UEFIなしのGRUB2インストール

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内容

先に,UEFI + GRUB2の手動インストール方法をまとめました.

それでは,UEFIでない古典的なPCに,GRUB2をインストールしてブートするようにするにはどうしたらいいかについて,忘れないうちにまとめておきます.

最近のPCは,UEFIが標準的ですが,仮想マシン(VM)環境では,UEFIが設定しにくい場合もあります.

してはいけないこと

grubのツールにUEFIであると混同させることです.具体的には,/boot/efiにvfatパーティションをマウントすることです.

例えばDebianのインストールディスクでRescueする場合,ルートパーティションの選択の後にEFIのパーティションをマウントするか聞いてきますので, “No”を選びます(これはすべきことです).

必要なパーティション

ルートの他に,GPTの場合は “BIOS boot” 属性のパーティションが必要です .適切なサイズは,Wikipediaによれば,1MiBとありますので,それより大きくしておけば問題ないでしょう.

起動ディスクでないディスクにインストール

OSインストール用のDVDから起動しているような場合,chrootする必要があります.その手順はGentooのマニュアルに詳しいです(その抜粋).

インストール手順

/boot/efiにvfatがマウントされていなければgrub-installは, “i386-pc”と判断しますので,MBRの場合は,

grub-install  /dev/sda

GPTの場合は,BIOS boot パーティションを/dev/sda1とすると,

grub-install /dev/sda1

です.Errorが出る場合は,/dev/sdaにしてみます.

このあと,grub.cfgを作成するために,

grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg

とします.あとは,無事を祈ってブートしてみます.

(2021年1月8日)

Notes:
1. MBRの場合は不要なはずです.
2. ZRAMを使わず,専用パーティションでSWAPする場合はSWAP用パーティションも必要です.
MBRの場合は不要なはずです.
ZRAMを使わず,専用パーティションでSWAPする場合はSWAP用パーティションも必要です.