Kernel 4.3はヘン

うちだけでしょうか.Kernel 4.3.3にしたら,FirefoxとThunderbirdがうまく動いてくれません.Segfaultを起こしたり,ライブラリーの参照先がないといって起動してくれません.

KernelをLong termの4.1.15に戻したら,正常に動作するようになりました.

Xorg自体は動くのに,Kernelとアプリケーションの直接的な相性なんてことがあるんでしょうか.関連ライブリーが古すぎて,もはやKernelと不具合ってことなんでしょうか.

しょうがないので,しばらくは4.1.15で行きたいと思います.そろそろシステム全体のupgradeが必要かも知れません.次のSlackwareの正式リリースを待っていられないので,Slackware-currentをインストールしますか^^;

Updateの問題ようやく解決

WordPressのupdateをWeb UIからできない問題が,ようやく解決しました.

結論から言うと,PHPのbuildの際に,明示的に–with-curlを付けないと,PHP-cURLが機能しないのです.Slackware的には,こんな感じです.

CFLAGS="-O2" ./configure                                      \
--prefix=/usr --localstatedir=/var --sysconfdir=/etc          \
--mandir=/usr/man --infodir=/usr/info --enable-shared         \
--with-config-file-scan-dir=/etc/php  \
--with-config-file-path=/etc/httpd \
--with-apxs2=/usr/sbin/apxs                                   \
--enable-mbstring --with-gettext   --with-mysql  \
--with-mysqli       \
--with-mcrypt --with-ldap                               \
--enable-calendar                                       \
--with-zlib --with-gd   --with-jpeg-dir=/usr/lib              \
--with-curl  \
--with-png-dir=/usr/lib --build=i486-slackware-linux

最初の頃は,–with-curlなしでも,WordPressは動いていたんですけど,いつの間にかPHPの仕様に変更があったようです.PHP5からって書いてあるサイトもありますが,私のところではずっと前からPHP5ですので,PHP5の途中,たぶん5.6の途中から,だと思います.

FileZillaの最新版のBuildにはGCC5.xが必要

まあ,それだけのことなんですが^^;

FileZillaをSlackware 14.1上で動かそうと思うと,バイナリーは,glibcに何とかがないからダメというので,それならソースからbuildしてしまおうと思うと,C++14準拠じゃないからダメとconfigure時に文句を言われて止まります.

C++14は,C++の新しい仕様のようで,GCCでは,5.xになって採用されたようです.ということで,GCCの5.2, 5.3のbuildをSlackware 14.1ベースのマシンで試みましたが,どちらもうまくいきません.

ということで八方塞がりとなりました.

はやく,Slackware 15リリースされないかなぁ.

64bit化まとめ

なんとか,Slackware 64の自分ナイズについて,全体が見えたので,いったんまとめておきます.

Kernelのbuild

Kernelについては,当初,自分でbuildしたkernel (3.19.0, 3.19.1)がモジュールを自動的にロードしないので困っていましたが,Slackware 64付属の.configを使うことで,解消しました.たぶん,force loadingとかいうオプションがONになることで解消したと思いますが,動けば良いので深くは追求してません.

Slackware 64付属の.configを使うことによる副作用は,ほとんどのモジュールをbuildしてしまうことですが,これも,たいした問題ではないので,放置します^^;

また,kernel のmakeで,build済みのオブジェクトも毎回コンパイルし直すようです.これも,大きな問題ではありません.

まだ,initrdを使う起動はうまくいっていません.が,それも使わなきゃ良いんです^^;;

ソフトのメンテナンス性

ほとんど,Slackware (32bit)と変わりません.Slackwareに付いているソフトについては,SlackBuildでbuildできますし,含まれていないものも,通常のconfigureオプションでたいていbuildできます.

KVM/QEMU

これが,最大の壁でした.いくつかの関連パッケージは,32bitよりもサクッとbuild & installできましたが,最後のvirt-managerがうまくいかず,あきらめました.

手動で,qemu-system_x86_64は起動するのに,virt-managerでは,使用できるエミュレーターがないというメッセージを出してお手上げです.

関連ソフトは,何巡かbuild & installしています.

使わないことに

多少の制約は残っても後々の問題として抱えたまま,できれば64bitに移行したかったのですが,今日では必須となってしまったKVM/QEMU環境が構築できなかったので,Slackware 64への切り替えは見送ることにしました.

もちろん,最初からKVM/QEMUが含まれている64bit distroを使えば良いだけのことなんですが,それじゃぁおもしろくないです.これまで蓄積してきたSlackwareによるserver/routerの運営ノウハウが活かせません.

というか,Slackwareが好きなんでしょうがない^^;

64bit kernelいじり

何を今さら感がありますが^^;

私がLinuxの64bit版をいじり始めたのはかなり昔で,某所に入ったAMDの64bit dual CPUのマシンにSLAMD64をインストールしていじっていました.もう10年も前になると思われます.

いろいろテストして分かったことは,

32bit版と比べて,ほとんどパフォーマンスの向上はなしで,まれに,1.5〜2倍速くなるソフトがある

という,ものでした.まだまだ出来損ないのディストリビューションの不便さに耐えて,たかだか2倍です^^; 特に当時は,CPUのジェネレーションが変われば,2倍以上のパフォーマンスの向上は普通にありましたから,64bit化は封印ということにしました.

ところがどっこい,最近は,CPUのジェネレーションが変わってもパフォーマンスが,格段に向上ということがなくなりました.そこで,その”2倍”が非常に魅力的になりました.

ということで,Slackware 14.1の64bit版をいじり始めました.インストールからX.orgの起動までは,微妙におかしなことがありましたが,大きな問題はなく進みました.

しかし,自分でKernelをbuildするところで,引っかかっています.もう少し苦闘して,体で覚えたいと思います^^;

当時は,64bitでbuildされたソフトがそんなにはなかったから.
64bitに最適化されたソフト.
かつてのSLAMD64がSlackware 64bitになりました.