軍拡は果てしがない

まだ頭がすっきりしているうちに,自分の考えを書きまとめておくことにします.

基本的には自衛隊は必要悪と考えています.必要悪扱いに対して「継子扱いの不憫な子」などとただ感傷的で政治家としての資質を疑わざるを得ないような形容をする筋もありますが,不憫な子にしてここまで成長できたのです.

軍隊でなくて自衛隊と聞くと,軍隊よりも一桁くらい弱い様な印象がありますが,軍事費(日本は防衛費)の世界ランクで,1990年頃は日本は3位を維持していました.その後中進国の経済発展や日本の経済の低迷など経済が主な理由で順位を9位まで落としていますが,依然世界では上位の国の軍隊と伍しています.

一部の筋の人たちはより自衛隊を強くしたいから,憲法に存在を明記して継子から実子にしたがっています.しかし,古今東西の事例が示すようにいくら軍事力を増強しても絶対に安全・安心ということはなく,果てしなく軍拡が続けられます.この状態に陥ると,アメリカでいう軍産コングロマリットにとって一番都合がよいだけです.結果的に財政を圧迫して国民が不幸になります

そんなこんなで継子でここまで育った自衛隊はこのまま継子でがんばって欲しい,というのが個人的な考えです.

これも古今東西そうですが,軍隊にお墨付きを与えたら増長するばかりで,国民に最大限の不幸をもたらします.

Notes:
1. 防衛費を増やしたい人たちにはむしろ好都合.
2. ソ連が崩壊した時は,一時期ですがアメリカに次いで2位にまで順位を上げました.
3. 堤未果さんの書籍などに記されているように, “貧富の差を利用” した兵士集めも行われます.
防衛費を増やしたい人たちにはむしろ好都合.
ソ連が崩壊した時は,一時期ですがアメリカに次いで2位にまで順位を上げました.
堤未果さんの書籍などに記されているように, “貧富の差を利用” した兵士集めも行われます.