モラルへの訴えかけは有害である

テレビのスポットCMでも、街中のポスターでも、モラルへ訴えかけをする広告をよく見ます.しかし,そうしたモラルへの訴えかけは,

  1. 訴えたい対象の人たちには届かない.
  2. すでにそうしたことを守っている人たちを萎縮させるなどの副作用がある.

と言う特性を持っています.

1については説明の必要はないと思いますが,訴えかけの対象となる人たちと言うのはそうゆう訴えを見ても自分に言われているとは思わないし、そもそもそうした類の情報に注意を払わない(だからモラルが低い)です.まあ,そんなもんだで,笑って済ませられますし,100人に1人,あるいは1000人に1人でも「改心」してくれれば効果があったと言えるかも知れません.

しかし私は2が深刻なので,こうした訴えかけはやめるべきだと常々考えています.

モラル意識の高い人たちはいつもこういう情報に敏感なので、普段から守っていることなのにより厳しく自分を律してしまうことがあると思います.

自分が急病で,本来救急車を呼ぶべき状況なのに,「その119番必要ですか」という標語が頭をよぎって,他の方法を考えているうちに手遅れになるってことが,たぶん実際起きていると思います.

そもそも,重症かどうかなんか素人じゃ判断できませんし,自分の体にいま起きていることとなると正常性バイアスも働くので,たとえ当事者が医療関係者だったとしても正しい判断ができないと思います

あるいは,まれなケースだと思います(思いたい😓)が,こうした広告が,自分は守っているのに守ってない人がいると考えている人たちの怒りをあおり,他人の行動にまで文句を言い出したり実力行使をしだしたりする可能性があります(なんとか警察).

ということで,モラルへ訴えかける広告は,効果がないどころか有害だと,接する度に感じています.

テレビは “ACジャパン” が多いですね.
実際そういう話はときどき見聞きします.

古今亭志ん輔

あいかわらず,関東地方の地上波で唯一の寄席中継(録画)である千葉テレビの「浅草お茶の間寄席」を録画してみてます.たいてい3人出演しますが,じっくり全部見ることはないです.

落語はまあ面白いですが,聞いたことある話ばかりで枕だけ聞いて後は飛ばすことが多いです.漫才,漫談,講談,紙切り,曲芸なども残念ながら鑑賞に堪えるものは少ないです.

漫才では,ロケット団と宮田陽・昇は見ますが,たいてい,既に何度も聞いたネタであんまり楽しくないです.

寄席(浅草演芸ホール)自体がしばらく休みだったそうです.中継は続いていたと思います.たぶん,再放送でつないだのだと思いますが,そもそも見たネタは飛ばすので,たしかな記憶はありません.

最近,入場客数を減らして再開したようです.

昨日の放送には,標記の古今亭志ん輔が登場しました.休業期間中ひげを伸ばして1.5cmにもなったそうです.この日の出演の後,そり落とすそうなので,珍しい姿を見ることができました.

志ん輔と言えばお母さんと一緒に15年間も出演したことが有名で,その後半はわが家の子育て時期とも重なり,すっかり親しみを持つようになりました.

何が良いって,声が良いですね.少し高めでよく通り,滑舌が良い.まあ,落語家はたいてい滑舌は良いと決まってますが,中にはそうでない人もいて,だんだん老人性難聴の領域に入ってくると,何を言っているかさっぱりで困ります.そんな状態なので,安心して聞けます.

また,子供番組を長年やったことが良いのか,そうだから子供番組を続けられたのか,因果関係がわかりませんが,噺家にありがちな下品さがなく,それでいて,鼻につく気取りがないのも良いです.

次回の,ひげを剃った姿での出演を楽しみにしています.

2020年10月11日(日)
WikiPediaによれば,1984年〜1999年
政治家も滑舌が良くてあたりまえの世界だと思いますが,何言ってるかさっぱりって人がいます😓

滝沢カレン

滝沢カレンが,タレントとしてブレークするきっかけになったのは,「踊る! さんま御殿!!」への出演だったと思いますが,最初にその番組に出演したとき見ていました.今でも印象が鮮明に残っています.

ルックスは,個性的な部分はあるけど,とにかく非の打ち所がないですね.明石家さんまとのやりとりはよどみなく言葉が出るんですが,それがなんとも不思議な感覚です.

これまで島田紳助氏や明石家さんま他によってたくさん発掘されてきたおばかタレントとは一線を画すセンスの持ち主です.

そんなわけで以来非常に興味を持っていて,Eテレで2017〜2018年に放送された,「NHK高校講座 あらためまして ベーシック国語」は,録画して全部見ました.最近では,「伯山カレンの反省だ!!」を録画して見始めました.

今後も活躍に注目していきたいです.

Wikipediaによれば,2015年が最初らしい.
現役のタレントなので敬称なし.
一般人なので敬称あり.

1番の情弱

ニュースなどで,「街の声」を聞くことがあります.客観性や統計的な意味が担保されないもので,テレビ局の都合の良い意見や感想だけ放送している,完全な印象操作のツールですね.

スマホ決済,キャッシュレスや,ネットバンキング等の街の声では,「個人情報漏洩などセキュリティーが心配で使っていない」という声が必ず紹介されます.これを見聞した,スマホ決済等を日常的に使いこなしている人たちは,笑ってみていると思いますが,こうした漠然とセキュリティーが心配な人たちの期待を裏切らない心配を裏付ける事件が度々起きます.

今回のドコモロ座の事件に関しては,1年以上前に同じ手口の事件(リンク切れ)があったと聞き,呆れるばかりです.

漠然とした不安のため使わない人々は,正しく恐れているということです.

ETV特集「パンデミックが変える世界~ブラック・ライブズ・マターの衝撃~」

8月22日に放送された,標記の番組,今日見ました.

トランプ大統領により,もたらされた,不寛容,利己主義,差別主義,ファシズム,分断は,アメリカ人の2/3は,それを良しとしない人たちなので,全体がそちらに行ってしまう心配はないけれど,今後長くしこりが残ると,政治学者のフランシス・フクヤマ氏が語っていました

奇しくも同じ時期にこちらの国でも同じ政治手法がとられましたが,それが今回のトップの交代で終わったとしても,長くしこりが残ると思うと,ため息しか出ません.

こちらの国にも,オパール・トメディさんのような若くて聡明で活動的で,利他主義の人たちが多く出てくれることを期待します.

2020年8月22日
2020年9月2日
たぶん😓