JARLビューローから届いたQSLカードを全部くまなく見ているわけではありませんが,いつだか 日本の方の発行したQSLカードに “M. D. Ph. D”とローマ字表記の氏名の後に記してあるのに気がつきました.
意味を説明する必要はないとは思いますが,念のため書くとそれぞれMedical Doctor, Doctor of Philosophyのことです.Philosophyは哲学ですが,哲学に限らず日本の “博士(なんとか学)” に相当します.最近は, “.” を略して “MD”, “PhD” と書く人も多いと思います.
PhDってのはまたよく解らない話で,大昔に職場で先輩に聞いたら「日本語の “博士号” は英語にすると “PhD” だ」と断言していました.しかし,その後の自分の見聞を総合すると,そうでもなくて,「アメリカの大学で博士の学位を取った人がPhD」です.
オーストラリアでは普通, “Dr. だれそれ” って名刺やWebの経歴などに書きます.ヨーロッパの研究者もたいていそうです.ですが,よく知っているオーストラリア人の研究者で,アメリカの有名大学で学位を取った人がいましたが,彼は “PhD” と名刺などに書いてました.まあ,学位記にそう書いてあるんだろうからそう書くのが自然ですし,あちらの人は “PhD” と書いてあるのを見ればアメリカで取ったんだなと解るので,たぶん自分のアイデンティティーにしているのだと思います.
日本人の場合,海外経験が主にアメリカだったり,海外経験があまりない人にとっては英語=米語なので,博士号=PhDととらえているのだと思います.
それでは日本の大学で学位を取った人はどう標記すべきでしょうか.上のような事情があるから,アメリカではPhD, その他の多くの国ではDrとするのが良いんでしょうね.
ということは,QSLカードに記す場合は,アメリカ相手はPhD,ヨーロッパやオーストラリアなど相手だとDrと,相手によって変えて印刷するのがベストなのかもしれません.記さなきゃ関係ないんだけど😓
注意: 当サイトの記事の内容は全て「当社調べ」によるものです.
「博士(理学)」の友人がいますが,英文の名刺にはD.Sc.と書いてあります。
恩師の名刺は「理学博士」でPh.Dです。英語表記は所属機関によって決められているのかも知れません。
どうでも良い話ですが,QSLカードに私は医者だとか,博士号を持ってるなどと明記しなければならない理由があまり思い浮かびません。
JG3QQK/Kimuraさん,コメントありがとうございます.
たぶん,日本の多くの大学院の学位記には英語表記がないと推測されますが,英文の学位証明書を出してないところはないと思いますので,それを取ってみるのが一番確実そうですね.あ,でも,いくつかの候補の中から選べ,場合によっては好きなのを書けといわれそうな気もします😓