あきらめ失業者

なんかテレビに出てくるタレント経済学者やタレント専門家たちが,「日本は賃金が上がらないが,失業率は世界最低水準」だ,だからがまんしろって暗に大資本・大企業に都合のいい理屈を押し付けてきます.

しかし,身近なところを見回してもそんなに失業率が低くて,労働者にとってバラ色には見えません.

日本の失業率が低いのは,いろいろ事情で,職に就くことをあきらめて,就職活動をしない人が失業者に含まれていないからです

こういう人たちを,経産省の文書では「潜在的失業者」と記していますが,ネットで潜在的失業者を調べると,昔よく言われた窓際族のように,今仕事に就いているけど,仕事がほとんどない人たちを差すような解釈が多いです.

非常に重要な概念なのに統一的な用語がないというのは残念なことです.

そういえば,先日のMX-TV 田村敦の聞きたい放題にゲスト出演した,故松岡元農林水産大臣の元秘書の池田和隆氏(政治評論家)が,「カロリーベースの食料自給率」は「危機感をあおるために,大臣と自分(たち)で考えた」との趣旨のことをかたっていました.

とにかくメディアやジャーナリストは,政府のいうことをそのまま垂れ流さないで,おかしな統計についてはおかしいと指摘をし続けるべきです.そうしてこないから,GDPの根幹に関わる統計の捏造・改ざんを長年許してきてしまったわけです.

昔からあるのは「家事手伝い」問題,それから比較的最近認識されてきた介護離職や8050問題などです.
日本でしか用いられない奇々怪々な指標

マイナポータルは使いにくいにもほどがある

マイナポータルにお知らせがあると言うメールが来たので、マイナンバーカードと暗証番号を使ってマイナポータルにログインしたら、e-Taxからのお知らせがあると言うことでした。それで導かれてe-Taxのほうに行ったらまたマイナンバーカードと暗証番号を使って認証をして、そこで何を間違えたのかシステムの都合なのか同じ認証をもう一度やってようやくe-Taxのサイトにたどり着きました。

いちどマイナンバーカードと暗証番号を使って認証できたら、次からマイナンバーカードなしで認証できるようにできないものなのかなぁといつも思います。不便でしょうがないです。

で、今回お知らせにやっとたどり着いて読んでみたらアンケートにご協力くださいと言うこちらにとって何のメリットもない情報だったので、頭に血上ってiPhoneを窓から投げ捨てました。

沈む中流

今朝のNHKのニュース内のレポート「沈む中流」は身につまされました.

例として出てきた人は年齢もほとんど同じで,いろいろ共通するところがあります.入社した時は年功序列があたりまえだったのに,これから給料が上がるという年頃に「成果主義」導入の名の下に,大多数の普通の社員にとっての実質的な賃金凍結〜賃下げが行われました.退職金も年金も期待したほどの額ではありません.

割を食った世代だと思っています.

それでも例の人より本質的にましだと感じたのは住宅ローンが現役時代に完済できたことです.月々10万円など,到底払えそうにありません.

年金生活でありながら,世帯年収460万円の団塊の世代がうらやましいというか,うらめしいです.

野党は批判ばかりで良い

頭がすっきりしているうちにまとめておく,第2段です.

「野党は批判ばかり」とは,与党の品のない幹部が吐露する常套句で,虎の威を借るマスコミもそのまま肯定的に流したりします.
しかし,野党は批判ばかりでいいのです.与党の幹部からそういう言葉が出てくるというのは野党の追求に窮しているからに他なりません.

また,「野党は批判ばかり」と批判的にいう政治家・マスコミ以外の人に問いたいのは,それでは批判をしないで何をすればよいのか,ということです.まさか,某野党のように与党にすり寄るような言動をしろとでも.

まあ,「対案を出せ」とのなんとかのひとつ覚えが返ってきそうですが,絶対に採用されない対案を作り続けることほど非生産的なことはなく,聖人君子でもなけりゃ無理な話です.政治以外の仕事でも,提案をし続けても全部却下じゃやる気がなくなり,その人の能力まで低下してしまうことは自分の狭い経験からでも解ります.

だから野党は非生産的な対案作りなどせず,批判ばかりで大いにけっこうです.批判すべきところを批判しないで与党にすり寄るような野党こそ不要です.

全く採択されないので,生産性はゼロです.

軍拡は果てしがない

まだ頭がすっきりしているうちに,自分の考えを書きまとめておくことにします.

基本的には自衛隊は必要悪と考えています.必要悪扱いに対して「継子扱いの不憫な子」などとただ感傷的で政治家としての資質を疑わざるを得ないような形容をする筋もありますが,不憫な子にしてここまで成長できたのです.

軍隊でなくて自衛隊と聞くと,軍隊よりも一桁くらい弱い様な印象がありますが,軍事費(日本は防衛費)の世界ランクで,1990年頃は日本は3位を維持していました.その後中進国の経済発展や日本の経済の低迷など経済が主な理由で順位を9位まで落としていますが,依然世界では上位の国の軍隊と伍しています.

一部の筋の人たちはより自衛隊を強くしたいから,憲法に存在を明記して継子から実子にしたがっています.しかし,古今東西の事例が示すようにいくら軍事力を増強しても絶対に安全・安心ということはなく,果てしなく軍拡が続けられます.この状態に陥ると,アメリカでいう軍産コングロマリットにとって一番都合がよいだけです.結果的に財政を圧迫して国民が不幸になります

そんなこんなで継子でここまで育った自衛隊はこのまま継子でがんばって欲しい,というのが個人的な考えです.

これも古今東西そうですが,軍隊にお墨付きを与えたら増長するばかりで,国民に最大限の不幸をもたらします.

防衛費を増やしたい人たちにはむしろ好都合.
ソ連が崩壊した時は,一時期ですがアメリカに次いで2位にまで順位を上げました.
堤未果さんの書籍などに記されているように, “貧富の差を利用” した兵士集めも行われます.