Slackware aarch64でいくことに (2)

RPi5はNG

今回は珍しく,方針を決めた翌日に着手しました.

しかし,結果は芳しくありません.SARPIのサイトのaarch64用インストーラー26 Feb 24版という一昨日buildされたばかりのものを試しましたが,ブートしません.

イメージのxzを展開しても,zipを展開してDOSパーティションに入れても結果は同じで,USBディバイスの検出まで進みますが,そこから先に進みません.

思っていた以上に手強いです.

RPi4もNG

RPi4 (RAM 4GB)で,RPi4用のインストーラーも試してみました.結果は同じで,USB機器検出の先に進みません.

Slackware aarch64でいくことに (1)

一時はRaspberry Pi OS 64bit (RPiOS 64)にサーバーを移転することを考えて,Raspberry Pi 5 Model B (RPi5) + 1TB SSDでシステムの構築を始めたところです.

しかし,色々いじっている間に考えが変わって,Slackware aarch64 (ARM 64bit)にするか,ということになりました.Slackware aarch64にする最大のメリットは,Slackwareは30年近くいじってきていますので,設定に関するノウハウが蓄積されていることです.設定ファイルをそのまま流用可能な場合も多いです.

問題はSlackware aarch64が正式なdistroではないということです.正式安定版はなく, “current” があるのみです.Slackware ARM 15.0でもsddmが起動しないなどいくつか問題に遭遇していますので,さらに多くの問題があるかもしれません.

チャレンジングですがやってみることにします.

またサーバーのハードウエア自体は速けりゃいいと言うもんでもないので,RPi5でなくRPi4のままで行こうかとも考えています.

それを言ったらSlackware ARMも正式ではないです.

Kernel 6.6.17-v7l-sarpi4に

SARPI4のKernelですが,昨年のはじめに,6.0.14から,6.1.3, 6.1.7にあげてみたところ,システムが不安定になったので,6.0.14のままにとどめていました.

流石に一年も経つので不安定さも解消しただろうと,昨夜最新の6.6.17に上げてみました.

GUI(Xorg)を動かして一晩中防犯カメラからのストリーミングビデオ(RTSP)を表示させて負荷をかけてみましたが,半日経っても問題ないので,多分大丈夫でしょう.

ちなみに,Kernelの最新安定版は6.7.6のようです.6.6.xはlongtermで,最新は6.6.18ですから,SARPI4チームはよくやってくれていると思います.

起動後しばらくしてKernelがエラーを吐いて機能停止したと記憶しています.
2024年2月25日現在.
同じく2024年2月25日現在.

RPi4でのサーバー構築がめんどう

現在,某サーバーはRaspberry Pi 4 Model B (RPi4) 4GB RAMで,Slackware ARM (32bit版)を動かしています.

サービス内容は表向きにはWEB (https)のみで,メール (MTAとIMAPサーバー),AFP, SAMBAなどプライベート用のデーモンがいくつか稼働しています.

RPi4はもう一台持っていて,サーバーのハードウエアが故障した時の予備的な意味もありますが,RPi4がどれだけworkstation (WS)として使い物になるかの評価に使用してきました.

今年のはじめにRaspberry Pi 5 Model B (RPi5)を中国から買って,WSの評価用はこちらを使うようになりました

ということでこれまでWSの評価用に使用していたRPi4が1台浮いて,懸案のサーバーのソフトをRaspberry Pi OS (RPiOS) 64bitに切り替える作業に着手することにしました.ちょうど1TBのSSDも1台浮いています.

それでRPiOSの64bit Lite版(GUIなし)をダウンロードしてマイクロSDカードにコピーして起動し,ひととおり設定してからSDの内容をSSDにコピーしてcmdline.txtと/etc/fstabの内容を書き換えたらブートしました.

早速kde-plasma-desktopのインストールを仕掛けて昼食を摂り戻ってみるとファイルシステム関係のエラーがどっと出てシステムは無応答になっていました.

SSDにUSB経由で供給できる電流が足りずにdisconnectしてしまったと推測されます

これ,5V5Aの電源に繋いでいるRPi5では起こらないです.RPi4にもRPi5用の5V5Aの電源を繋いでいますが,USBへ供給可能な電流は増えないようです.

WorkarroundはUSB-HUBをRPi4とSSDの間に入れることですが,これだけは浮いているのがないんです😅

テストのためにUSB-HUBを買うべきか,いっそもう1台RPi5を買ってしまおうか迷っています.

まだRPi5は技適を取得してなく技適マークがついていませんからWi-FiとBluetoothの使用は控えています😅
これまでも何度かやってます😅

Debian ARM64をManjaro AMD64 (x86_64)で動かす

そう,Raspberry Pi 5 Model B (RPi5)のKVM/QEMUにて,Debian x86_64を動かしたら,まあ動くには動くけど使い物にはならないという状況でした.

それではx86_64側でARM64のソフトはもう少しましに動かないか試してみました.

x86_64でKVM/QEMUを動かすのは長年Manjaro AMD64でやってきましたから,そこにRPi5のRaspberry Pi OS上で仕立てたDebian ARM64のディスクイメージをコピーして,x86_64をARM64に持ってきたときのようにまじないをかけましたが,動いてくれません.

そこでクリーンインストールをしました.ものすごく時間がかかり,ようやく動くようになりましたが,まあ動くには違いないというレベルです.stressを動かしてCPUの占有率を調べる気にもなりません😥 日本語入力環境まで試していません.

いちおう “About” だけスクリーンショットを撮っておきました.

“Processors” 欄は空白でなく,Cortex-A57をエミュレートしていることがわかります.