NHKミステリースペシャル「満願」

標記のドラマの第1話と第2話を見ました.原作は米澤穂信という40歳そこそこの作家のようで,これまで映画化・ドラマ化された作品が数本あるようですが,どれも見たことがありませんし,小説も読んだことはありません.

そんなわけで,初めて宮部みゆきや湊かなえ原作のドラマを見たときのような新鮮な感動があるかなと期待していました.そういう意味では,強烈な印象はないものの話の展開の仕方に新しさは感じました.

しかし,話が暗すぎますね.人殺しの話ですから,さわやかな訳はないですが,特に第2話で,新人刑事を結果的にいじめ殺したエピソードは必要だったでしょうか.警察官にむかない人がいるっていう前例を示し,かつ,安田顕演じる主人公が刑事課から地域課に配置換えの原因となったという一石二鳥な「アイデア」なんでしょうけど,ハラスメントや過労死は今日,人を死に追いやる最悪の方法の一つなので,伏線に使うには重苦しすぎると思います.

今夜の第3話(最終話)では主な出演者では寺島進以外はあんまり好きじゃないので,録画して後で気が向いたら見ることにします.