CR2032はピンキリ・偽物も横行

先日自転車の鍵をなくしてしまいました.自転車は家にあり鍵がかかっているので,なくしたのは家の中であることはほぼ確実です.心当たりをいろいろ探しましたが見つからず,そのうちどこからかポロッと出てくると期待しているのですが,2週間ほどしても出てきません.

そう言えば,現役時代に自転車の鍵を職場の自転車置き場近くの排水口に落として釣り上げたことがありますが,その時の次の代の自転車です.

出てくるまで自転車を使わないわけにはいかないので予備を使っています.これをなくしてはどうしようもないのでiPhoneで探せるタグを付けました.早い話,AppleのAirTagの廉価版です.

左のMVTAGと記されているのが,以前からもっていて今回自転車の鍵に付けたもので,右側は今回買い増ししたIDOSAという聞いたこともないブランドのタグです.一個1000円もしないで買えます.

実はもう半年くらいMVTagを自分のキーフォルダーと,大事なかばんに付けていました.位置の通知の頻度が期待したより少ないのと,近くにいて見つからないときに音を出せるのですが,その音が小さいのが不満でした.

そこで今回は音が大きいのを売りにしているIDOSAのものを買いました.白と黒の1個ずつで,写真にあるように付属のシリコンゴムのフォルダーに入れて使います.

まあ,IDOSAのタグについてはまだ購入して数日で,本質的な評価はできません.

タグが増えたこともあり,また,商品に付属してきたリチウム電池CR2032はそんなに長持ちしないだろうから大手通販サイトで,価格を調べてみました.

すると,たぶん一番安いのが100個で約2千5百円というもので,1個あたり25円ということになります.逆に高いのはPanasonicのもので,2個組で560円ですから1個あたり280円となり,10倍以上の開きがあります.

ネットで調べてみるとPanasonicと刻印されていても偽物もあるようです.安くても使えれば良いのですが,タグに入れて使用するような場合肝心なときに電池切れでは話になりません.そこで,次回は高いのと安いのを買って比較してみたいと思います.

唯一他の可能性として,誰かがいたずらで無施錠の自転車の鍵をかけて外して持ち去ったことが考えられますが,まあ,ないでしょう.

ATOM Cam 2のRTSPをRasPi3で見る Trixie update (2025/10/18)

前回のupdateから3週間ですが,Raspberry Pi OSをTrixie (13.1)にupgradeしたので,現状をまとめます.

ATOM Tech社のATOM Cam2が出力するReal Time Streaming Protocol (RTSP)をRaspberry Pi 3 Model B (RPi3)および同+ (RPi3+)で視聴するシステムを少しずついじりながら運用しています.

概況

VLCによるRTSP視聴は,RPi3, RPi3+どちらにおいても非常に安定しています.特に,RPi3のほうは実用レベルの安定性です.

現在の状況 (RPi3, RPi3+共通)

システム構成

  • 1GB RAM, 32GB microSDカード (RPi3+は64GB)
  • Raspberry Pi OS 13.1 (Trixie)
  • rpi-swap (ZRAMとfile swapのハイブリッド.RPiOS Trixieのデフォルト設定)

Waylandでは安定しないので,raspi-configでX11を選択します.

VLCの起動

$HOME/bin/run_vlc.sh

#!/bin/bash
killall vlc
sleep 3
DISPLAY=:0 /usr/bin/vlc   \
	-f \
	rtsp://カメラのUserID:パスワード@カメラのIPアドレス/live	\
  	> /dev/null 2>&1 &

systemdの設定

$HOME/.config/systemd/run_vlc.service

# run_vlc.service
[Unit]
Description=Run vlc
DefaultDependencies=no
After=graphical.target

[Service]
Type=simple
ExecStart=/PATH/TO/THE/SCRIPT/run_vlc.sh
TimeoutStartSec=0
RemainAfterExit=yes

[Timer]
OnBootSec=15sec

[Install]
WantedBy=timers.target

設定

ユーザー権限にて

systemctl --user enable run_vlc

再起動の仕組み

$HOME/bin/rerun_vlc.sh

#!/bin/bash
systemctl --user restart run_vlc 

$HOME/.config/systemd/user/rerun_vlc.service

# rerun_vlc.service
[Unit]
Description=Re-run vlc
DefaultDependencies=no
After=run_vlc.target

[Service]
Type=simple
ExecStart=/PATH/TO/THE/SCRIPT/rerun_vlc.sh
TimeoutStartSec=0
RemainAfterExit=no

[Install]
WantedBy=default.target 

$HOME/.config/systemd/user/rerun_vlc.timer

# rerun_vlc.timer
[Unit]
Description=Rerun vlc every day at 11:32
After=graphical.target

[Timer]
OnCalendar=*-*-* 11:32:00
OnCalendar=*-*-* 04:30:00

[Install]
WantedBy=timers.target

設定

systemctl --user enable rerun_vlc.timer

解説

RPiOS 13.1 Trixieで採用されたrpi-swapの効果と,VLCのたゆまぬupdateのおかげと思いますが非常に安定です.RPi3ではほとんどVLCが落ちることはなく実用レベルと言えると思います.RPi3+ではまだ1日に1度くらいの頻度で落ちます.

VLCが落ちるケースでも従前は画面がフリーズすることが多かったですが,Trixieにupgradeして以降はフリーズはなく,VLCの表示窓がフルスクリーンを終了してエラーメッセージが表示されるようになりました.フリーズ状態でVLCやOSを再起動するには数分無駄時間がかかりましたが,フリーズしないので再起動も即できます.

また,その後確認はしていませんが,Raspberry Pi 4 Model BやRaspberry Pi 5では余裕で安定動作するはずです.

Rapsberry Pi Zero 2もTrixieにupgradeしましたが,VLCで当該のRTSPを視聴すること自体が不可能な状態です.

OSのupgrade効果かVLCのupdateの効果かは不明.

ATOM Cam 2のRTSPをRasPi3で見る update (2025/09/26)

その後もATOM Tech社のATOM Cam2が出力するReal Time Streaming Protocol (RTSP)をRaspberry Pi 3 Model B (RPi3)および同+ (RPi3+)で視聴するシステムを少しずついじりながら運用しています.

現在の状況 (RPi3, RPi3+共通)

システム構成

  • 1GB RAM, 32GB microSDカード (RPi3+は64GB)
  • Raspberry Pi OS 12 (Bookworm)
  • dphys-swapfile 512MB 使用 (インストールのデフォルト設定),ZRAM不使用

VLCの起動

$HOME/bin/run_vlc.sh

#!/bin/bash
killall vlc
sleep 3
DISPLAY=:0 /usr/bin/vlc   \
	-f \
	rtsp://カメラのUserID:パスワード@カメラのIPアドレス/live	\
  	> /dev/null 2>&1 &

systemdの設定

$HOME/.config/systemd/run_vlc.service

# run_vlc.service
[Unit]
Description=Run vlc
DefaultDependencies=no
After=graphical.target

[Service]
Type=simple
ExecStart=/PATH/TO/THE/SCRIPT/run_vlc.sh
TimeoutStartSec=0
RemainAfterExit=yes

[Timer]
OnBootSec=15sec

[Install]
WantedBy=timers.target

設定

ユーザー権限にて

systemctl --user enable run_vlc

再起動の仕組み

$HOME/bin/rerun_vlc.sh

#!/bin/bash
systemctl --user restart run_vlc 

$HOME/.config/systemd/user/rerun_vlc.service

# rerun_vlc.service
[Unit]
Description=Re-run vlc
DefaultDependencies=no
After=run_vlc.target

[Service]
Type=simple
ExecStart=/PATH/TO/THE/SCRIPT/rerun_vlc.sh
TimeoutStartSec=0
RemainAfterExit=no

[Install]
WantedBy=default.target 

$HOME/.config/systemd/user/rerun_vlc.timer

# rerun_vlc.timer
[Unit]
Description=Rerun vlc every day at 11:32
After=graphical.target

[Timer]
OnCalendar=*-*-* 11:32:00
OnCalendar=*-*-* 04:30:00

[Install]
WantedBy=timers.target

設定

systemctl --user enable rerun_vlc.timer

解説

従前と一番大きく異なるのは,run_vlc.timerを無くして,その機能をrun_vlc.serviceに合体させたことです.

他は大きく変えていませんが,ATOM Cam 2は毎日11:30に再起動するようにして,RPi3(+)はそれに対応して毎日11:32と,念のため4:30にVLCを再起動させるようにしています.

安定性としては,RPi3,RPi3+ともに1日に1度くらいのハングアップです.

プロジェクト停滞中

プロジェクトの進捗状況ですが,#1は既報の通り金にものを言わせて完了しました.しかし,#2と#3はほとんど進捗してません.すべてはこの暑さのせいです😓

暑くて人間のほうはどうしようもない状態でも雑草は元気にぼんぼん伸びますから,週3ペースの草刈りを減らすわけにはいきません.

残りの日々も結局体力回復だとか言ってダラダラ過ごしてますから何にも進みません.

プロジェクト#2, #3って何だったっけな.まだ2つも残っていたけど思い出せないと言う有り様です.

ATOM Cam 2のRTSPをRasPi3で見る update (2025/08/20)

その後もRaspberry Pi 3 Model B (RPi3)および同+ (RPi3+)で,ATOM Tech社のATOM Cam 2が出力するRTSPを受信して地デジテレビに表示しています.

画質はきれいで暗視性能も良く,その辺は問題ないのですが,やはりあいかわらず不安定性にさいなまれています.まあ業務用の監視カメラに比べるとシステム全体の価格が2〜3桁も違うのでそこら辺はアイデアで対処していきます.

不安定性はいくつかあって,ATOM Cam 2に起因するもの,RPi3(+)に起因するものがあります.

ATOM Cam 2は連続運用していると,まずhackで動いているFTPクライアントが落ちます.次にRTSPサーバーが落ちます.また,1台だけ,1番古い個体ですが,これはWi-Fi接続が切れます.

それらを回避する方法として,いつの頃からか定期的にリブートする仕組みが取り入れられました.Wi-Fiが落ちる一番古い個体は毎日1回,その他は週に3〜4回リブートするように設定しました.これでしばらく様子を見たいと思います.

また,RPi3(+)のほうも,RTSPの視聴に使用しているVLCが時々落ちますので,これもリスタートしたいのですが,ChatGPTに嘘を教えられて遠回りしてしまいました.

結局,VLCを起動するrun_vlc.service, run_vlc.timerファイルとは別に,

systemctl --user restart run_vlc

を実行するための,rerun_vlc.serviceとrerun_vlc.timerを作りました.ATOM Cam 2がリブートする2分後に実行するように設定しました.

また,現状ではRPi3+のほうがよく固まるので,ATOM Cam 2のリブートの2分後に加えて,早朝にも一度実行するように設定しました.

これでしばらく様子を見ます.