実マシンの仮想化 Lesson 4 起動のまじない(grub)

実マシンから,仮想ディスクにまるまるコピーできたら,あとは若干のまじないが必要です.

一つは,まじないというより即物的な設定で,/etc/fstabの書き換えです.とりあえずは,仮想ディスクを/dev/sdaとして設定しておきます.この作業はコピーが終了したら仮想ディスクのイメージをマウントしたまま作業した方が楽です,というか,他にやりようがないです

次は一番肝心なgrubのインストールです.grubをインストールするためには,そのターゲットとなるディスクから起動した環境が必要となります.しかし,まだ起動の仕組みがないので自力ではできません.そのためにchrootを利用しますが,色々ややこしいので,後で自分でわかるように,固定ページに書いときました.

ちなみに,Slackwareの場合は,インストールDVDイメージから起動する際に,ルートパーティションを指定できるので,chrootしなくてもgrubのインストールができます.

ターゲットのパーティションをルートにできたら,ルート権限で,

grub-install /dev/sda
grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg

実行します.これは,Slackware, Manjaro, Debian共通です.

これで,実マシンからコンバートした仮想マシンが起動しますが,Debianでは

sudo update-initramfs -u

を実行するなど,多少のチューニングが必要です.

Manjaroの実マシンの中で,仮想化したManjaroを動かしている様子.
Notes:
1. インストール用DVDイメージから起動して,マウントしてという方法がないわけではないですが,活きているWSに,それもマウント済ですから,それを利用しない手はないです.
インストール用DVDイメージから起動して,マウントしてという方法がないわけではないですが,活きているWSに,それもマウント済ですから,それを利用しない手はないです.