フジテレビがAC JapanのCMばっかりやってると言うので見てみました.
それほどでもなくていくつかの保険会社や自動車メーカ,洗剤メーカーなどのCMが流れていました.たまたま変えたときに新しいドラマ『アイシー〜瞬間記憶捜査・柊班〜』の第1回が始まったところだったのでついでに見てみました.
主演の波留は冷徹で熱い(矛盾するような感じをしますが)刑事役をうまく演じてました.一度見たものを永久に忘れないと言う人がたまにいると言う話を聞いたことがありますが,彼女はまさにそういう能力を持った刑事で,それを捜査に役立てていると言う設定のようです.それをサポートするのが(たぶん)先輩で部下である山本耕史です.他にやたら熱い若手と中堅の中間の刑事と新人刑事,そして警察庁のキャリアでありながら現場を経験したいと言う若手刑事が1人います.
このキャリアで現場を経験したいと言う役どころが刑事ドラマで時々出てくるんですけど,少なくとも第1回を見た感想では,要らない役だと思います.他のドラマでもよかったと思うのは,唯一「駐在刑事」の軽部翔平(演: 佐藤寛太)だけだと思います.
話は比較的面白いのですが脚本の詰めの甘さが見られます.そのひとつは7年前に失踪した歌手志望の女性と親友であった女性が,波留たちがもう一度詳しい話を聞きたいと会ったときに,もう失踪宣告手続きするから良いんですと投げやりになって話をしなかったところです.まあ,親友だからといっても自分の人生もあるから区切りを付けなければいけないと思うことはあるのだと思うのですが,最後にもう一度話したって良いじゃないかと思いました.
さらに残念なのは,最終盤に失踪した女性が救出され,その親友の女性が病院で再会したとき,一度見捨てたんですから泣いてごめんなさいって言うのかと思ったら,普通に良かった良かった的な再会をしていました.自分が見捨てたことはなかったかのようで非常に大きな矛盾を感じました.
そういう再会にしたかったら,見捨てて証言を拒むシーンは要らなかったんじゃないかと思います.