Slackware ARMでGoogle Driveを使う(成功!)

手順をまとめました.

四苦八苦していた,Slackware ARMへのGoogle Driveのマウントですが,成功しました.

まず,失敗のページのopamを使ったgoogle-drive-ocamlfuseまでのインストールは正しかったです.

にもかかわらず,認証のために引数なしでgoogle-drive-ocamlfuseを立ち上げてもエラーが出てします.

結論的にはこのエラーの原因は,このマシンのホームディレクトリーに,大昔のx86 32bit時代にいじった .gdfuse ディレクトリーが継承されていたことによります.

エラーが出たら,Google Driveを使いたい人のホームディレクトリーで,

rm -rv .gdfuse

として,古い設定ファイルを消します.

そして,以降の手順は,前のページでも参照した,

のほぼその通りです.ただし,もともとSlackware ARMにはFirefoxはないので,Firefoxのかわりに,www-browserという名前の以下の内容のファイルを実行可能にして,PATHの通るところに置きます.

#! /bin/sh
echo $* > /dev/stderr

上記Qiitaの例では,ホームディレクトリーに置いて,そこにパスを通していますが,筆者の場合はもともと$HOME/binにPATHを通しているのでそこに置きました.

.gdfuseのない状態で,google-drive-ocamlfuseを起動すると,長ったらしいURLが表示されますから,それを手元のブラウザにコピペして認証すればOKです.

KVM upgrade断念

だんねん残念ながら,あきらめて,backupから,元に戻しました.

最大のネックは,GNOMEが,buildの環境をlibtoolからmeson (ninja)に変更したことです(当社調べ).たとえばglibだと2.59.xと2.60.xの間でその変更があります.マイナーバージョンが1つ上がってこんなに変えて良いのかとわめきたくなります.GTK+3にも同様に境界があり,最新のソフトは,meson対応のGTK+やglibを要求し,逆に旧式のソフトは,libtool時代の.la拡張子のlibtool archiveを要求します.

で,記憶違いかも知れませんが,qemuは,依然としてlibtool archiveを要求するのに対し,virt-managerはmeson対応のGTK+を要求します.

まあ,ちゃんとメモを残したわけではないですが,そんな感じだったと思います.もうしばらく待って,世の中のdistroが,meson & ninja対応のGNOMEパッケージを使用するようなり,そういうのにupgradeしてから挑戦し直します.

それにつけても,ninjaって名前はなんとかなりませんかね.ネット検索しても「忍者」の情報ばかりかかります.スペイン語圏の人たちはninjaを「ニンハ」って読むんでしょうか

ネット検索すると,どうもそのようです.

KVM回りのupdateに着手

結局,久しぶりに取り組んでみることにしました.しかし,なかなかたいへんです.

以前buildしたときと比較すると,

  1. 必要なライブラリーやツールが増えた
    • まあ,バージョンが進めばありがちなこと
  2. glib関係のライブラリーのバージョンが相当進んだ
    • それなのに,sbopkgでは一部のパッケージのupdateが止まっている
    • よりによって,GNOMEがlibtool archive (.la)の使用をやめたので大混乱
  3. Python2がobsoleteとなった

などの問題に遭遇しています..laがなくなったことは,訳解らずにbuildしている人間にとっては大混乱を引き起こしました.SDL2のように,すでに,.laがなくても大丈夫なライブラリーもありますが,libvirtなどは,xxx.laがない,って文句を言って止まります.今回のupdate作業では,glibは最新のものでなく,2.58.xを使用することにしました.

virt-mangerのbuildまでいきましたが,起動すると,”gi”というモジュールがないといって止まります.明日以降取り組むことにします.

追記(2020/10/14)

giの件は,大きな問題ではなく,

pip3 install pygobject

で解決しました.が,それだけの問題ではなかったです.

KVMが不安定

Slackware 14.2 (AMD64)ベースのサブWSですが,どうも最近KVMで動かしているdebianが不安定です.以前,再起動できないまで壊れてしまいましたが,そこまでひどいトラブルはないものの,よく固まります.仮想マシンなので,強制リセットすれば再起動しますが,ちょっと安心して使えない頻度で固まります.

原因は,KVM環境のライブラリーなどをupdateしないまま,Kernalだけ最新のものにupdateしているせいだと思います.あるいは,Linuxにありがちですが,新しいKernelにバグが含まれているのかも知れません.

たいていのソフトは,Kernelを更新しても影響はないのですが,KVM(Kernel-based Virtual Machines)は,その名の通りKernelに直結して動くので,影響が少なからずあるのでしょう.知らんけど😓

しかし,現実問題としてSlackwareで,自分でインストールしたKVM環境全てをup to dateにするのは,もはや気力がありません😓

そこで考えたのは,サブWSのメインOSをdebianにしてしまおうということです.debianにKVMをインストールすれば,ライブラリーなど関係のパッケージも最新に保たれるはずです.

仮想マシンのディスクイメージは独立したパーティションに置いているので,移行もそんなにめんどうではないと思います.

長年愛用してきたSlackwareをLinuxのメインWS(全体としてはサブWSだけど😓)のサブOSにしてしまうのは,ちょっと悲しい気もします.そして,debianの実マシンでdebianの仮想マシンを動かす意味があるのか😓 いや,そもそも,たまにしか電源を入れないサブWSで仮想マシンを動かす意義は?

まあ,考えてみれば,動かすことができる環境を維持していることのみが意義です.

そう考えると,時間をかけてもSlackwareのKVM環境を手作業でup to dateにするべきなのかもしれません.

「手作業」といっても,sbopkgに頼る部分がかなりあります.

RocketPortのケーブル

かつて,パケット通信用のTNCを複数台接続するために,Comtrol社のRocketPortというのを買って使っていました.

Rocketportのケーブル

最初にISA版は買ったような買わなかったような記憶があいまいですが,後にPCI版の8portモデルを買って使っていました.どういう事情か忘れましたが,PCI版は2回買ったかも知れません.その時の背面パネルのコネクターと,8台のシリアル機器をつなぐためのケーブルです.これだけでもずいぶん値段がしそうな気がします.

往時には,それぞれ複数台のTNCとアナログモデム,さらに別のPCとの接続用など,8ポートのうち6ポートくらい使っていたはずです.

RocketPort PCIをPower Macに入れてLinux PPCで使おうと試みたのですが,ドライバーに不都合があることに気がつき,そのことをどこかに書いたら,Linuxの著名な開発者Theodore Ts’oさんと連絡を取ることになり,その結果,Linux Kernelの “rocket” ドライバーがPowerPCに対応するよう改良されて,Linux PPCでRocketPort PCIが使えるようになりました.

とっくの昔にRocketPort PCI 8-portは捨てしまっていますので,無用の長物と化していました.なんか他では手に入れられない構造のケーブルなので,捨てるのが惜しかったのかどうかその辺もすっかり忘れてしまいました.昨日見つけたときには,「これは要らない」と即決できたので,写真を撮って捨てることにします.次の不燃ゴミの収集日は,来週の金曜日です.

たぶん2回買ったと思いますが,ISA版とPCI版1台ずつか,PCI版を2台かの記憶があいまいです.
探したら,2015年の記事がありました.