箱庭遊び9: Slackware64 仮想マシンから実マシンへ移行

仮想マシンのSlackware64にfcitx5-mozcのインストールが成功しました.ローマ字入力しかできないなどと馬鹿な独り言を書いてしまいましたが,Mozcの設定のダイアログはコマンドラインから起動できることを思い出し,かな入力もできるようになりましたし,他のマシンで培った😓 ユーザー辞書のインポートもできました.

あとは,あきらめたSlackware 32bitの間借りしていた実マシンのパーティションに移植するだけです.コピーにはいつものように,qemu-nbdなどを使います.

Slackware 32bitのときと同じくManjaroのGRUBから起動できれば十分なので,お手軽簡単にManjaroから

update-grub

をかけてみましたが,うまくブートしてくれません.kernelモジュールがないと文句を言っているようなので,もとの仮想マシンの仮想ディスクのイメージを確認すると,KernelはSlackwareの最新パッチの5.15.117なのに,initrd.gz内のモジュールは初期の5.15.19のままです./boot/initrd-tree内に5.15.117のモジュールのツリーをコピーして,

mkinitrd

をしてみましたが,ブートしてくれません.なお,これだけの修正をするのに

仮想マシンの作業を終えて仮想マシンを止める
modprobe nbd      ← 初回のみ
qemu-nbd --connect /dev/nbd0 /仮想/マシンの/ディスクイメージ.qcow2
fdisk -l /dev/nbd0   ← ルートパーティションを確認する(初回のみ)
mount /dev/nbd0pなんとか /mnt/hd1 -oro
mount /dev/sdなんとか /mnt/hd2
rsync -artlvd /mnt/hd1/ /mnt/hd2/
場合によっては/mnt/hd2の修正作業
umount /mnt/hd1
umount /mnt/hd2
qemu-nbd --disconnect /dev/nbd0
update-grub
reboot

の作業が必要です.これでだめならまた仮想マシンのディスクの修正作業からやります.

Manjaroのgrub頼みはいったんあきらめて,chrootの手続きにより,Slackware64自身によるブートの仕組みをこしらえてみます.

第2 WS(workstation).
第2 OSの定位置.
Manjaroで,root権限です.
qemu-nbd --disconnect /dev/nbd0をしないと,Manjaroのgrubに/dev/nbd0なんとかがブート可能なパーティションとして追加されてしまいます.まあ,全部終わったら削除すればいい話かもしれませんが.

箱庭遊び8: Slackware64にfcitx5-Mozcをインストール

結論から言うと,難なくインストールできました.sbopkgで,fmt, zulu-openjdk17をインストールしてから,fcitx5, fcitx5-qt, fcitx5-gtk, fcitx5-configtoolとbuild & installして,最後にfcitx5-mozcをbuild & installで動きました.

たぶん,slackbuildスクリプトのメインテナーが自分で試しているホストがSlackware64なのだと思います.対してfcitx-mozcのメインテナー(別のかた)のホストは32bitなのでしょう.いずれも他のホストについては試されてなく,インストールできない(インストールできても動かない)ことを認識されていないのだと思います.

話は遡りますが,Slacware64 15.0は,仮想マシンとしてクリーンインストールしたものです.今回の作業前のsnapshotを撮ってから,上記の作業をしました.

めでたくMozcが動くようになりましたが,かな入力への切り替えが今のところできないので,使い物になりません.Mozcの設定のダイアログをどうやっても出せません.

設定ファィルを探し出して手で編集するか,かな入力ができているManjaroからコピーするか,など試してみます.

追記(2023/09/09)

Slackware (32bit版)では,fcitx5-mozcのインストールはできません.必要なパッケージの一つがbuildできません.fcitx-mozcはインストールできます.

ローマ字入力もできなくはないですが,罰ゲームというか,拷問というか😓