FT8をしばらく運用しての雑感です.
信号が聞こえるか聞こえないかレベルの局と交信できるのは素晴らしいと思います.JT65時代も,ノイズレベル以下の信号がデコードできる的な説明をあちこちで読みましたが,実際運用してみると,これだけ聞こえればCWで交信できるじゃないかと思ったものです.しかし,FT8だとCWじゃ無理かもというケースがよくあります(当社調べ).HFの伝搬により適した性能になってきたのでしょう.
一方,CWで楽々交信できる地域,例えば40mのイタリアやギリシャなどについては,FT8では相手がかなり強く入感していても苦戦することが多いです.信号自体に50Hzほどの帯域があり,たいていの人は2.4kHz程度の受信帯域で聞くのでどうしてもQRM(混信)や,非常に強い信号にともなうスプリアスや抑圧があるためでしょう.
それから、実際交信してみて,1st QSOが非常に多いです.特に国内の場合.また,何十年ぶりのQSOということが,けっこうあります.こちらは国内外を問いません.数日前にニュージーランドの局と37年ぶりに,またもう少し前には北海道の局と40年ぶりのQSOをして,少し感動しました.
しかし,相手の人も同様に感動していた可能性は低いです.40年も前の交信記録をデータ化している人はそう多くないからです.
当分,国内外を問わず,FT8で,そのバンドで未交信の局は呼びますのでよろしくお願いします.
CQもけっこう出しています.こちらは同じバンド・モードでも一切気にしません(解りますが😓)ので気が向いたら呼んでください.