当サイトの運用断続的になります

前回の正式リリースから2年半もの空白があり,もうSlackwareは終わってしまったのかと心配していましたが,去る7月1日付けでSlackware 14.2が,リリースされました.

まあ,”Current”で遊んでいたので,それほど新し味はないんですが,正式版をリリースしてくれたと言うことを喜んでいます.寄付の意味でDVD/CDを買おうと思っています.

さて,当サイトは,Slackware 14.0をベースに,Slackbuildスクリプトを使ったり,手動で新しいパッケージをインストールしてきました.X.orgなどはかなり手荒なupgradeをしてきました^^; しかし,あちこち要らない残渣だらけになっていますので,ここらでクリーンインストールをするつもりです.

これまで32bit版で粘ってきましたが,今回は64bit版にします.そのためにも必然的にクリーンインストールとなります.

今後作業の都合などで,直前の予告なしに数時間から数日にかけて当サイトの運用が停止することがありますので,ご承知おきください.

Gentoo

Gentooは,大昔にPowerMacにインストールを試したことがあったと記憶しています.当時はPowerMac用に使えるdistroがあまり多くなく,あってもRPM系ばかりでおもしろくないから試したんじゃないかと思います.しかし,当時のGentooは,かなり早いステージから,GCCをソースからbuildするというステップがあって,また当時のPowerMacのスペックではこれが宇宙的に時間が必要で,早い段階で諦めたんじゃないかと思います

久しぶりにGentooのインストールを試みています.今回は,普通のx86マシンなんですが,相変わらず一筋縄ではいかないですね.とにかく,最初から選択肢がありすぎで,これまで,Slackwareのような緩いパッケージシステムのdistroをカスタマイズして使ってきたような人でないと,初手からつまずくと思います.

Kernelのオプションについては,これも,自分で日頃Kernelのbuildをして,ちゃんとブートさせてきた人でないと難しいかも知れません.仮想マシン,例えばVMWare Fusionだと,Fusion MPTをONにしないとSCSIでbootしないなどと言う訳の分からないトリックもありますし.ディスクをSATAにすればいいんですが.

VMWare Fusionでスクリーンショット(以下”SS”)を撮りながら進めていくんですが,たいてい,「やっちまった」時,その直前のSSがないのです.で,ずっと前に戻る^^;;

特にsystemdについては,インストールガイドではほとんど触れられていません.systemd自体はそんなに難しい話ではないので,別のsystemdのマニュアルと読み合わせながら進めることになります.

それで勘所が何とか解ってきて,自分的に満足のいく,x86_64で,KDEで,systemdな仮想マシンが一つ仕上がりました.

今,KVM/QEMMで,x86 32bitな仮想マシンの仕立てに取り組んでいますが,これがなかなかうまくいってくれません.途中でマシンが突然死してしまいます.

VMWare Fusionと違って,動作中にSSが撮れないのもめんどくささを増しています.

あんまり難航するようだったら,VMWare Fusionで仕立てて,ディスクイメージの変換をして,KVM/QEMMで動かないか,試してみようかとも考えています.

以上,すべて当社調べです

すいみません,多少でも英語かじった人間としては「スクショ」とは略せませんです^^;

64bit化まとめ

なんとか,Slackware 64の自分ナイズについて,全体が見えたので,いったんまとめておきます.

Kernelのbuild

Kernelについては,当初,自分でbuildしたkernel (3.19.0, 3.19.1)がモジュールを自動的にロードしないので困っていましたが,Slackware 64付属の.configを使うことで,解消しました.たぶん,force loadingとかいうオプションがONになることで解消したと思いますが,動けば良いので深くは追求してません.

Slackware 64付属の.configを使うことによる副作用は,ほとんどのモジュールをbuildしてしまうことですが,これも,たいした問題ではないので,放置します^^;

また,kernel のmakeで,build済みのオブジェクトも毎回コンパイルし直すようです.これも,大きな問題ではありません.

まだ,initrdを使う起動はうまくいっていません.が,それも使わなきゃ良いんです^^;;

ソフトのメンテナンス性

ほとんど,Slackware (32bit)と変わりません.Slackwareに付いているソフトについては,SlackBuildでbuildできますし,含まれていないものも,通常のconfigureオプションでたいていbuildできます.

KVM/QEMU

これが,最大の壁でした.いくつかの関連パッケージは,32bitよりもサクッとbuild & installできましたが,最後のvirt-managerがうまくいかず,あきらめました.

手動で,qemu-system_x86_64は起動するのに,virt-managerでは,使用できるエミュレーターがないというメッセージを出してお手上げです.

関連ソフトは,何巡かbuild & installしています.

使わないことに

多少の制約は残っても後々の問題として抱えたまま,できれば64bitに移行したかったのですが,今日では必須となってしまったKVM/QEMU環境が構築できなかったので,Slackware 64への切り替えは見送ることにしました.

もちろん,最初からKVM/QEMUが含まれている64bit distroを使えば良いだけのことなんですが,それじゃぁおもしろくないです.これまで蓄積してきたSlackwareによるserver/routerの運営ノウハウが活かせません.

というか,Slackwareが好きなんでしょうがない^^;

64bit kernelいじり

何を今さら感がありますが^^;

私がLinuxの64bit版をいじり始めたのはかなり昔で,某所に入ったAMDの64bit dual CPUのマシンにSLAMD64をインストールしていじっていました.もう10年も前になると思われます.

いろいろテストして分かったことは,

32bit版と比べて,ほとんどパフォーマンスの向上はなしで,まれに,1.5〜2倍速くなるソフトがある

という,ものでした.まだまだ出来損ないのディストリビューションの不便さに耐えて,たかだか2倍です^^; 特に当時は,CPUのジェネレーションが変われば,2倍以上のパフォーマンスの向上は普通にありましたから,64bit化は封印ということにしました.

ところがどっこい,最近は,CPUのジェネレーションが変わってもパフォーマンスが,格段に向上ということがなくなりました.そこで,その”2倍”が非常に魅力的になりました.

ということで,Slackware 14.1の64bit版をいじり始めました.インストールからX.orgの起動までは,微妙におかしなことがありましたが,大きな問題はなく進みました.

しかし,自分でKernelをbuildするところで,引っかかっています.もう少し苦闘して,体で覚えたいと思います^^;

当時は,64bitでbuildされたソフトがそんなにはなかったから.
64bitに最適化されたソフト.
かつてのSLAMD64がSlackware 64bitになりました.

Raspberry Piをエミュレートする

まえがき

案外簡単にできると言うことなので,チャレンジしてみました.

結論的には,ほぼ下記リンクのとおりやればうまくいきます.

まずは,armのエミュレーターをbuildします.QEMUのconfigureオプションを,

CFLAGS="-O2 -march=i486 -mtune=i686" \
./configure --prefix=/usr   \
   --target-list="x86_64-softmmu x86_64-linux-user i386-softmmu i386-linux-user \
     arm-softmmu arm-linux-user"  \
   --enable-sdl  \
   --enable-usb-redir --enable-spice --enable-system

としてみました.

それから,kernel-qemuが必要です.

NOOBSから設定したRaspbianのSDから作ったイメージファイルraspbian.imgの起動コマンドは次のとおりでうまくいきました.

qemu-system-arm -kernel kernel-qemu -cpu arm1176 -m 256 -M versatilepb -no-reboot -serial stdio \
-append "root=/dev/sda6 panic=100 rootfstype=ext4 rw init=/bin/bash" -hda raspbian.img

参考ページ

raspberrypi

CPUINFO

cpuinfo

To Do

しかし,コンソールからラインコマンド打ち込むのは便利ではないので,virt-managerから起動できないか,調べてみます.