒.
初期のSSDでは書き込み速度が著しく遅く,プチフリーズを引き起こした.ちなみに,英語では “micro freeze” である.
Blackmagic Disk Speed Test
Blackmagic Design社のディスクの速度計測アプリ.