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Slackware付属のソフトは,ほとんどがIPv6対応と思われます.しかし,IMAPサーバーは対応していません.その原因は,SlackwareをbuildするときのスクリプトにIPv6対応の設定が1か所抜けているためです.
このため,Slackware-14.1も-currentも,付属するバイナリーのIMAPサーバーはIPv6に対応していません(2016年2月29日現在).
以下にworkaroundを記します.
Slackbuildを用いる方法
Slackwareを配布しているサイトから,alpineのソースパッケージ一式をダウンロードして,適当なところに置きます.そして,alpine.Slackbuildの
# Build and install: # Since we build non-compliant to RFC3501 we have to answer 'y' half-way: echo y | make EXTRACFLAGS="-fPIC" SSLTYPE=unix || exit 1
を
# Build and install: # Since we build non-compliant to RFC3501 we have to answer 'y' half-way: echo y | make EXTRACFLAGS="-fPIC" SSLTYPE=unix IP=6 || exit 1
に修正して,あとは,
bash ./alpine.Slackbuild
とします.あとは,できたバイナリーパッケージをパッケージツールでインストールするわけですが,ここでは省略します.
手でbuildする方法
Slackwareの配布サイトから,alpineのソースをダウンロードしてどこかに展開します.そして,
CFLAGS="-O2 -march=i586 -mtune=i686" \ ./configure \ --prefix=/usr \ --mandir=/usr/man \ --with-ssl-dir=/usr \ --with-ssl-certs-dir=/etc/ssl/certs \ --with-c-client-target=slx \ --with-system-pinerc=/etc/pine.conf \ --with-system-fixed-pinerc=/etc/pine.conf.fixed \ --disable-debug \ --with-debug-level=0 \ --without-tcl \ --program-prefix= \ --program-suffix= \ --build=i486-slackware-linux
としてから,
make EXTRACFLAGS="-fPIC" SSLTYPE=unix IP=6
とします.できあがった,imapdを/usr/sbinにコピーします.
(2016年2月29日)
他にも方法はありますし,設定オプションもありますが,Slackwareユーザーはそれぞれ流儀があると思うので省略します.