5年前に多くの若者の命を奪ったバス事故について,NHKが割合と時間を割いて報道しています.
事故については痛ましいもので,もちろん死亡した運転手とバス会社の責任は大きいと思います.
その後,遺族や関係者の努力もあって,バスの運行料金について最低基準が法的に決められ,バス会社についても安全管理(運転手の健康管理を含む)の監督が以前より厳しく行われるようになったようです.
しかし,NHKの報じるところによると,コロナ禍で厳しい状況になり,旅行会社から法定料金を下回る金額が提示され,「できないなら他でできるところがあるのでそっちに回す」といわれて,やむなく受けているところがあるようです(報道では一例ですが,少なくないと思います).
法定料金を下回る金額で仕事を受けろって,これは誰がどう考えても,考えなくても,明白な下請けいじめですよね.事故のあとに整備された法律についても,バス会社には厳しいけど,元請けにあたる旅行会社には甘いなと前から感じていましたが,現実的にその通りになっているようです.
なんでこんな理不尽な法律になっているのかと考えたら,答えは簡単ですね.旅行業の業界団体は,J民党の大物政治家と深いつながりを持っています.
まあ,そういうことですね.