内容
SDCC + MPLab X (Linux X.org)
最初に成功
MacOS X, WindowsとLinuxで試行錯誤し,Linuxが最初に何とか成功したようです.関係のバージョンは,下記の通りで,いずれも最新の安定版と思います.
- MPLab X V.2.15
- Boost lib 1.55
- gputils 1.3.0
- sdcc 3.4.0
- Java JDK 8u11
- Slackware 13
- Kernel 3.15.7
- AMD Athlon(tm) II X4 605e
インストールを困難にさせている最大の理由は,古いsdcc, gputilsがインストールしてあることだと思います.
MPLab X
まあ,MPLab Xのインストールは,あえて書く必要もないと思います.デフォルトでインストールすると,/opt/microchipにインストールされます.そのままで行きます.
Boost lib
Boost libは,KDEでさんざんインストールしてきましたから,特に何にも考えずにインストールしました.インストールのパスは悩むところですが,システムに深く依存し,KDE以外のソフトも必要とすることがあるで,/usrにしてあります.root権限で行きます.
なお,筆者の今回のインストールでは,Boost libの新たなインストールやアップデートは行っていません.
./bootstrap.sh --prefix=/usr ./b2 -j8 ./b2 install
gputils
インストールパスは悩むところですが,古いバージョンを,GNURadioのために/usrにインストールしてあるので,/usrにして書き換えます.
./configure --prefix=/usr --localstatedir=/var \ --sysconfdir=/etc --mandir=/usr/share/man
gputilsには,make uninstallがあるので,uninstallしてから,別のパスを指定するという手もあります./optにする場合,
./configure --prefix=/opt --localstatedir=/opt/var \ --sysconfdir=/opt/etc --mandir=/opt/share/man \ --infodir=/opt/share/info
あとは
make -j8 make install
ここまでは,素直です.
SDCC
難航したのが,SDCCのbuildです.いろいろやりました.最新版の3.4.0,一つ前の3.3.0,ずいぶん昔に使っていた2.8.0,いずれもbuildできません^^; あきらめて,build済みのbinaryを使うことにしました.インストール先は,/usr/localと,指定されているので,気が進みませんが,書いてあるとおりにコピーしました.
Tool chain
これが何をしているんだかよくわかりませんが,MPLab XとSDCCを結びつけるのに必要です.結局昔世話になった,Rodrigoさんの,MPLABX SDCC Toolchainを使うわけですが,Rodrigoさんのサイトにアクセスすることなく,MPLab X IDEから,読み込めます.
- ToolsメニューのPlugins
- Available pluginsのタブを押すと,SDCC Toolchainがあるので,チェックを入れて,”Install”.
- ダイアログボックスを閉じて,メニューのToolsから,Options
- Embeddedを選んで,Build toolsのタブを押す.
- Scan for Build toolsのボタンを押して,SDCC Toolchainが表示されたらめでたしめでたし.
結び
実際はこんなにスムーズに来たわけではなく,行ったり来たりぐるぐる回りながらやりましたから,逆にこのようなストレートな順番でやった場合,ちゃんと動く保証はありません^^;
[2014年8月7日(木)]