DOSBox-Xメモ (2) Flatpakのトラブル

DOSBox-Xは正式なチャンネルでインストールできるdistroはないものの,Slackware系ではSlackBuilds (sbopkg)でインスール可能で,また,Flatpakを正式にサポートしているDebian (Raspberry Pi OSを含む)とManjaroで利用可能である可能性が広がります.

早速手当り次第やってみたところ,Raspberry Pi OS (RPiOS)でFlatpakのインストール後,

flatpak install dosbox-x

としても,見つからないよ,とエラーが出ます.

昨夜はヤホーの検索の結果をいくつか眺めていましたが,そのひとつにgitでDOSBox-Xのソースを取り寄せてbuildして,Flatpakのパケージを作って,ローカルからflatpakでインストールしろなんて途方もない事が書かれていました.

自力でbuildするなら敢えてflatpakを使用する意味がないような気がします.

今朝,何気なくもう一度検索してみたら正しい答えが見つかりました.

Abhishek Prakashさんの “Fixing Flatpak Error: No remote refs found similar to ‘flathub’” (It’s Foss)より,

flatpak remote-add --if-not-exists flathub https://flathub.org/repo/flathub.flatpakrepo

をroot権限で実行することにより解決しました.

あくまで,筆者が日常的に実マシン・仮想マシンをいじっている中の話です.
本当はGoogle検索です.

DOSBox-XでLog200

DOS用LogソフトLog200をWindowsのDOS窓以外で動かす取り組みですが,Slackware64 (AMD64)のDOSEMUのもとで,Log200を動かして,Slackware ARM (32bit)のサーバー上にあるデータファイルはNFSでアクセスしよう,ということにしました.DOSEMUはmacOS上で動くVMWare Fusionで動くSlackware64でも動きますし,そこからNFSでサーバーのディレクトリーをマウントすることもできますから,仮想マシンと実マシンのいくつかの環境からLog200を実用的に使えます

いちおうこの状態を結論としていました.

ところが先日,親切な通りすがりのかたが,DOSBox-XのDOS/VモートでLog200が動く可能性が高いとアドバイスしてくださいました.

さっそくDOSBox-Xがインストール済みなmacOS (x86_64 Sonoma 14.5, x86_64 Ventura 13.8.7)で試したところ,あっさり動きました.通りすがりのかたに教えていただいた通り,基本的に設定ファイルである “dosbox-x.conf” に,

[dosv]
dosv=jp

と書くだけで自前でDOSを用意する必要さえもありません.

macOS Ventura (x86_64 13.8.7)上で動くDOSBox-Xで動くLog200 (DOS版)

以前調べたところではDOSB0x-Xは,Debian (Raspberry Pi OS)やManjaroでは公式チャンネルからの配布はありません.代わりにFlatpakというパッケージマネージャーでインストールすることになっていて,今回あらためてインストールしたところ,日本語DOS/Vモードがちゃんと動き,Log200も問題なく動きました.

Raspberry Pi OSにインストールしたFlatpakで動くDOSBox-Xで動くLog200

Flatpakでうまく行った環境は,

  • Manjaro AMD64
  • Raspberry Pi OS (64bit)

です.あっさり書いちゃましたが,非x86のRaspberry Pi OS(Raspberry Pi 5 Model B 8GB RAM)でも簡単に,しかも実用上問題ない速度で動きました.

Raspberry Pi OSで動きますから,Debian AMD64でも間違いなく動くでしょう.

最終目標である,Slackware ARM (32bit)ですが,もちろん公式配布パッケージにDOSBox-Xは含まれていませんが,SlackBuildsにはあるので,sbopkgでインストール可能な可能性があります.一方SlackBuildsにはFlatpakもあります.

他にFlatpakで動かすアプリがいくつかあれば先にFlatpakを試す価値はありますが,いまのところDOSBox-Xだけですから,先にDOSBox-Xをsbopkgでbuildするほうがいいだろうと判断してそうしました.

で,buildできて動きました

Slarckware ARM (32bit) 15.0にsbopkgでインストールしたDOSBox-Xで動くLog200 DOS版

いよいよSlackware ARM64 15.1のリリースが待ち遠しいです.

仕立ててはいませんが,Manjaro AMD64をホストにしてSlackware64のゲストからも同様にLog200は動かせます.
MacPortsによる.
buildには少々時間がかかりますが.

Manjaro ARMのRPi5 kernel

Raspberry Pi 5 Model B (RPi5)の評価はその後も続けています.テストしているのはRaspberry Pi OS (RPiOS), Manjaro ARM(64bit), Slackware ARM64 (Slackware-current)の3OSで,そのうちのRPiOSとSlackware ARM64はRPi5を入手した2024年初時点でRPi5をサポートしてました

Manjaro ARM64は一番使いたかったOSでしたが,当時は公式にRPi5をサポートしておらずどうしたものかとヤホーで検索したところRPiOSのKernelとモジュールなどを使えばよいと知りその状態で動かしてきました

その後4か月も経つので正式Kernelもあるだろうと,PacmanのGUIフロントエンドであるAdd/Remove Softwareの検索窓に “rpi5” と入れて検索したら,Kernelなどがあることが解り,早速インストールしました.

ネットで調べたところ本年3月には公式Kernelがあったようです.まあ,Manjaro ARM64がRPi5で動かせていたので今更どうでもいいですが😅

今後,ないとは思いますが,RPi4で使うことも考えて,RPi4用のKernelなども残しました.削除するのは簡単ですし.

今までのところ,RPi5上でRPiOSとManjaro ARM64は十分使える感じです.

Slackware ARM64に関しては,Slackware-currentであるため,ほとんど毎日のようにいくつものupdateが来て,サーバーがあまり強力でないこともあって,その度にupgradeにものすごく時間がかかります.その事もあっておよそ使いやすいとは言えません.

現在の “結論” 的には,Slackware ARM64の15.1 (次期公式リリース)が出るのを待って,RPi5にインストールして,次期サーバーに仕立てます.

Slackware ARM64は,SARPi5により.
本当はGoogleです.
slackpkg upgrade-allをかけたまま就寝することが多いです.
現在使用している8GB RAMのものか新規に購入するかは未定.

Manjaro AMD64 ぶっ壊す

Workstation (WS)をぶっ壊すのは日常茶飯事ですが,これまであまり壊すことのなかったManjaro AMD64 (x86_64)をぶっ壊しました.

先日Manjaro AMD64がKDE Plasma Desktop 6にupgradeされて喜んだのですが,どうもzramがぶっ壊れているのに気が付きました.

色々調べて,systemd-swapが機能していないことがわかりました.systemctl statusで見ると,sysv_ipcがインポートできないことがわかりました.

更に調べると,このsystemd-swapはout-of-dateとなっていることがわかりました😥

それで,Archlinuxのzramのドキュメントを読みながら色々やっていたのですが,どれをやってもうまく行かず,挙句にはEFIをぶっ壊して起動しなくなってしまいました.

EFIがぶっ壊れてはサブWSであるSlackware64もブートできず,にっちもさっちも行かない状況に陥りました.

まずは,Slackware64のブート用USBメモリーから起動して,Slackware64のEFIとGRUBを直して起動するようになりました.ここまでは大した手間ではありませんでした.

このあと,Manjaroのパーティションに4月のバックアップをrsyncでコピーしましまたがうまくブートしません.libvirdがどうのこうのいう,本質的には関係ないエラーなんですが,そのエラーの先に進んでくれません.念の為,Manjaroのパーティションをformatしてからrsyncしましたが,同じ結果でした.

しかたないので,libvirtdを起動しないようにしてある仮想マシンのイメージからrsyncをかけたら,ようやくブートしました.

どうも,rsyncで差分をバックアップしたものからの復元はこのManjaro AMD64に限ってはうまくいかないようです.もちろんあるサブディレクトリー以下とか,特定のファイルについては簡単に復元できるのでバックアップを取る意義はありますが,まるまる起動可能なバックアップとして今までより頻繁に仮想マシンの仮想ディスクにクローニングすることにします.

まともに動くところまでロールバックしたところで,systemd-swapを消して,もう一度,Archlinuxのzramのドキュメントを読みながらやり直します.

udevルールによる方法

結局うまく行ったのは,Archlinuxのドキュメントのうち,udevルールを使う方法です.手順としては,

  1. これまで使っていたZramのサービスが起動しないようにする
  2. /lib/mdoules-load.d/zram.conf に, zram の一行のみ書く
  3. /lib/modprobe.d/zram.confに, options zram num_devices=8 の一行のみ書く
  4. /etc/udev/rules.d/99-zram.rules に,
    KERNEL=="zram[0-7]", SUBSYSTEM=="block", DRIVER=="", ACTION=="add", ATTR{comp_algorithm}="lz4", ATTR{disksize}="1024M", RUN+="/sbin/mkswap $env{DEVNAME}"
    の一行のみを書く
  5. /etc/fstabに,
    /dev/zram0 none swap defaults,pri=100 0 0
    /dev/zram1 none swap defaults,pri=100 0 0
    /dev/zram2 none swap defaults,pri=100 0 0
    /dev/zram3 none swap defaults,pri=100 0 0
    /dev/zram4 none swap defaults,pri=100 0 0
    /dev/zram5 none swap defaults,pri=100 0 0
    /dev/zram6 none swap defaults,pri=100 0 0
    /dev/zram7 none swap defaults,pri=100 0 0

    を書く
  6. 祈りながらリブート

だったと思います😥

1のあとの再起動で,zramモジュールがロードされていないことを確認,3の後の再起動でzramモジュールがロードされ,4のあとの再起動で/dev/zram0〜7ができていることをそれぞれ確認,など途中要所要所で動作確認をすると着実に進められます.

以上,未来の自分あてのメモでした.

厳密には,メインWSはMac miniで,Manjaro AMD64がサブWS,Slackware64の実マシンはサブサブWS,またはサブWSのサブOSです.
かんたんに書いてありますが,rsyncののち,chrootして,efibootmgrやgrubのツールを使って起動するように呪いをかけます.

KDE Plasma Desktop 6

いくつか動かしているLinuxの実マシン・仮想マシンでは,UbuntuとRaspberry Pi OSの一部のマシンを除いてデスクトップはKDE Plasma Desktopにしています.

先程updateをかけたら,Manjaro AMD64のデスクトップが,KDE Plasma Desktop 5から6にupgradeしました.

Debian AMD64はまだ5のままです.

Manjaro ARM64のKDE Plasma Desktopが6になるのが楽しみです.