十年一昔と言いますが,ずいぶん昔に,「ワイヤレス送電といえば電気シェーバーの充電が関の山」っていう趣旨のBLOGの記事を書いたところ,あらぬ所で,筆者のアマチュア無線の資格を侮辱するようなことまで含む,変な絡まれ方をしたことがあります.
あれからずいぶん経ちますが,実用的なワイヤレス送電と言えば,電気シェーバーの充電に,スマートフォンの充電が加わったくらいでしょうか😓
電気に多少詳しい素人レベルの考えですが,ワイヤレス送電を実用化するためには,
- 効率が度外視できる
- コストが度外視できる
- 安全性
の3条件が必要です.1, 2はある程度の大電力になれば無視できませんが,スマホやその関連機器,そして電気シェーバーの充電では度外視できます.
3番目の安全性はなかなかやっかいで,(1, 2が問題にならないとして)人が全く住まない山奥の発電所から,人里に近い山までワイヤレスで送電したとして,その間を,鳥や飛行機やスーパーマンが横切ったら致命的なダメージを受けかねません.また,飛行機自体がダメージを免れたとしても機体で反射した電力(電波)がどこに飛んでいくか解らず,危険極まりないです.
地上の電力を宇宙ステーションに送る場合や,逆に宇宙で発電した電力を地上に送る場合は,鳥やスーパーマンの問題の他に,送り先が逸れたらどうなるかという問題もあります.
人里でのワイヤレス送電は,より非現実的でしょう.
では,もっと小さい電力で,家庭内で家電機器に送電するのには使えないかということになりますが,数百ワットでも,送電している間に間違って人やペットの体の一部が入ったら絶対安全とは言い切れないでしょう.となれば,送電する空間を何らか方法で囲って安全を確保する必要があります.それだったら,電線を使ったほうが,圧倒的に安くて効率がよく,配置・配線の柔軟性があり,そして安全です.
さらに小電力のモバイル機器の電力源は,現状のリチウムポリマーバッテリーで,それほど不便を感じませんし,これに置き換わるものとなると,コストをはじめとする条件がよほどよくないと無理でしょう.ワイヤレス送電があっても,電力供給の不安定さを解消するために小容量でもバッテリーの内蔵も必要だし.たぶん,モバイル機器の電源としておき代わるものがあるとしたら新型バッテリーだと思います😓
また,モバイル機器は,通信に周波数資源が欲しいので,送電のためにそれを割くのは難しいでしょうね.ジレンマというか自己矛盾というか😓
あくまで,多少電気に詳しいアマチュア無線を趣味に持つ一般人の意見です.
アマチュア無線は,微弱な電波を拾い出すような趣味なので,「近所」に途方もない大電力を通すのは歓迎できません.
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電気カミソリ,電動ひげそり.
旧システムのため,現在は,BLOGもろとも存在しません.
よほど画期的な技術が実用化されない限り.
よほど画期的な技術が実用化されない限り.
今のところ,効率やコストは度外視できそうですが.
ある程度効率は度外視できるかも.
日本は電気代が高いので,数十〜数百ワットでも効率は無視できないと思います
空間的,周波数的に.