設定温度28℃の愚

そもそも28℃には全く科学的根拠はなく,労働・学習の現場にいる人たちの多くは,24〜27℃くらいが良いんじゃない,それも外気温に応じて多少上げ下げした方が,部屋を出入りする時のことも考えた場合,体が楽じゃないって,経験的に知ってます.

それをこのコロナ渦で,頻繁に窓を開けて空気の入れ換え(=暑い外気を入れる)をする必要があるのに,28℃とは何事だ,というもっともな意見がバズっているようです.

もちろん28℃も問題ですが,私がもっと本質的に不味いと思っているのは「設定温度」のほうです.

設定温度を28℃にして室温が28℃になるなんてことは普通は有り得ません.28℃にすべき(本当はもっと低くすべき)は,実際の室温です.設定と実際の違いっていうのは,理工的な物事の考え方をする上で必要な基礎のひとつでしょう.

とはいえ,「実際の室温」というのは実は難しい.どこをどう測るか,得られた数値をどう処理して評価するか.だから,安易に設定温度と言ってしまうんでしょうけどね.

しかし,思考停止した,張りぼて人形並みの知性の人たちが,業務命令や学校に通達を出すラインにいつづけていることは,日本の将来どころか,今が危うい.

「デモ隊が暴徒化」やめるべき

NHKで以前,特にヨーロッパでは,国際会議などが行われて,会場周辺でデモが起こると,それに最初から暴力をふるうのが目的の人々が紛れ込んできて暴動を起こし,それが大きな問題だと報道していました.

しかし,自分で報道したことも忘れてその後も,「デモ隊が暴徒化」という観念的な表現を客観的であるべき報道の中で使用し続け,デモは悪であるという印象付を反復し続けています.

今回のアメリカのデモと暴動・略奪についても,暴動を扇動していたのは反ファシズムの団体を偽装した,白人至上主義の団体だということをアメリカのメディアが報じています

また,本日の夕方,NHKのインタビューに答えたニューヨーク在住の作曲家・ピアニストの宮嶋みぎわさんも,暴力・略奪を働いているのは州外等から来ている窃盗団が中心だとかたっていました.

もう,いい加減,「デモ隊が暴徒化」という観念的な表現による印象操作をやめるべきでしょう.

2020年6月8日(月)

ソーシャルエネミーか

レッテル貼りして攻撃っていうのはファシストの常套手段なので避けるべきなのですが,今回の状況を見て,D通,パソNとJM党をそう呼びたくもなります.看過してきたもう一つの与党や,野党なのに与党の振る舞いをしている党も同罪ですね.

それから,官房機密費の領収証が不用な使途に80数億円とは.頭が良いけどサイコパス的な子供は,東大か京大の法学部を出て高級官僚になって首相や官房長官に取り入って数億円のカネをなんだかんだの名目でもらうことを目指すのは間違いないです.

こういう人に私はなりたくない

激変する世の中で,いろいろ考えるネタがあるので,いつもより考えました.その結論というか,中間報告として,自分の生きる方向じゃない方向は以下のような人間になることだろうと,思い至っています.

自己責任論者

新自由主義者などの弱者切り捨て論者全般も含みます.「排除」なんていっちゃう人ももちろん.

自分は人様に迷惑をかけないで生きてきた,なんていう人がたまにいますが,あり得ない話です.そんな謙虚さに欠けた尊大な人に,周りはどれだけ迷惑をかけられてきたか容易に想像できます.

世の中の不具合を反対派のせいにする人

たいてい普段は,善良な市民みたいに見えるだけに,かえって始末が悪いです.こういう指向の人たちこそが,世の中を不公正で非民主的な方向に持っていく原動力なんだなと今さら知りました.

サウイフモノニワタシハナリタクナイ

面白いだけに残念なクビ発言

たまたま初回から見ている,テレビ東京系の「行列の女神〜らーめん才遊記〜」ですが,けっこう気に入ってます.黒島結菜のあの空回りする元気さが鼻につくという人もいると思いますが,あの芸風がこのドラマにはぴったりはまっていると私は思っています.

ラーメン作りばかりでなく,いつもいろんなことを考え尽くしている鈴木京香演じるところの芹澤社長もいいんですが,唯一気に入らないのは,ことあるごとに新入社員の汐見ゆとり(黒島)に,「クビ」と言うところです.

まあ早い話がパワハラなんです.裏の裏まで考え抜いている社長が,軽々しくクビにすることに言及するっていうところが,全く理解不能です.

テレビ業界では,「クビだ」っていうことが日常的に使われる軽い言葉なんでしょうか.汐見の出自やキャラクターが特別なので,それに合わせて特別な社員教育をしているつもりなのだろうとは思いますが,もう少し他のやり方があると思います.

ただでさえ,日本では労働者が軽く見られているのに,それを是認・助長するような脚本は残念です.

あれさえなければ,このドラマは,近年のドラマでは,「びしょ濡れ探偵 水野羽衣」を抜いて最高に評価したいところでした.

2020年5月26日追記

昨夜の放送,6杯目(第6回)では,いちども「クビ」という言葉が出なくて良かったです.

むしろ,ラーメン店主の生きがいにまで関わろうって言うコンサルタントが,安易に口にすべき言葉ではない,と思いを強くした回でした.