マイナンバーカードが馬鹿なのか銀行が馬鹿なのか

住民票にも戸籍にも読みがなが登録されていない,というのには驚きました(事務手続きの都合上自治体には関連データとして登録はされているが,法的な根拠はないそうです).

また氏名については漢字などの表記と読みがなに縛りはなく,「二郎」と書いて「さぶろう」と読ませるのもありなわけです.

一方金融機関は頑なに半角カナを本人の名前として使い続けています.

1983年に就職しましたが,当時はパソコンで日本語というと半角カナでした.多分金融機関のデータはその前から半角カナだったはずで,とすると半世紀も昔の仕様を使い続けているわけで,こういう重要な部分にいつまでも金をかけない姿勢には呆れるというよりむしろ感心します.

マイナンバーシステムの出来不出来は別にして,これで金融機関が預金者の本人確認ってきっちりできるんでしょうか.

マイナンバーと銀行口座の紐づけは,漢字の名前と読みがなとの正式な連携データがないわけですから,当然手作業がかなり入り,ミスも起こるでしょうね.

それにつけても,金融機関が氏名を半角カナで登録し続けたのは,怠慢極まりないですね.

先日,MX-TVのバラいろダンディで,苫米地英人氏が,マイナンバーカードは10年以上前の技術で,すでに陳腐化しているわけで,不具合が見つかるたびに対処をしていくには大きなコストがかかる.いま最新の技術で作って全部交換したほうがかえって安上がりになる.しかし,今使っているマイナンバーカードの技術で利権の構造ができあがっているので,政府は刷新はしない,との内容のことを述べていました.

たしかにICT技術,特にセキュリティに関する技術は10年で陳腐化しますから,10数年ごとに全部刷新でいいんじゃないかと思います.有効期限も次の刷新までにして.

そうすれば,固定した利権構造も作りにくいでしょうし.

電力使用量の減少

ロシアのウクライナ侵攻にも関係しますが,昨今エネルギーや食品の価格が上がって弱っています.

しかし,わが家の水道使用量と電力使用量は昨年秋のリフォーム以後はっきりグラフに現れるほど減っています.

水道に関しては,34年前の旧式な3つの水洗トイレを2つの最新式水洗トイレに改廃したからと解っています.旧式のトイレは「節水型」とうたっていますが,あくまで30年以上前の節水型であって,一度の水洗で14Lもの飲用可能な水道水を使うという罰当たりな仕様でした.

新型はわずか4Lちょっとで,一度の水洗で10L近く節約できます.トイレが3か所から2か所になっても住んでいる人間の生活様式,というか具体的にはトイレに行く回数に変化はありませんから,ただただ一度に流す10Lの違いが出ているのだと思います.

差は,詳しく書くといろいろ解ってしまうので書きませんが,かなりな量です.ただし料金的には月当たり1,500〜2,000円くらいです

水道の使用量が減少することについては,とにかく1回に流す水の10リットルも減るということがリフォーム工事の前からわかっていましたから,その総量は別にして想像がついていました。

予想外だったのは電力使用量です.ちょうどリフォームの翌月から下がっていて,他に交換したり使用停止した電気製品はありませんから,トイレの暖房付き洗浄便座の改廃に伴うと思われます.

例えば,一年で一番電気を使う(=寒い)2月分(1月11日〜2月10日分)の前年との比較では月当たり82kWh減りました.

棒グラフが「現在」で,折れ線グラフが「前年」.599kWhが2023年,グラフ上に表示されている681kWhが2022年の同じ期間の電力使用量

一時間あたりにすると110Wです.3台の暖房便座で,40W弱ずつというありそうな計算結果になります.そんなに無駄に食っていたんですね.

当然3台が2台に減ったと言うことも大きいですが,節電の設計が相当良くなっている(と言うより旧式のものはほとんど節電の意識も技術もなかったと言えるでしょう)と思われます.

ただし,電力の単価が上がっているので,この2月分に関しては前年よりも請求金額はかなり増えています

上下水道使用料で,2か月に一度の検針・請求です.
その後は政府の助成金の効果があり,前年より安くなっています.

本当にロシアは酷いな

今に始まったわけではなく,クリミア半島併合からそうですが,ロシアはひどすぎますね.

今回のダム破壊にしてもプーチン容疑者自身が直接命令を下したのではないにしても,軍の幹部が忖度して実行したのでしょうね.

日本でもAB政権下,忖度による高級官僚の捏造や握り潰し案件が横行しましたから,強権体制というのはこういう傾向にあることがよくわかります.

それにしても,避難する人,その人達を救援する人にまで攻撃を加えるなんて極悪非道も極まれりです.破れ傘刀舟に「てめえら人間じゃねえ」と言って叩き切ってもらいたいです.

仮にプーチン容疑者が逮捕される,あるいは失脚するなどしてウクライナ侵攻が終わったとしても,ロシアやロシア人を好きになれる自信は全くありません.

国際刑事裁判所が逮捕状を出している.

まともに機能しないようなリニューアルをするバ〇

SNS関係の友人から,スマートメーターを使用している家庭では,昔ながらの契約電流のブレーカーはもはや不要で無料で撤去してくれると聞き,家庭の事情でこの夏契約電流を増やさなければならないこともあって,ブレーカーの撤去を依頼することにしました.

たぶん流れとしては小売業者に依頼して,小売業者から東電パワーグリッドに依頼が行くんだろうなと考えました.

現在小売りはENEOSでんきに契約しています.そこで,連休後半からときどきENEOSでんきのサイトを見に行きましたが,サイトのリニューアル中で利用できないというページが表示され,連休明けまで待つことになりました.

で,連休明けの本日,リニューアルされたというサイトにつなぎますが,ログインできない,どころかそもそもログイン画面までたどり着けません.

仕方ないので東電パワーグリッドに問い合わせてみたところ,やはりブレーカーの撤去の依頼は小売業者経由だということが確認できました.

それで再びENEOSでんきのサイトへの接続を試みますが,あいかわらずログイン画面までたどり着けません.

呆れてものが言えない状態です.

唯一得たものとしては,小売業者を変更しようとしている人へのアドバイスを1つ得られたことでしょう.

「小売業者を変える前にブレーカーの撤去を東電(あるいは現在契約中の地域の電力会社)に依頼しましょう」

です.

追記

って記事を書いているうちにつながるようになりました.IT土方の皆さんご苦労様でした.

円安ではなくて所得格差

CBC制作の午後のワイドショーをときどき見ています.

今日は行動制限が解除され,海外からも観光客が多く来ているというニュースをやっていました.オーストラリア人観光客に聞いたら「(オーストラリアだと外食は)一食2,500円くらいはするのに日本だと3食たべられる」といっていました.それを受けて,海外観光客増加の要因の一つに「円安」を挙げていました.

しかし,このオーストラリア人のインタビューを受けて「円安」というのは浅はかにもほどがあります.この記事を執筆している2023年5月2日(火) 14:18現在1AUD=92JPYです.これはここ十年で見て少し高め(円安)ではありますが,1回分の食費で3回も食事ができるほどの高さではありません.

筆者がシドニーにいたころ,わずか一年の間でしたが,1AUDは85JPY(1996年3月)から100JPY(1997年6月)までほとんど単調に増加しました.しかし国内の物価に大きな変化はありませんでした.また,当時のオーストラリア国内の物価は日本と比較して少し安いくらいでした(日用品,食料品や外食).

その後26年経ってもオーストラリアドルの水準は日本円に対して大きく増減していません.ところが食費が3倍と言うことは物価が上がったということでしょう.オーストラリア国内にも格差はあると思いますが,賃金水準もそれに近いくらい上がっているということになります.

そう言えば,少し前NHKで,海外で短期間働いて稼ぐ日本人の若者たちについてのレポートがありました.いくつかの例のうちの一つはオーストラリアのサーフィンで有名なビーチ(ゴールドコーストではなかったと思う)近くの農園でパートタイマーとして働いて,勤務時間外はサーフィンを楽しむというものでした.パートとは言え日本国内の正規労働よりも賃金水準が高くて,しかも時間外労働は一切ないのが魅力ということでした.

ですから,冒頭のニュースのインタビューを受けた解説は,オーストラリアなどからの海外観光客の増加は「円安」ではなくて「所得格差(物価の格差)」とすべきでした

1年3か月で17%円安(豪ドル高)になったわけです.
欧米の先進国からの観光客についても,円安より所得格差の方が大きな要因と思います.