これまでの経緯をざっとまとめますと,Windowsへの依存なくDOSアプリを動かすために,FreeDOS/V + 鳳(単漢変換FEP)の動く環境をいろいろ試してきました.
その結果VMWare FusionとBochsではFreeDOS/V + 鳳はブートして日本語フォントがロードされ,プロンプトまで出ますがその後エラーになって使えません.
QEMU/KVMではプロンプトが出ても安定ですが,Control+Spaceで単漢変換モードになりません.
結局昔から動いていたDOSEmu以外はNGです.DOSEmuは素晴らしいですがCPUのエミュレーションはしてくれません.また,macOS + MacPortsではbuildできないので,現在までに確認したDOSEmu + FreeDOS/V + 鳳を動かせる環境は,
- x86 64bit 実機で動くLinux (Slackware64, Manjaro AMD64)
- VMWare Fusion上で動くSlackware64
です.なぜ同じVMWare FusionでFreeDOS/V + 鳳を直接動かすことはできないのに,VMWare Fusion上のSlackware64の上のDOSEmuで動くのかは不明です.
また,まだ試していませんが,
- x86_64の実機で動くManjaroのQEMU/KVMのもとで動くSlackware64の中のDOSEmu
でFreedos/V + 鳳が動く可能性はあります.しかし,Manjaro AMD64でDOSEmuが動きますから,これはあまり意味がないです.
いずれにしてもCPUのエミュレーション機能がないDOSEmuということで,Raspberry Pi 4/5 Model Bでの作動はあきらめざるを得ません.
仮想マシンを動かしてその中でエミュレーターを動かすというのは,今ひとつスマートさに欠けますが,動かないのでは話しにならないのでしょうがないです.
Linux上のDOSEmuで行くとなると話は単純で,アマチュア無線のログのオリジナルを保存しているRaspberry PiのサーバーのディレクトリーをDOSEmuのホストのLinuxのファイルシステムのどこかに何らかの形でマウントすればいい,ということになります.
とりあえずはNFSでやってみますが,もう何年もいじってないのでどうなるかはわかりません.動くところまでたどり着くのは紆余曲折あって構いませんが,動き出したら安定して動くことが重要です.