サーバーはDebianでいくことに

サーバーのdistroをGUIの動く64bit OSに切り替えるプロジェクト

Manjaroは,workstation (WS)としては優秀ですが,KVMのIPv6設定で苦戦するなど,システムいじり的に難航したこともあり,Debianで行くことにしました.

Raspberry Pi OSはDebian由来ですが,DebianそのものをRaspberry Piで動かすことができるとつい最近知りました.さっそく予備機扱いのRaspberry Pi 4 Model B 4GB RAM (RPi4 4GB)で試してみました.

DebianのサイトからダウンロードしたイメージにはGUIは含まれていません.いったん,apt update ; apt upgradeをした上で,kde-plasma-desktop, kde-full, fcitx5-mozcの順にインストールすると,Mozcで日本語入力できる,KDE Plasma Desktopが完成します.

kde-fullは,kde-plasma-desktopを含んでいるはずですが,先にkde-plasma-desktopをインストールした上で,kde-fullをインストールしないと,なんか変な状態になります.

また,fcitx5でなく,fcitxをインストールしてしまうと,removeしてからfcitx5-mozcをインストールしてもちゃんと機能してくれません.

こんなわけで,インストール過程では行きつ戻りつができないこともあり,新規にやり直して,ようやく4度目で思ったようなGUIのシステムができました.

その他のプジェクトの状況

Paspberry Pi 3 Model B(+)で監視カメラのストリーミング映像を見るプロジェクト

強制空冷式ケースの輸入に難航中.

仮想マシンのIPv6化プロジェクト

SLAAC, DHCPのどちらの方法でも仮想マシンがグローバルIPアドレスを取得できるようになりましたが,IPv6でインターネットに出られないまま進展なしです.

Wi-Fiルーターからデータが途絶する条件の絞り込み

その後データ途絶が発生していません.テレワークでクラウドを使うという一番Wi-Fiのヘビーユーザーの家族がいますが,仕事中にまた途絶しては困るので別のルーターからつなぐようにしたこともあって,トラブルが出にくいのかも知れません.トラブルが出ないならそれはそれでいいのですが.

RPi3でRTSPを見る: Reboot 1

まとめページ

なんか,これまでの取り組みに大きな見落としや大きな勘違いがあったようなので,もう一度最初からやります.

とはいえ,今まで得た知見で有効なものは利用します.

目標は,死蔵しているRaspberry Pi 3 Model BおよびB+(RPi3, RPi3+)で,監視カメラからのストリーミング映像(rtsp)を常時見ることができるようにして,モニターとして活用することです.

Debian / Raspberry Pi OS / Ubuntu提供のVLCはRTSPを見ることができない

これは確実です.ネットの複数の情報で裏が取れますし,複数の実機と仮想マシン(x86_64, ARM)で試して全部同じ結果でした.

もし,Raspberry Pi OS(RPOS)のVLCがrtsp視聴を不可としていなければ,ずいぶん楽だったと思います.

Raspberry Pi 4 Model B (RPi4)では楽勝

Manjaro x86_64のVLCでは問題なくrtsp視聴可能です.古いCore i7のデスクトップ機で, “top” で見ると,CPUの占有率は画面のサイズを1/4からフルスクリーンに変えても,2%程度です.これは,Mac mini (2018 Core i7 6core)では,5〜9%です.

少し前から,RPi4 (RAM 4GB)でManjaro ARMを評価してます😓 デスクトップはお気に入りのKDE Plasma Desktopです.VLCをパッケージマネージャーでインストールして起動すると,ストリーミング画像を問題なく見ることができます.ただし,CPUの占有率は60〜90%です.

RPi4は,RPi3(+)に比べて3倍くらいパフォーマンスが良いと記憶していますから,RPi3(+)で動かすと占有率が200%を越える可能性があります.そんな条件で動作可能なのかどうなのかです.

RPi3(+)にKDEは無理

後(2022/08/11)の注: RPi3(+) RAM 1GBで,KDE Plasma Desktopの動作は可能です.

手持ちのRPi3, RPi3+はどちらも主記憶が1GB で,たぶんそれぞれのシリーズで最大と思います.しかしこれではKDE Plasma Desktopは無理です.

これは,あとで再現できないので,夢を見ていたのかもしれませんが😓,RPi4でルートにしているSSDに,RPi3+のRPOSのkernel モジュールをディレクトリーごとコピーして,そのRPOSの/boot/cmdline.txtを編集してSSDのManjaroパーティションをルートに指定してRPi3+の起動に成功したことがあります.結局,ログインしてもデスクトップがいつまでもちゃんと表示されず,KDE Plasma Desktopは無理と判断しました.

このあといろいろ勘違いなどに基づく遠回りがありましたが,現在の認識では,Manjaro ARM xfceのRPi4用のインストールイメージをSDカードに焼いて,RPi3(+)で起動してセッティングができます

Manjaro ARM xfceのインストーラーの起動画面.この記号か字化けか解らない表示のあと,画面の左上隅にカーソルが出て点滅し,しばらくして点滅が止まり,そのあと数分間そのままの状態が続きます.

インストール後,Wi-Fiの設定をし,sudo pacman -Syuを実行してシステムをup-to-dateにしてから,VLCをインストールします.xfceには慣れてないので,GUIからインストーラーを見つけるのがめんどうで,コンソールから, pamac-manager &で起動しました.VLCで検索すると簡単に見つかります.

インストーラーは,たくさんの機能拡張について,どれを使うか聞いてきますが,どれがrtspに関係あるか解らないので全部選択しました

これでインストール完了を待つのはかなり時間がかかるので,たいていほったらかしますが,少し時間が経ってから見ると,画面が消えていて手も足も出ません.

ただし,システムは活きているので,事前に調べておいたIPアドレスに他のマシンからsshでつなぎます

リブートしても画面は復活しないので,topコマンドでpamacがおとなしくなっていることを確認して,poweroffコマンドを実行してしばらくしてから電源を切り,また投入します.

この画面が消えるのは,チップの温度上昇によるものか,スクリーンロックの不具合によるのか現時点では解りませんが,たぶん前者だと思います.

RPi3(+)で,Manjaro ARM xfceを起動し,ログインすると主記憶1GBに対して,zramが1.3GBデフォルトで設定されていて,ここはいじる必要はありません.

デスクトップが表示されて落ち着いた時点で,CPUの温度はRPi3+で80℃弱,RPi3では80℃を少し越えています.

ということで,動作限界温度85℃までほとんどマージンがありません.

それでもRPi3+では,ぎりぎり85℃すれすれでVLCによるストリーミング画像表示ができます.CPUの負荷は200%を越えています.VLCはよくできています.

一方のRPi3では,VLCでストリーミング画像の表示を開始すると,しばしば画面が黒一色の何も表示しない状態になります.85℃を超えているのだと思います

RPi3もRPi3+もCPUなどのチップにフィンは付けてありますが,自然空冷でやっています.強制空冷しないと安定動作は無理だと思います.

Aliexpressあたりで,安い強制空冷のケースを探してみることにします.

RPi3でRTSPを見る: Rebootシリーズ

“debian vlc disables rtsp” などでネット検索してみてください.
ManjaroもDebianもSlackwareもKDE Plasma Desktopにしているので,使い勝手は共通で便利です.
pacmanだったり,pamacだったり😓
2022年7月9日(土)現在.
インストールイメージで起動すると,途中で左上にカーソルが表示され,最初は点滅しますが,それがつきっぱなしになって数分間何の変化もありません.ここで,「RPi4用のインストールイメージではRPi3(+)は起動しない」と判断したのかもしれません.
ただし,なんとかintelなんとかを選択するとエラーになってしまうので,それだけ外しました.
残念ながら,Manjaro ARMのAvahi / Zero-conf / Bonjourが機能しない問題は解決できていません(後に解決しました).
pamac-managerやpamac-daemon.
gkrellmも見えないので,温度が解りません.

Postfixを試す (8・完) Postfixを試さない

Postfixを試すシリーズですが, “Postfixを試す (7) Avahiのbuildで難航” で更新が止まっているのに今気がつきました.

結局,Postfixをインストールしようと考えていたサーバーではMail Transfer Agent (MTA)は動かさないことに方針変更しました.Dovecotでサーバー内でやりとりされたメールだけ見てます.ほとんどは,というか全てLogWatchの様なシステムからAdminに宛てたメールですが.

とくに目標があるわけでなく,個人の興味のままやっているので,つまみ食い,食い散らかしプロジェクトだらけです😓

今回の,もともと監視カメラのrtspの映像を転がっているRaspberry Pi 3 Model Bで見ようプロジェクトも,VLC playerがDebianでは機能制限されていることを知り,他のdistroのVLC playerをいろいろ試したいがそれなら仮想マシンが楽ではないかと思い試し始めたら, 仮想マシンの調子がおかしい,そもそもSSDが故障しているのではないか,となって,コピーできる仮想マシンを別ドライブに移した上で,現在SSDの動作を検証中です.

このPostfixを動かそうか検討していたサーバーに関しては,例外的に「使命」がありました😓

rtspがVLC playerで開けない 〜Python3のライブラリーも遅い〜

Raspberry Pi3 Model B (RPi3B) にRaspberry Pi OSを走らせている環境で,Mplayerを試したところ,遅れがどんどん蓄積していって,ライブの監視が事実上できないので他の方法を探しています.

Pythonのモジュールで監視カメラを見るという面白い試みを見つけ,試してみました.

結論的にはやはり遅れがどんどん蓄積していくので,事実上リアルタイムの監視用途には使えません.

前の記事で引用した,

を参考にしました.というかそのまんまを試しました.

事前の準備としてpip3にて,rtsp, pysimpleguiのインストールに成功しました.

で,おもむろに本体のスクリプトを動かしてみましたが,「cv2がないよ」,「pilがないよ」というエラーが出ました.

Raspberry Pi OSでは,

apt install opencv-python python3-imagetk.pil

が必要です

これだけの追加で見事に動いてくれました.ただし,冒頭に書きましたとおり,遅れが蓄積していくのは,mplayerと同じです.

元の記事では, “pip” ですが,Python2, 3混在のシステム(Slackware😓)を長い間を使ってきているので,明示的に “pip3″としています.Debian / Raspberry Pi OSにはPython2.xはインストールしてないので,pip3とする意味はありませんが,こういうオジ(イ)さん対策のため,pip3が効くようになっています.
やはり,pipと dpkgの混用になりました.

rtspがVLC playerで開けない 〜dpkgとpip〜

コマンドラインの “mplayer” を,Raspberry Pi 3 Model B (RPi3) のRaspberry Pi OS (64bit bullseye)で試しました.

1920×1200のモニターにほぼフルスクリーンで監視カメラのからのライブ動画が表示できます.

しかし,時間がたつのが遅い😓 たちまち数分遅くなって,自分でカメラの撮影範囲に行って戻ってくると,その時の自分の様子を見ることができます💦

どんどん遅れが蓄積していくので,これは監視カメラのモニターとしては使えません.画質を落としてみれば良いのでしょうが,他の方法を先に探ってみます.

そこで検索して見つけたのが,Pythonのライブラリーを使う試みです.

これは,試みとして面白いです.Pythonのライブラリーの実力を試すこともできます.しかし,Debianのようなパッケージマネージャーにガチガチに管理されているシステムで,言語ローカルなパッケージマネージャーである,pipやcpanを使ってよいものか.いつもそこら辺のところを悩みます.

“そこら辺” は,ゆるゆるのSlackwareは気楽でした.

もちろん,DebianでもUbuntuでもManjaroでも,やっちまえばできるんですが,debian教/Ubuntu教/Manjaro教の人たちに許してもらえるのか.

ディスクイメージを保存した上で,pipで荒らしてみるというのが一番正解かもしれません.Pythonのストリーミング動画ライブラリーが,RPi3では使い物にならないということであれば,復元して他の方法をまた探せば良いです.