「濃厚接触者」

個人的な生活環境などの変化で,最近英語を読み書きする機会が激減しました.それじゃいかんということで,かつて不定期的・不規則的ではありましたが巡回していた英語のニュースサイトをめぐることにしました.

その初日であった昨日は,いきなりニュージーランドのオークランドが竜巻に襲われた衝撃的なニュースを目にしました.建物やインフラの被害の他,死者やけが人も出た様です.

また,インドの伝説的なスポーツ選手で,国民的英雄だったMilkha Singh氏がCOVID-19に感染して,亡くなったそうです

いずれのニュースも,今の様に国内のテレビ報道が主に国内のCOVID-19の(オリンピック関連を含む)ニュースで埋め尽くされていなければ,海外ニュースの扱いで目にする機会があったと思います.テレビの報道枠は限りがあるので,ニュース全体の「量」が増えると,ふるい落とされる話題が多くなっているのでしょう.個人的には,むしろそういうふるい落とされる方に関心があるのですが.

本題ですが,オーストラリアは早くからCOVID-19の押さえ込みに成功しているというのは,そのサチっている日本のテレビニュースを介しても知っていました.今日でも徹底的に感染者の行動を追跡して,接触者を探し出しているようです.そのニュースによると,「デルタ(インド)株の感染者と数秒間一緒にいただけで感染した」とのことです.

もちろん,その感染を広げた人は,いわゆるスーパースプレッダーで,10人とか20人に1人でしょうから,特殊と言えば特殊ではあります.しかし,現実にこういうことが起きていると言うことは,もはや日本でCOVID-19の感染が始まった頃に定義され,バカ正直に継承している「濃厚接触者」があまり意味がないことが分かります

この一事に限らず,変異ウイルス出現や新しい知見が得られるなど,状況は刻々と変わっていくのに,何ら運用を変えようとしない日本の行政に危機感というか,絶望感さえ感じます.

Notes:
1. たとえば,New Zealand Herald
2. たとえば,CNN
3. =飽和状態にある
4. 上記ABC Newsのリンクの記事には,感染者の立ち寄った場所と日時が詳細にリストされていて,居合わせた人は保健当局に連絡を取る様呼びかけています.
たとえば,New Zealand Herald
たとえば,CNN
=飽和状態にある
上記ABC Newsのリンクの記事には,感染者の立ち寄った場所と日時が詳細にリストされていて,居合わせた人は保健当局に連絡を取る様呼びかけています.