花粉症2023: クリの花粉

シダキュアの効果でスギ花粉の時期はかなり楽に過ごしました.物心ついてから一番楽だったかも知れません.スギ花粉の期間に抗ヒスタミン薬を使用しないで済んだことは人生において画期的でした.

続くヒノキの花粉の時期はときどきくしゃみ鼻水が出ましたが,この間も抗ヒスタミン薬なしで過ごすことができました.シダキュア服用以前のシーズンは,スギ花粉でさんざん鼻の粘膜がやられたところにヒノキの花粉が来るので,その影響でヒノキの花粉本来の症状より,重症だったようです.そのヒノキの花粉もテレビ報道等では関東地方でもシーズンが終わったようです.

それでめでたしめでたしのはずですが,今日は鼻がつまって調子が悪いです.そう言えばここ数日散歩に出るとあちこちでクリの花粉の臭いがします.クリの花粉は結構きます

しばらく憂うつな時期が続きそうです.なるべく栗の木がない所を歩くようにしたいと思います.

円安ではなくて所得格差

CBC制作の午後のワイドショーをときどき見ています.

今日は行動制限が解除され,海外からも観光客が多く来ているというニュースをやっていました.オーストラリア人観光客に聞いたら「(オーストラリアだと外食は)一食2,500円くらいはするのに日本だと3食たべられる」といっていました.それを受けて,海外観光客増加の要因の一つに「円安」を挙げていました.

しかし,このオーストラリア人のインタビューを受けて「円安」というのは浅はかにもほどがあります.この記事を執筆している2023年5月2日(火) 14:18現在1AUD=92JPYです.これはここ十年で見て少し高め(円安)ではありますが,1回分の食費で3回も食事ができるほどの高さではありません.

筆者がシドニーにいたころ,わずか一年の間でしたが,1AUDは85JPY(1996年3月)から100JPY(1997年6月)までほとんど単調に増加しました.しかし国内の物価に大きな変化はありませんでした.また,当時のオーストラリア国内の物価は日本と比較して少し安いくらいでした(日用品,食料品や外食).

その後26年経ってもオーストラリアドルの水準は日本円に対して大きく増減していません.ところが食費が3倍と言うことは物価が上がったということでしょう.オーストラリア国内にも格差はあると思いますが,賃金水準もそれに近いくらい上がっているということになります.

そう言えば,少し前NHKで,海外で短期間働いて稼ぐ日本人の若者たちについてのレポートがありました.いくつかの例のうちの一つはオーストラリアのサーフィンで有名なビーチ(ゴールドコーストではなかったと思う)近くの農園でパートタイマーとして働いて,勤務時間外はサーフィンを楽しむというものでした.パートとは言え日本国内の正規労働よりも賃金水準が高くて,しかも時間外労働は一切ないのが魅力ということでした.

ですから,冒頭のニュースのインタビューを受けた解説は,オーストラリアなどからの海外観光客の増加は「円安」ではなくて「所得格差(物価の格差)」とすべきでした

1年3か月で17%円安(豪ドル高)になったわけです.
欧米の先進国からの観光客についても,円安より所得格差の方が大きな要因と思います.