最初に枯渇する天然資源

子供のころ,科学雑誌などには20年後に石油が枯渇するってことで,未来予想図なんかがでていました.プラモデルが木になる,とかそんな子供だましの話だったと思います.

その後,大規模な油田がたくさん見つかって,少なくとも私が生きている間に石油資源が枯渇することはなさそうです.

また,最近ではレアメタルの問題もありましたが,あれは,資源の量が問題というよりは,他国での環境破壊は知ったこっちゃないという態度で,とにかく安く買おうとするからいろいろ問題が発生するわけですね.

昨夜のNHK「所さん! 大変ですよ」では,砂利の枯渇についてやってました.

リニア中央新幹線の建設にも影響が出てくるんじゃないでしょうか.

シンガポール政府の態度も,なかなか興味深い^^; まあ,買う側にも道義的責任があるとはいえ,国内での砂利の違法採掘,そして密輸を取り締まれないインドネシア政府が一義的に悪いわけです.シンガポールとしては国も,国民ものどから手が出るほど欲しい砂利を,市場価格で買っているんですから,「適正に買っている」と言い張りたくなるのは解ります

案外,文明社会の崩壊って,こんなところ(砂利不足)から始まるのかも知れない,と感じました.

合法的に買っていると主張しているのですから,不正品と知って買いたたいているわけじゃないでしょう.

日本にベンチャーを本気で育てるつもりがあるとは思えない

昨夜のクローズアップ現代プラスで,日本の優秀なベンチャー企業をいくつか紹介していました.

しかし,なかなか日本のベンチャーは日本の経済を支えるまでにはなりません.数が足りません.

最大の原因は資金調達の際に,金融機関が経営者(起業家)に,債務の個人保証を求めるためです.

ベンチャーなんて10社のうち1つでもうまくいけば良いんです.ということは,日本では,10人の起業家のうち9人は遅かれ早かれ会社とともに破産するしかありません(あるいは一生債務を背負う).

また,だめならさっさとやめて新しい会社を興すというのが,アメリカでは可能で,これもアメリカのベンチャーが育つ背景の一つです.しかし,日本では,会社を整理すると,当然起業家の財産も整理(破産)することになり,それを避ける(先延ばしする)ために,延命措置をして,ゾンビベンチャー化することになります.結局は傷がますます深くなるだけなんですが.

こんなこと,解っていながら若い人に勧められませんよ.

以前にもこんなこと書いたなと思ったらありました^^;

だからアメリカに行く,という中村修二氏の言い分は正しいと思います.