世界のどこを見回しても,カネも人も大都会に集まっていきます.それがいいこととは思いませんが,放っておくとどこの国もそうなるってことは,一極集中が今日の経済・社会とマッチングが良いってことなのでしょう.
5年くらい前にポルトガルの人と話をしましたが,ユーロ圏に組み入れられた後では,若い優秀な人はみんなドイツやフランスに行ってしまうそうです.経済の枠組みが広くなることで,集中する極が,豊かな国の豊かな都市に集約してしまっているわけです.
もちろん,地方創生の個別の成功事例は国内外にあるようですが,全体の一極集中の傾向を押しとどめるほどの規模や効果ではありません.
日本は明治維新以来,極端な中央集権国家の状態が続き,首都機能分散と言ったって,かつて,どうでもいい研究機関を茨城県に追いやったり,最近ではどうでもいい文化庁を京都に追いやったりする程度です.本気度がまったく伺えません.
本気で首都機能を分散させる気があるなら,まずは国会議事堂を今日的に過疎にあえいでいる地域に移転しましょうぜ.
それができなければ道州制をさっさと導入する.道州制にしたところで,道・州の首都に地方から人や金が集まるだけですが,今の東京一極集中よりましでしょう.
最近の地震、豪雨、台風などの自然災害を目の当たりにしますと、東京がこれらの災害に見舞われたときにどうなってしまうか恐ろしさを感じますね。
経済的な問題だけでは無く、災害に対してのリスク分散としての首都機能移転、道州制の導入は検討すべきだと僕も思います。
JE6LVE/3 Takahashiさん,ご賛同のコメントありがとうございます.
今たまたまクローズアップ現代で,大都市の台風被害についてやってますが,東京で高潮が起きたら250万人が避難しなければならないって,途方もない話ですね.そういう意味でも,人口そのものを分散しないととんでもないことになりますね.
関東大震災やカスリーン台風の大洪水などそんなに昔の話じゃないのに,と思いますが^^;