Slackware 14.2化完了

概ね,従前のサービス関係は動くようになり,今回のSlackware64 14.2への移行は終了と言えます.

体感速度はアップしましたが,32bit Kernelは,4.2.xから異常にディスクIOが遅くなったので,それとの比較はあまりフェアじゃない気もします.

そのSATA周りの刷新の影響は64bit Kernelにもあるようで,ヘビーなディスクIOがあるとき,マウスポインターの動きが悪くなるなど,4.1.x以前ではあまり経験のないことが,今もあります.

インストールに関係して,ディスク関係のエラーがよく起きました.なんかそのSATA関係引きずっているような.RAIDでもトラブルがありました.32bitのほうが枯れていることは間違いないです.

まあ,基本的なライブラリー類がup to dateになり,ディスクの容量だけ占めている残渣がなくなったと言うことだけでもよしとしましょう.

自分向けに今後の課題をメモっときます.いずれも,自分用の過去のデータベース・メモ用で,自分にとっても重要度はあまり高くありません.

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復旧しても,公開はしません.

Slackwareでもパッケージマネージャーあり,それを使えば,旧バージョンの残骸は残りませんが,自分でソースからbuildした場合,make uninstallがないパッケージでは,古いライブラリーが残ったままになります.

Submission port (587)へのIPv6アクセス (Slackware 14.2へその13)

これは,Slackware 14.2のupgradeに直接関する問題ではなくて,IPv6化したあとの5か月越しの懸案でした.わが家のsendmailへ,IPv6ではsubmission port (587)へ接続できないのです.

lsof -i | grep sendmail
sendmail  29512   root    4u  IPv6 1301137      0t0  TCP *:smtp (LISTEN)
sendmail  29512   root    5u  IPv6 1301138      0t0  TCP *:smtps (LISTEN)
sendmail  29512   root    6u  IPv4 1301139      0t0  TCP *:submission (LISTEN)

てな具合です.そこで,ネット検索結果を参考に,sendmail.mcに,

DAEMON_OPTIONS(`Port=submission, Name=MSA, M=Ea, Family=inet6')dnl

と加えて,なんやかんやしてsendmailをリスタートすると,

opendaemonsocket: daemon MSA: cannot listen: Address already in use

てな,エラーが出続けます.

想像するに,既に,IPv4オンリーでMSAが立ち上がったあとで,IPv6オプションを明示したMSAをもう一度立ち上げようとしている(あるいはその逆の順番)ことは解ります.だから,勝手に立ち上がるMSAを止めたい.

いつもながら,解ってしまえば簡単なことなんです.次のようなFEATURE文を一行書くだけです

FEATURE(`no_default_msa')dnl

無事動くようになりましたとさ.

sendmail  29792   root    4u  IPv6 1212952      0t0  TCP *:smtp (LISTEN)
sendmail  29792   root    5u  IPv6 1212953      0t0  TCP *:smtps (LISTEN)
sendmail  29792   root    6u  IPv6 1212954      0t0  TCP *:submission (LISTEN)

めでたしめでたし.

もちろん,上記のDAEMON_OPTIONS…も必要です.

MozcインストールOK (Slackware 14.2へその12)

Slackwareには標準でscim+anthyがついてきますので,.xprofileに

export GTK_IM_MODULE=xim
export QT_IM_MODULE=scim
export XMODIFIERS=@im=SCIM

って書いとけば日本語入力できます.

しかし,anthyは不完全な連文節変換で,開発も止まってしまっていて,今後も改善されることは期待できません.昔のDOSの単漢変換よりは遥かにましですが,文節の区切り方がどうもにもこうにもなレベルで,入力のリズムが途切れます.

UbuntuではMozcが利用できます.ちょっといじってみたら十分使えるレベルです.これを手でSlackwareにインストールするのは大変そうだなと思い,ネット検索したらSlackbuildスクリプトでbuildできるようにして公開してくださっている人がいます.

少し前に試したのですが,肝心なソースのURLが無効になってしまったようで,残念ながらbuildできませんでした.

つい先日その不具合を修正してくださったようで,先ほど試したらエラー無しでfcitxとMozcがインストールできました.いま,その環境で入力しています.

これなら,メール, Web, LibreOfficeによるドキュメント作成も十分実務に耐えられると思います.

関連項目

Slackware 15でMozcは,〇32bit, ×64bit (2022/6/9)

SlackwareARM 15でMozcはNG (2022/6/10)

ただし,Ubuntu 16.04 TLS現在では,デフォルトでは使えませんので,設定の変更が必要です.どうするかは,他を当たってください^^;
LibreOffice Writerでは,インライン入力ができないようで,これでは実務には無理かもです.^^;

IPv6で悩むその2 (Slackware 14.2へその11)

設定ファイル類は,32bit時代のものをそのまま使ってしまうことが多いのですが,どうもIPv6関係がうまくいきません.

そもそも我が家の前サーバー(32bit)は,Slackware 14.0あたりだったものに,いろいろ手でソフトを加えたりupdate, upgradeしてきたもので,かなりぐちゃぐちゃになっていました.設定なども,「動けば良いのだ」が基本で,正攻法ではない部分も多くありました.

IPv6に関しても,Nuroからau光に切り替えた頃,あれこれ試行錯誤して,動いたところで使っていました.IPv6に関しては,Nuroのルーターが使いやすかったです.

Slackware 14.0時代は,起動すると自動的にIPv6のアドレスを得るのですが,数分すると,IPv6が無効化されてしまいました.それを避けるのに,システムの起動直後に,いったんifconfigでIPv6を無効にして,再度IPv6のアドレスを設定する必要がありました.

Slackware64 14.2では,そんなことをしなくても,起動後に得たIPv6アドレスが保持されて,問題なくIPv6で接続できます

imapdに関しては,SlackBuildスクリプトにパッチ当てをしてbuildしなおすことでまったく問題ありません.

Apache httpdに関しては,32bit時代に動いていた設定そのままで動かしていたのですが,IPv6でつながったり,つながらなかったり,まったく因果関係が解りませんでした.

ところが,昨日辺りからはまったくつながらなくなりました.So-netのルーターがまた何かやってくれたのかなといろいろ設定を変えてみましたが,改善なしで,まったく出来の悪いルーターだなぁと憤懣やるかたなしでしたが,結果的にはルーターは無実でした^^;

結論的には,httpd.confに

Listen [::]:80
Listen 0.0.0.0:80

と明示することで,安定してIPv6でつながるようになりました

後の注: libvirtdが起動するときにネットの設定をしますが,そのことでkernelがルーターモードと判断して,自動取得したIPv6アドレスを放棄するものと推測されます.
後の注: この時点で,libvirtdがインストールされてなかったので,自動取得のIPv6アドレスが保持されたものと推測されます.
httpd-ssl.confにも,
Listen [::]:443
Listen 0.0.0.0:443

とします.