最初の電気工事

第二種電気工事士免状が届いたので,さっそく最初の工事をしました.

玄関ホール(以下「ホール」)の壁にコンセントがあるのですが,その前に大きく重い本棚を置いていて,ずいぶん年月が経ちました.昨年そのコンセントを確認したら差したままになっているテーブルタップのプラグにほこり(ほとんどワンコの毛😓)が積もっていて,湿気ればトラッキングを起こす状態になっていました.その時はテーブルタップをはずして,トラッキング防止のキャップを買ってきてはめておきました.

中身がびっしり詰まった本棚
応急措置としてトラッキング防止のキャップをはめる

今回はそのコンセントを撤去してパネルをはめ,その壁の裏側にあたる階段下の納戸(以下「納戸」)内にコンセントを移設することにしました.

実際にコンセントをはずして奥に向かって穴を開けてみると,納戸内に貫通せず,納戸と階段の隙間に出ました.何度か寸法を測ったつもりが20cmくらい違ってました😓

コードをホール側から納戸に通すのには,納戸側の隙間からホール側のコードを引き込まなければなりません.その作業には先日買ったファイバースコープが役に立ちました.

ビニール紐で輪を作ってホール側の穴に差し込み,納戸側の壁の隙間からファイバースコープの引っかけるアタッチメントに引っかけて引き出すという作業をしました.まるでなんかの罰ゲームのようです.

10分〜15分くらい,安物のファイバースコープのコードを曲げたり伸ばしたり押したり引いたり格闘してようやくビニール紐の輪を捉えることができました.

ビニール紐の輪をファイバースコープのアタッチメントに引っかけて引き出したところ.

これでめでたしかと思ったら,ホール側の壁にあけた穴が小さすぎてVVFケーブルがうまく通ってくれませんでした.やむなく穴を広げ直してから2度目の罰ゲームですが,2度目はなんと1回で引っかけられました.運が良いのか学習効果なのかよく解りません

なお,納戸左奥の角に空いた隙間はイエネズミが侵入したときに開けられたものです.新築後数年のことですから30年以上前になります.ふさいでもどうせ次のネズミに穴を開けられると踏んでそのままにしています.実際その隙間を通って納戸の奥に置いた毒餌をその後も複数のイエネズミが喰ってますから,隙間から入るように誘導しているともいえます.

続いて納戸側の作業ですが,できれば埋め込みコンセントにしたかったのですが,壁の裏側の隙間があまり大きくなく,埋め込みコンセントを付けるのは不可能な上,VVFケーブルを通すのも難儀すると判断して,露出コンセントに露出配線とすることにしました.

昼食休憩の後にホームセンターに2個口の露出コンセントを購入してきて取り付けましたが,ここで試験対策としてさんざん練習した “の” の字曲げの出番です.それが,ちっともうまくいかなくて,失敗した部分を切りながら3回目でようやくまずまずの “の” の字ができました.

3回目でまあなんとか使える “の” の字に.受験勉強中は一発でもっとうまく(銅線の先端が−の根元にほとんど付くような状態に)できました.

その他,差し込みコネクタに接続する線をむく長さとかもすっかり忘れてしまいました.やはり受験勉強は身につきません😓 それでも最終的には目的にかなう状態になりました.

納戸側の配線.ネズ公の穴をそのまま利用.
これでトラッキングの心配が無くなったホール側の元コンセント.パネルの裏に差し込みコネクターで結線しているので,また必要になればここにコンセントを付けられます.

今回の作業で一番大変だったのは,むしろ本棚の中身を出すことと,元通りに戻すことでした.なかなか緻密に詰め込まれていたので,元に戻すときにかなりの本が入らず苦労しました.

後日,もう動かすことのないであろう重い本棚に転倒防止のつっかえ棒を取り付けました.

たぶん両方だと思います.

思い出すのは悪いことばかり

料理して具材の焼け具合を見ている時とか平坦な場所で苦もなく草刈りをしている時とか,そんなに集中を要なさいけどあんまり意識的に考えをめぐらせないような状況で,悪いことばっかり思い出してしまいます.

たぶんこれはチコちゃんに叱られるでも以前やっていた,人間の生きる本能に基づいたものなのでしょう.

自分はこの年まで,多少の苦労はしましたが,明日の生活費にも困るというような状況になることはありませんでした.平凡だけと総合的には悪くない人生なはずです.

しかし,意識的に介入せず自由に考えをめぐらせていると,過去の失敗ばかり思い出します.作業をしているからまだ良いですが,そのまま続けたら落ち込んで,精神的によくないと思います.

先日Eテレのチョイスで,「ぽじれん」といってその日の行動を振り返り,良かった点を3つ挙げる練習をする,というのがあり,これはなかなか良さそうだと思いました.

それでさっそく始めたのですが3日続けたものの,そのあとはぽじれんのことすら思い出さなくなってしまいました.文字通り三日坊主になってしまいました.

あんまり面白くはないのです.そんなに毎日ブリリアントなことがあるわけはなく,いつものように〜できたとか,そんなレベルのことしか並べられません.

面白くなくても家の中のあちこちに,「ぽじれん」と貼り紙をして忘れないようにして続けるべきどうか迷います.

年齢は非公開.

電気工事士としての最初の作業

令和6年度後期の第二種電気工事士の試験に合格して,免許の申請をしました.ChatGPTに聞いたら本県では通常5日〜1週間で免許証が届くが,混雑時には2週間程度かかることもある,とのことです.合格通知が届いた翌日に申請したのでまさに混雑時に掛かってしまったとは思いますが既に2週間経過しているので待ち遠しさを通り越して少々いらいらしています.

それでも免許証がなくても計画や部材の発注・購入はできますので,いくつか頭にあるものを具体的に考えていくことにします.

納戸内へのコンセント移設

これはかなり昔から考えていることです.わが家の階段下には納戸があります.中に照明がなく使いにくいのと,イエネズミがわが家に侵入した場合ここに入ってくる確率が非常に高いという事情があります.イエネズミ対策に納戸の一番奥に毒餌を置いています.これがなかなか効果的で,これまで侵入した多くのイエネズミがこの餌で退治できています.

ただし,一番最近侵入したイエネズミはここには来ないで,給湯機のリモコンの配線を3回もかじって切断しやがりました

それでも他は必ず納戸の餌を食べてくれるのでその後も納戸に餌を置き,ネズ公が喰って減ったら補充(あるいはかびたら交換)をしています.

一方玄関ではここ数年ATOM Techの監視カメラを使用していて,3年前に新しいのと交換して1台が余りました.それを納戸において餌を撮影するようにしています.ただ,電源がないので,朝夕モバイルバッテリーを交換しています.

もう一つ事情があり,その納戸の外側である玄関ホールにコンセントがあるのですが,長い年月その前に書棚を置いていて事実上使えません.そのコンセントを昨年確認したらほこりがたっぷり付いていて,トラッキングによる火災が起きても仕方が無い状況になっていました.記事に書いてありますが,その時はホームセンターでコンセントをふさぐ栓を買ってきて処置しました.

以上から現在考えているのは,

  • 玄関ホール側のコンセントは撤去してパネルをはめておく
  • その裏側である納戸内にコンセントを移設する
  • 納戸内にはUSBリモート電源を備えて,監視カメラの電源リセットができるようにする

です.3番目は電気工事士とは関係ないですが,監視カメラがWi-Fiとつながらなくなる,FTPサーバーがこける,などの事象を起こし,電源リセットする必要があるので,Raspberry Pi 3とともに設置してリモートで電源のOn / Offができるようにします.

洗面所にエアコン専用電源コンセントを設置

冬の間,入浴のための脱衣所になる洗面所は,とにかく寒いです.夏も暑いですが,特に冬の寒さは健康に良くないので,現在はセラミックファンヒーターを使っています.

しかし,セラミックファンヒーターは部屋全体を暖めるのではなく出てくる温風を体の一部で受ける様なものであまり心地よくないですし,電力の無駄遣いです(強: 1200W, 弱: 600W仕様です).そこで洗面所に何とかエアコンを付けてやろう考えました.

洗面所のエアコン取り付け予定箇所周辺.鏡の上の蛍光灯を撤去して取り付けスペースを確保する.右側はエアコン電源用ブレーカーボックス.

なかなか取り付ける場所がないのがですが,壁に取り付けた鏡の上の照明を撤去すれば付きそうです.寸法的にも大手のエアコンカタログ値と比較して何とかなりそうです.

鏡の上には新築時に付けた棒形の蛍光灯が付いています.家族に聞いたところ,鏡の上の蛍光灯は実は筆者以外は使っていないことが解りました😓 これを撤去して,代わりにLEDのブラケットライトが付けられないか考えています.

それからエアコンの電源なんですが,洗面所には分電盤がありますので,ブレーカー用の小箱を増設してそこからコンセントに配線すれば良いです.しかし有資格者とは言え工事経験のない筆者にはなかなかたいへんそうです.

昨年エアコン用電源の増設工事を専門業者に依頼したのですが,その際増設してもらったブレーカー用小箱は4スロットあってそのうち1つが空いているのです.たまたまなんですが,これが非常に塩梅良く,ブレーカーを1つ増設し,エアコン用のコンセントを1つ付けるだけで済みます.これなら経験がなくてもできそうです.

エアコン用のコンセントについては埋込型にするか露出形にするかちょっと迷っています.露出形にしておけばあとで埋込型にもできるので,今回は露出形にしようかなと考えています.

この工事はエアコン取り付け時に工事の業者さんに頼めば数千円のプラスでやってもらえるとは思いますが,せっかくなので自分でやってみることにします.

正式には「第二種電気工事士免状」というらしいですが, “免状” ではカードタイプの免許証を連想しにくいので, “免許証” で行きます.
2023年.
都合によりこのときの詳細は掲載していません.
厳密にはまだですが😓

PontaWebに “第三者” がログイン

表記のようなメールがPontaWebの認証を司るリクルートから来て,ログイン履歴を調べてみました.

ログが残っている2024年10月から執拗ではなく,数日に一度 “本人確認” という認証方法でPontaWebにアクセスがかけられています.

アクセス元はいろいろなIPアドレスからですが,hostコマンドで確認するとどれもamazonawsです.

さて,これはPontaポイントを確認するロボットだろうと推定しました.

そういうロボットに心当たりはあります.MoneyTreeです

Pontaポイントに関するログインアカウントはリクルートに一本化されたのですが,今回の一件で脆弱性が露見しました.

リクルート本体は2段階認証をしていて,まず不正ログインは有り得ません.一方PontaWebに関しては,リクルート本体と同じID/パスワードを使っての認証が普通で,その場合前述のログイン履歴には「ログイン」と示されます.2段階認証の設定はできません.

本体が2段階認証なのに,子どものサイトが1段階の認証だけというのは何とも心もとないです.

それに加えて,PontaWebには「本人確認」という認証方式があります.これは,ななんと,「パスワードのみ入力する認証方式」だそうです.パスワードには他人との一意性はもとめられていないから違うかも知れませんが,リクルートのサイトにはそのような説明があります.

本体が2段階認証でもこれではどうしようもないなあと思った次第です.

ちなみに,前述のメールの勧めに従ってリクルートのサイトのパスワードを変更したところ,以後PontaWebでの「本人確認」によるログインの成功は記録されていません.

この記事を書いた時点で,PontaはMoneyTreeから削除済みと思っていましたが,後日確認したところ,MoneyTreeに登録したままでした.全く顧みないので削除済みと勘違いしました(2025/03/22記).

石油ファンヒーターとエアコンとどちらが燃費がいいのか (2025年1月28日版)

一昨年末に,石油ファンヒーターとエアコンの燃費を比較しました.それから1シーズン経ち,エネルギー価格がかなり上昇したので,計算し直してみます.

前提条件

変わらない条件としては,まず石油ファンヒーターもエアコンも前回の計算時と同じものを使用しています.

石油ファンヒーターの灯油の消費は燃焼時の熱エネルギーに換算して,

  • 3.19kW (0.310L/h) 最大
  • 0.66kW (0.064L/h) 最小

です.エアコンの暖房時の熱の出力(消費電力)は,

  • 8.5kW (2930W) 定格
  • 0.6kW (195W) 最小
  • 9.8kW (3730W) 最大

です.また,発生している熱と消費電力の比,いわゆる “効率” はそれぞれ2.9, 3.07, 2.62です

石油ファンヒーターの燃費

普段灯油を購入しているガススタの灯油価格は,2025年1月26日(日)現在,116円/Lです.ずいぶん上がりました.数年前は60円台だったのでその “2倍” という印象です.

最大出力時の一時間あたりに消費する灯油の価格は,

0.310 x 116=35.96円/h (最大出力時)

です.最大出力時の一時間あたりに発生する熱(=燃焼により灯油が発生した熱エネルギー)は3.19kWhなので,1kWhあたりの価格=燃費は,

35.96 / 3.19= 11.23円/kWh

となります.

エアコンの燃費

前回と同じく従量3段料金を採用します.従量3段料金は,直近の1月10日付けの請求書によると,36.90円/kWhです.消費税込みで,40.59円/kWhです.従って定格出力時の一時間あたりの料金は,

2.930 x 40.59= 118.9円/h (定格出力時)

となります.定格出力時に発生する熱は取り扱い説明書から8.5kWなので,

118.9 / 8.5 = 13.99円/kWh

となります.

比較とまとめ

まだ電気の方が割高ではあるものの,灯油が値上がりし,従量3段料金はほとんど変わらない(ほんの少し下がった)ため,2023年12月と比較すると,電気の割高な分が+41%から+25%となり差は縮まりました.

ただし,石油ファンヒーターは,熱出力が3.19kWで頭打ちとなりますが,エアコンの方は最大で3倍以上の9.8kW(消費電力は3.73kW)まで出せて,使い過ぎになりかねないので気をつけないといけません

それこれ加味して,今後も石油ファンヒーターを主に,エアコンを補助用にという使い分けを続けようと思います.

かっこ内はそれぞれの灯油の時間あたりの消費量です.いずれも取扱説明書より.
消費電力・効率とも取扱説明書より.
2023年12月16日は103円/L.
Nature Remo E Liteで観察しているところ,普通の冬の日の朝では始動時に1.5kW位消費しますが,その後は1kW程度の消費電力です.3kW位,つまり石油ファンヒーターの最高出力時とほぼ同じ熱を出力していることになります.