ファン付きヒートシンクいまいち

今回AliExpressから購入したRaspberry Pi 5 Model B (RPi5)は,RPi5 8GB基板,5V5A純正AC電源(US仕様),ファン付き純正ケースのセットのつもりでした.

ところがファン付きのヒートシンクも付いていて,純正ケースのファンを外して代わりに取り付けました.

ファンが付いたヒートシンクって強力そうなんですがそうでもなくて,CPUの温度は常に55〜60℃です.ちなみに,RPi5のファンはCPUの温度が47℃以上で動くようになっているそうです.ですから事実上回りっぱなしなんですが温度はあんまり下がりません.

どうも心象として,ファンがヒートシンクを効率よく冷やしているようではないようです.

セットに含まれていたファン付きヒートシンク
いまいち非力

純正ケースに付属してきたヒートシンクとファンと交換して様子を見てみます.

大差ない感じ

純正のファン付きケースのファンに戻しましたが,CPUの温度変化の傾向は大差ないですね.55前後から60℃台前半で推移しています.また,どちらのファン+ヒートシンクを使用してもケース全体がかなり暖かくなるので,サードパーティーの大型ヒートシンクが付いたパッシブなものを購入しようと思います.信頼できないファンが付いているよりパッシブな方が安心です.

RasPi4は30℃台

ちなみに,Raspberry Pi 4のほうはこのような少し大きめのファンのついたケースに入れていて,この時期CPUの温度は普通の使用時で30℃台前半です.

Raspberry Pi 4 8GB
国内の通販で買ったと思います.

RasPi 5 動く環境と動かない環境

届いたRaspberry Pi 5 Model B (RPi5) について,ソフトウエアコンパチだろうとこれまでRPi4で構築して動かしてきた環境をそのまま試しました.

最初はmicroSDカードに普通にインストールしたRaspberry Pi OSです.デスクトップはdefaultのPIXELです.これは全く問題なく動きました.

つぎに,USB接続のSSDにインストールしてあるRaspberry Pi OSを試しました.こちらはデスクトップをKDE Plasmaにしています.CUIは起動しますが,sddmが立ち上がりません.CUIでコンソールにログインして,sddmを再起動したりしましたがだめです.xdmが使えるかどうか後で試してみます

さらに,Manjaro ARM64も試しました.こちらはmicroSDに/bootを書き込んであり,ルートドライブはSSDのパーティションを使っています.こちらはブートさえしてくれませんでした.どうも使用しているモニターの省エネ機能が災いして,起動時のメッセージがうまい具合に表示されないのですが,何回か試して表示されました.

中程に,

The installed operating system (OS) does not indicate support for Raspberry Pi 5

とあり,やはりKernelやfirmwareがRPi5に対応していないようです.いちおうこのメッセージに示された選択肢に従い,config.txtに,

os_check=0

を書き込んでみましたが,ブートしませんでした.

まとめ

2024年1月6日(土)現在,Raspberry Pi 5 Model Bで動作確認した結果は以下のとおりです.

動く

  • Paspberry Pi OS + PIXEL (defaultのGUI)

動かない

  • Raspberry Pi OS + KDE Plasma Desktop
  • Manjaro ARM64 (KDE Plasma Desktop)

Raspberry Pi OSの方は,CUIは動きますがKDE Plasma Desktop標準のsddmが機能しません.xdmに差し替えてもNGでした.

Manjaro ARM64はCUIがブートしないので,他のdesktopを使用しても動く可能性は低いです.

/bootもルートもSSDのパーティションを使用.
xdmも起動しませんでした.
画像信号の入力がないとスタンバイモードになり,入力があると復帰するのですが,復帰するのに時間が少々かかり,最初の方の表示を見ることができません.

Raspberry Pi 5 Model B来ました

年末にShenzhenから発送されすぐに成田に着いたと思いますが,税関が休みで1月3日まで留め置かれていたようです.昨日(4日)こちらの配送業者に渡したとオンラインで確認しましたが,早くも今日届きました.AliExpressのアプリの到着見込みでは1月7〜11日となっていました.

Raspberry Pi 5 Model B
Raspberry Pi 5 Model Bの基板
Raspberry Pi 5 Model B
ファン付きヒートシンクを取り付けてケースの下側に収めたところ.ファン専用の電源コネクターがある.

早速ヒートシンクなどをつけてケースに組み込んで,Raspberry Pi 4 Model Bと入れ替えてみました.まだ技適は取れてないと思うので有線LAN接続です.

速いです.というか,日本語workstationとして実用的に使うにはこのくらいの速度がないと不十分かもしれません.

RasPi 3+でfcitx5-mozcがOKに

Raspberry Pi 3 Model B (RPi3)で日本語入力できるのにRaspberry Pi 3 Model B+(RPi3+)でできないのはおかしいので,なんとか入力できるようにしたいと思いました.

正攻法はなんだかわからないので,動いているRPi3のディスクの内容をRPi3+にクローニングしてみました.

コピーした後,sshdのキーを変えたり,メインユーザーのsshキーを作り変えたりしました.これはいつもの手順です.

今のところfcitx5+mozcを使ってFirefoxから日本語が書き込めています(この記事).

RasPi 3+でfcitx5-mozcがNG

そんなわけで,手持ちのRapsberry Pi 3 Model B (RPi3), 同 Model B+ (RPi3+), Raspberry Pi 4 Model B (RPi4)それぞれのmicroSDカードを手持ちの中で速いものにして,Firefoxを動かしてSNSを読み書きしたり,BLOGのエントリーを書いたりしてテストしてます.

最初にRPi4で始めたのですが,日本語入力システムがインストールされてないことに気が付き,fcitx5-mozcをインストールしました.現在このエントリーをRPi4(microSDカードがルート) + fcitx5-mozcで書いてますが,快適に書けています.

余勢を駆ってRPi3+にもfcitx5-mozcをインストールしてみましたが,Firefoxもターミナルもなかなか開いてくれません.他のマシンからsshでつないでtopで確認すると,fcitx5とxorgがそれぞれ100%CPUを使ってます.

そういえば以前にもRPi3とRPi3+にfcitx5-mozcをインストールしたら同じことが起きて使い物にならないことがわかって削除したのでした.

手持ちのRPi3(+)とRPi4の大きな違いはメモリーです.前者はそれぞれ1GB,後者は8GBです.

もっと軽い日本語入力システムを使えばよいのかもしれませんが,そうするとユーザー辞書のimport/exportができないし,そもそも日本語入力のユーザーエクスペリエンスが悪すぎなので,RPi3(+)は「日本語のWSには使えない」という結論が妥当かもしれません.

Raspberry Pi 3 Model BではOK

RPi3とRPi3+はもともと同じmicroSDカードの内容をコピーして,ホスト名やOpenssh-serverのキーなどを別々にして動かしています.クローンです.

不思議なことに,RPi3+の方は上記のようにfcitx5が暴走しているような感じで,xorgとともにCPUを100%専有してアプリの起動ができなくなってしまいましたが,RPi3の方では正常にMozcで日本語入力ができています.

よくわからないけど,使える方ではしばらくWSとして使って様子を見ます.