これまで長年スギ花粉を主なアレルゲンとするアレルギー性鼻炎の患者をやってきた者として,スギ花粉で粘膜が大きなダメージを受けると,その年はスギ花粉ほど抗体価が高くないアレルゲンでもかなり深刻な症状が出るという経験則を持つに至っています.こうしたことが起こることは最近テレビ出演したアレルギー専門の医師も言っていました.
特に象徴的だったのは2014年のシーズンです.この頃はシダキュアは使用してなく,飲み薬と点鼻薬の抗アレルギー剤を使用していました.2014年4月8日のBLOG記事には,前夜鼻水が止まらずほとんど眠れなかったとあります.9日には症状がひどくて休暇を取ったようです.当地でもこの頃はスギ花粉は終わってヒノキの花粉に変わっているはずで,筆者はヒノキの花粉にもアレルギーはあるもののスギ花粉に比べれば1クラスしたの抗体価のレベルです.それでもこのシーズン,スギ花粉の時期よりもヒノキの花粉の時期に一番症状が悪かったことになります.多分スギ花粉の時期にスギ花粉の抗体価が高まり深刻ではないけれど鼻粘膜の余り良くない状態が続き,そこにヒノキの花粉がだめを押したのでしょう.
シダキュアの服用を続けている今シーズンは,シダキュアの効果もあって4月に入った時点では鼻粘膜の状態はそんなに悪くなく,ときどき一次的な症状としてくしゃみ鼻水が出るくらいでしたが,10日頃からその頻度が増してきました.
シダキュア服用前との違いは,シダキュア服用前はスギ花粉でダメージを受けた上にヒノキの花粉の追い打ちになっていたのですが,現在はヒノキの花粉がほぼ最初の攻撃になっているということでしょう.
さいわいなことに,シーズン「最悪」でありながら,抗アレルギー剤の使用なしでやり過ごせそうなので,これはシダキュアの効果が間接的にヒノキの花粉にもある,といえそうです.