RPiPlay

iPhoneをいじっていて,時々大きなスクリーンで見たい,と思うことがあります.そのために,Lightning-HDMI変換アダプターも持ってますが,ごわついたHDMIケーブルでモニターをつなぐのでは,iPhoneの持ち方や起き方の自由度が減り,いいもんじゃありません.

AirPlayでMacintoshにつなげばスマートですが,画面がシェアできるのはMacbook系やiMac限定で,手持ちのMac miniではできません.

そういうことをLinuxで,あわよくばRaspberry Pi (以下RPi)でやろうとする人はいるだろうなと,検索するとありました.

インストール方法はあちこちにあるので詳しくは書きませんが,必要なライブラリーや開発環境(dev)をインストールし,RPiPlayのソースをbuildするだけです.

必要なパッケージ

cmake  libavahi-compat-libdnssd-dev  libplist-dev  libssl-dev  libgstreamer1.0-dev  libgstreamer-plugins-base1.0-dev

Buildの手順

cd  ソースをいじるディレクトリー
git clone https://github.com/FD-/RPiPlay.git
cd RPiPlay
mkdir build
cd build
cmake -DCMAKE_INSTALL_PREFIX=/opt ..
make -j4
sudo make install

インストール先を/optにするのは,筆者の宗教的理由からで,指定しなければ/usr/localになります.このrpiplayのbuildではrpiplayというバイナリーだけができますので,あえてmake installを実行せず,手で好きな場所にコピーしても問題なしです.

実行

はまったのは画面表示だから当然X(もしくはWayland)下で動くものだと思い込んでいれこれやってうまくいかなかったところ,そうではなくGUIを止めて動かさなければなりません.

当分GUIを使わないでもいいなら,

sudo systemctl set-default multi-user.target

としといたほうが楽です.このあとrebootするか,もしくは,

sudo systemctl stop lightdm

です

このあと,

/opt/bin/rpiplay -n 適当な名前 -b auto

とします.

戻すときは,
sudo systemctl set-default graphical.target

でrebootです.

ThunderbirdがDovecotに繋がらなくなった件 (解決済み)

自前のサーバーで動くLet’s Encryptの証明書をupdateしてからどうもクライアントであるThunderbirdの挙動がおかしくなりました.

TLSのimap (=imaps)でつないでいます.ログインはできて新着メールは読めるのだけれど読んだメールをサブディレクトリーに移そうとしてもうまく操作ができません.

Appleの iOSやmacOSの “Mail” では正常に動作します.

サーバーのログを見ると,

というのがあり,たぶんこれだと思います.ネット検索した所,どうもDovecotのSSL/TLS設定が良くなかったようです.これまで,/etc/dovecot/conf.d/10-ssl.confのssl_certの設定は,

ssl_cert = </etc/letsencrypt/live/FQDN/cert.pem

としていました.これでこれまでAppleの “Mail” (iOS, macOS)もThunderbirdもつながっていましたが,

ssl_cert = </etc/letsencrypt/live/FQDN/fullchain.pem

としないといけないようです😅

これで,サーバーのDovecotのログにエラーは出ず,Thunderbirdも正常にサブフォルダーをアクセスできるようになったようではあります.

しかし,違うマシンのThunderbirdでアクセスすると見えないサブフォルダーが存在するなど今いち動作の信頼に欠けます.

Distroによっては番号が違う場合があります.

Thunderbolt 2のDoc復活

アメリカにあるCalDigit社のThunderbolt 2 (TB2)のDocを昔使っていて,現在のメインWorkstation (WS)であるMac mini late 2018を購入した2019年はじめにMac miniにThunderbolt 2のポートがないので,引退させ押入れに入れました.

死蔵していたCalDigitのDoc

それからしばらくして,TB2のHDD/SSDケースをどうしたものかと考えていたら,アマチュア無線関係のかたから,Apple純正のTB3 -> TB2アダプターを勧められ,少し高いけど,TB2のHDD/SSDケースが2つあったこともあり,購入してバックアップ用に活用しました.

Apple純正TB3 -> TB2変換アダプター

それから5年経ち別のアマチュア無線関係のかたが新しいMac miniやMacbook Airを購入され,ドックを検討しているとSNSに書かれていたので,自分のDocの写真を撮ってこんな古いドックがありますとSNSでリプライしました.

その時ふと,TB3->2アダプターでこの死蔵しているドックを使って見ようと思いました.

これまでなぜか考えつかなかったんですが,試してみたらなかなかいい具合です.

CalDigitの遊休中のDocを再活用

TB2の差込口が2つあるので,この状態でTB2のHDD/SSDケースにケーブル一本でつなげますから不利益はないです

副次的なメリットとして,このDocのHDMIポートからサブモニターであるEIZO Flexscan L461につなぐと全く問題なく使えます.実は,Mac mini本体のHDMIポートに直接繋ぐと起動時には画面が乱れて,ログインしてデスクトップが表示された時点でケーブルの抜き差しをすると正常になります.そんなことを毎日,5年間も続けてきたのですが,あっさり解消しました.

Etherポートも試してみました.本体と遜色ない速度が出ます.ただ,DocのEtherポートを使うとネットへのトラフィックがTB3->TB2のデータ帯域を使い,メリットは特にないので常時使用することはやめときました.

TB2のケーブルが一本余計に要りますが,それも “死蔵” してましたので問題なし.
HDMI↔DVI変換ケーブルを使用.

DOSBox-XでLog200

DOS用LogソフトLog200をWindowsのDOS窓以外で動かす取り組みですが,Slackware64 (AMD64)のDOSEMUのもとで,Log200を動かして,Slackware ARM (32bit)のサーバー上にあるデータファイルはNFSでアクセスしよう,ということにしました.DOSEMUはmacOS上で動くVMWare Fusionで動くSlackware64でも動きますし,そこからNFSでサーバーのディレクトリーをマウントすることもできますから,仮想マシンと実マシンのいくつかの環境からLog200を実用的に使えます

いちおうこの状態を結論としていました.

ところが先日,親切な通りすがりのかたが,DOSBox-XのDOS/VモートでLog200が動く可能性が高いとアドバイスしてくださいました.

さっそくDOSBox-Xがインストール済みなmacOS (x86_64 Sonoma 14.5, x86_64 Ventura 13.8.7)で試したところ,あっさり動きました.通りすがりのかたに教えていただいた通り,基本的に設定ファイルである “dosbox-x.conf” に,

[dosv]
dosv=jp

と書くだけで自前でDOSを用意する必要さえもありません.

macOS Ventura (x86_64 13.8.7)上で動くDOSBox-Xで動くLog200 (DOS版)

以前調べたところではDOSB0x-Xは,Debian (Raspberry Pi OS)やManjaroでは公式チャンネルからの配布はありません.代わりにFlatpakというパッケージマネージャーでインストールすることになっていて,今回あらためてインストールしたところ,日本語DOS/Vモードがちゃんと動き,Log200も問題なく動きました.

Raspberry Pi OSにインストールしたFlatpakで動くDOSBox-Xで動くLog200

Flatpakでうまく行った環境は,

  • Manjaro AMD64
  • Raspberry Pi OS (64bit)

です.あっさり書いちゃましたが,非x86のRaspberry Pi OS(Raspberry Pi 5 Model B 8GB RAM)でも簡単に,しかも実用上問題ない速度で動きました.

Raspberry Pi OSで動きますから,Debian AMD64でも間違いなく動くでしょう.

最終目標である,Slackware ARM (32bit)ですが,もちろん公式配布パッケージにDOSBox-Xは含まれていませんが,SlackBuildsにはあるので,sbopkgでインストール可能な可能性があります.一方SlackBuildsにはFlatpakもあります.

他にFlatpakで動かすアプリがいくつかあれば先にFlatpakを試す価値はありますが,いまのところDOSBox-Xだけですから,先にDOSBox-Xをsbopkgでbuildするほうがいいだろうと判断してそうしました.

で,buildできて動きました

Slarckware ARM (32bit) 15.0にsbopkgでインストールしたDOSBox-Xで動くLog200 DOS版

いよいよSlackware ARM64 15.1のリリースが待ち遠しいです.

仕立ててはいませんが,Manjaro AMD64をホストにしてSlackware64のゲストからも同様にLog200は動かせます.
MacPortsによる.
buildには少々時間がかかりますが.