OpenCore Legacy Patcherで復活したMac mini (Late 2012 (Macmini6,2), Core i7 quad-core)ですが,ネット関係については1GbpsのLAN内で使用するには十分な実力を持っています.

いろいろ思うところはあります.まだ十分使えるのに,OSのサポートが切れたからといって捨てなければいけない現状,12年も前のCPUを搭載したコンピューターが今でも使えるというその10年間の進歩の停滞.
横断歩道での一時停止は善意ではなく義務 (Powered by WordPress)
OpenCore Legacy Patcherで復活したMac mini (Late 2012 (Macmini6,2), Core i7 quad-core)ですが,ネット関係については1GbpsのLAN内で使用するには十分な実力を持っています.

いろいろ思うところはあります.まだ十分使えるのに,OSのサポートが切れたからといって捨てなければいけない現状,12年も前のCPUを搭載したコンピューターが今でも使えるというその10年間の進歩の停滞.
長年こんなことをやってます.ただし,年がら年中でなく,時々思い出したようにやるのでたいてい前のことは覚えていません.
そんなわけで自分用のメモです.
稼働している実マシンないし仮想マシンから,定期的にrsyncにて差分もしくは完全バックアップを取っている.
まあ,完全と言っても,/dev, /tmp, /proc, /sysはたいてい外していると思います.
また,バックアップ元のマシンはSWAPはzramのみでSWAPパーティションはなく,ルートパーティションも一本でマウントするボリュームはなしです.
仮想ディスクは,qemu-imgで作ります.形式はQEMU/KVMならばqcow2,VMWareならばvmdkでしょう.もちろんraw形式や他の形式でも大丈夫ですが,最終的に収まる仮想マシンのデフォルトにしておくのが無難でしょう.
qemu-img create -f qcow2 ファイル名.qcow2 40G
次にパーティションを切ります.nbdの出番です.以下はroot権限での作業になります.
modprobe nbd
qemu-nbd --connect /dev/nbd0 ファイル名.qcow2
fdisk /dev/nbd0
パーティション形式はGPTにします.EFI用のパーティション512MBを “BIOS boot” 形式にして,残りをLinux filesystemにします.
そして,mkfsでフォーマットします.
mkfs -t ext4 -j /dev/nbd0p2
mkfs -t vfat /dev/nbd0p1
引き続き,/dev/nbd0p2を/mnt/hdなどにマウントして,
rsync -artlvd --numeric-ids バックアップのディレクトリー /mnt/hd
バックアップしてない必要なディレクトリーを作ります.
cd /mnt/hd
mkdir dev tmp sys proc
chmod -v a+rwx tmp
cd
umount /mnt/hd
qemu-nbd --disconnect /dev/nbd0
rmmod nbd
仮想ディスクを仮想マシンのホストで一つの仮想マシンのディスクとして登録します.次に,バックアップしたDebianと同じバージョンのインストーラーをダウンロードして,その仮想マシンのDVD/CDとして登録し,起動ディスクに指定します.
あとは,Advanced > Rescueとして,メニューに従って進めば,仕立てた仮想ディスクをルートにマウントしてくれるので,
dpkg-reconfigure grub-pc
とすれば,ブータブルになりますので,DVD/CDを外してディスクから起動させます.何かエラーが出たら修正します.
仮想ディスクをGPTでなくてMBRでパーティションを切ってしまった場合,上記の方法ではうまく行かないかもしれません.この場合,筆者の標準的なパーティションはルートだけの一つになっています.
grub-install /dev/sda
grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg
で,うまく行くと思います.
エラーとしてありがちなのは,/etc/fstabに記したルートドライブの情報が仮想マシンの仮想ディスクとマッチしないことです.その場合は,もう一度レスキューモードにして,/etc/fstabを修正したうえで,dpkg-reconfigure grub-pcをやり直します.
ネットなどについては起動してから修正できます.
案外簡単です.
これまでのところ,Mac mini late 2012 (Macmini6,2)とMacBook Retina 12-inch 2017 (Macbook10,1)の2台にOpenCore Legacy Patcher 2.0.x (OCLP)でmacOS 15 Sequoia のインストールに成功しました.
Sequoiaは動きますが,制約もいくつか見つかってます.
ひとつは,iPhoneミラーリングですが,これはどちらも動きません.たぶんBluetoothの性能が足りないとかでしょう.もともと動かなかったので仕方ありません.
もうひとつはNHK+の視聴です.NHK+はmacOSの場合Safariでしか視聴できません.MacBookでは問題なく視聴できますが,Mac miniでは先のレポートのように視聴できません.
いまのところこの2点です.
普段使わないのですが,ためしにGoogle Chromeで見てみたら,NHK+を見ることが可能でした(MacbookもMac miniも).
ようやく,Macbook Retina 12-inch 2017 (Macbook 10,1)へのmacOS 15 Sequoiaのインストール成功しました.
やはり困ったときのクリーンインストールです.このMacbookをサポートしている “最新” OSであるVentura 13.7のインストーラーを使って本体内のSSDをフォーマットしたうえでOSのクリーンインストールをしました.
そのあと,OpenCore Legacy Pather 2.0.2 (OCLP)をインストールして,OCLPにより一連のインストール作業をしました.これまで何度も失敗した過程をすんなりと通過していきました.
クリーンインストールしましたが,自分のもろもろの設定やユーザーデータ類を新たに1から設定していくでは死にますので,ここで移行アシスタントで直前のバックアップから自分のホームディレクトリーのデータだけは復元しました.
あとは必要なアプリを手で追加していきますが,この際なくて良いものは敢えてインストールしません.

いつかなんか不具合が出てくるんじゃないかと思っていましたが,出てきました.SafariでNHK+を見ようとしたら,エラーが出ました.

ライブ放送でなくて,見逃し配信分もだめでした.
macOSでNHK+を見るためには,Safari以外はNGなので,今のところワークアラウンドなしです.
一方,TVerはFirefoxで視聴可能で,ライブも見逃し配信も再生可能でした.NHK+がFirefox対応になってくれるといいのですが.