クルバジェ

どこで聞いたのか,「クルバジェ」という言葉が頭から離れません.

ネットで調べると,コニャックのブランドの一つで,現在はサントリーの子会社が持っているらしいですね.つづりは, “Courvoisier” のようです.

若い頃フランス語を少し学んだんですが,最初の2音節の発音はともかく,最後の音節の発音は「ジェ」でなくて「ジエ」となるはずで,「エ」を小さい字で表記するのはまずいですね.

ちなみに第2音節にアクセントがないから「ボワ」でなくて「バ」と表記することがあるのだと思いますが,フランス語は英語ほどアクセントの有り無しで強弱がつかないので,「クルボワジエ」が一番無難な表記と思います.

知らんけど.

特に英語経由の場合.

「誤解を招いたのであれば申し訳ない」

亜種として「迷惑をかけたならば申し訳ない」「不快な思いをさせたなら申し訳ない」など,あるようですが,面白いのでつい使いたくなる表現です.

これらの言葉は政治家という公人が,記者会見や場合によっては国会など公的な場で使うわけですから,民間人が使うのは当然問題ないはずです.

学校で先生に叱られたり,職場で上司に責められたらドシドシ使いましょう.

Mr / Mrs / Dr などに “.” (ドット)を付けないのが普通

1996〜1997年にシドニーで暮らしたときに既に気がついていましたが,あちらではMr. Abc や Dr. Xyz としないで,Mr Abc, Dr Xyz とするのが普通でした.

今更ながらネット検索したら,Q&Aを中心に多数の記事が見つかって,今日ほとんどの英語圏で “.” を付ける方式は正しくはあるけど,古臭く受け取られるそうです.

というか,会社や役所から来る郵便の宛名はたいていMrもついてなくて,いきなり氏名が書いてあるのが多かったです.

というわけで帰国して以後定年まで名刺の英語面に “.” を付けませんでしたが,同僚でそうする人はいませんでした.

ウェスト

そう言えば,現役時代というかまだ若手の頃,職場内の英語研修がありました.いくつか印象に残っていることがあり,そのうちいくつかは後の英語の実践に役立ちました.

そのひとつが,「 “w”の発音を強めにする」というアドバイスです.日替わりで5人の講師から授業を受け,講師は皆さん個性的だったのですがそのうちどの講師からこのアドバイスを受けたかは記憶があいまいです.

受講生が順番にテキスト(たぶんロールプレーのようなもの)を読まされることはよくありましたが,一人の受講生の読みに対して講師が “w”の音が弱すぎると指摘しました.概して日本人の英語では “w”が弱いことがあるから意識的に唇をすぼめて強め(英語の “強め” は “長め” でもあります)に発音すると良いというアドバイスでした.

以後心がけていますが,逆に他の(日本)人が発音する “w” の弱い(=短い)発音が気になります.

特にNHKのアナウンサーです.彼らの「ウェスト」 (“west”) には心をかき乱されます.

原稿に「ウェスト」と書いてあれば,たぶん彼らは “ワ,ウィ,ウ,ウェ,ウォ” は皆同じ長さで読むと訓練を受けてきたからだと思います.だったら「ウェスト」と書くのをやめて「ウエスト」と表記した方が,日本で教えている英語講師やその講師から受けたアドバイスを守る(元)受講生の心の平穏が少しは取り戻せるのにと思います.

たしか,3週間か4週間の合宿でした.
必然的に “ウ”が短くなるし,唇をすぼめる音は日本語にはない.

早く終わらないか4月

私は上記の記事の「先輩」そのものです.最近テレビではNHKのアナウンサー以外の人は首相を含めて皆,[二\カ゜ツ][シ\カ゜ツ]といいます

正しい[二カ゜ツ\][シカ゜ツ\]というイントネーションで教育を受け,そのイントネーションに慣れ親しんで使い続けてきたものにとって,[二\カ゜ツ][シ\カ゜ツ]は聞くのが辛いです.

まあ,4月が終われば聞く機会も減るでしょうからがまんしますが,とっとと4月が終わらないかなあと思います.

NHK放送文化研究所の記事は2001年のものなので,それから20年以上経って[二\カ゜ツ][シ\カ゜ツ]が蔓延してしまいました.