しくじり先生 俺みたいになるな!!

この番組は結構面白いです.

成功者の話は面白い場合もあるけど,鼻につくこともあります.同じかそれ以上努力や工夫をしても成功しなかった人は多数いて,客観的に言えば,その差は,運・不運に過ぎないわけです.しかし,展開としては,努力・工夫で成功したことを強調します.

そして,成功者の話はさっぱり役に立たない^^;

とはいえ,この番組に出演すると言うことは,失敗してどん底にいるわけではなく,ある程度立ち直っているので,成功者には違いないんですが.

だから,話は面白いけど,やっぱり役には立たない^^;

成功・失敗というこの番組の本筋とは直接関係しませんが,昨日の放送の高橋ジョージ氏が,若い頃放火犯と間違えられ,後に真犯人逮捕後もかつて疑った人たちは,「あいつならやりかねないから」と,自己を正当化した,というエピソードは,人間の自己中心的な本性をよく現していると感じました.

普通の人から見たら十分なレベル.

釜石の奇跡

東日本大震災で,釜石の小中学生には津波による犠牲はほとんどなく,「釜石の奇跡」と呼ばれていますね.

10月から,たぶん再放送だと思うのですが,放送大学で,釜石の防災教育に尽力された群馬大片田教授の講義が放送されていて,録画して見ています

それを見ると,防災教育というのは並大抵の努力ではないな,とつくづく感じます.ちょっと知識を教えるような形の防災・安全教育をする程度ではできないもので,対話的な教育と,訓練の繰り返しといった,たゆまぬ努力のたまものです.

細かいことは,片田教授の講演録や書き物があるんじゃないかと思いますが,講義を聴いていて,個人的にポイントだと思うのは,

  • 大人が逃げない
  • 避難はお上が指示してくれると思っている

の2点ですね.ふつうはどこでも,津波注意報や警報が出ても大人はまず逃げないということです.残念がら解ります.学術的には「正常性バイアス」といわれるやつです.まあ,俗に言えばオオカミ少年って言うやつです.

まあ,これはしょうがないんですよね.とにかく台風の進路にしても何にしても未来のことを正確に予測はできないんですから,津波がくる可能性がある程度あれば,来ない可能性のほうが高くても,注意報や警報を出さざるを得ない.だから,めんどうでも毎回逃げて,津波が来なければよかったねといって家に帰るようにしなければならない.真夏でも,真冬でも,深夜でも.これは,自分でもできないと思います.

これを釜石では子供たちに徹底的に教え込んだわけです.一方的ではなくて,教える方も子供たちも納得するような方法で.

もうひとつの片田教授の指摘(で,わたしがポイントと思ったのは)は,日本に暮らす人々の防災マインドが常に受け身ということです.これは防災に限ったことではないですが,防災に関する情報や避難の指示などは,みんな上から来る.特に弊害が大きいのは,ハザードマップで,釜石市でさえ,ハザードマップで安全とされた区域の人たちの犠牲が多かったとのことです.

片田教授が行っているような地道な防災教育を全国の津波の被害想定地域で行わないと,悲劇は繰り返されることになると思います.

片田教授による防災教育の講義は,第2回〜第4回までの都合3回で終了したようです.第5回は原発事故の話のようなので,録画をやめました(2016/11/1)
これが特に重要で,一方的な押し付けでは効果はないそうです.

NHK: 所さん!大変ですよ「リサイクル業者悲鳴!?“プルタブ取るのはやめて”」

先週のメダカの話もびっくりでしたが,その予告編を見て,「まだ,プルタブ集めやっているの」とこれまたびっくりしました.

昔リングプルが取れて捨てられて環境問題となっていました.1980年台とのことですが,1983年にオーストラリアに行ったときは,あちらの缶はすでに取れるタイプのタブではありませんでした.今時のプルタブとは違って,ちょっと開けにくくはありましたが,オーストラリアでできるのに,なんで日本でできないんだ,と日本のメーカーの怠慢に怒りを覚えたりもしました.

それはともかく,当時としても,車いすにするのが目的だったらリングプルを集めるよりは缶本体を集めたほうが良かろうと感じてはいましたが,環境問題があるので,リングプルを拾うというのもそれなりの意義はあるのかな,くらいには思いました

ネット検索をしたら,2000年台にも関連記事が結構あって,だいたい,今回の「所さん!大変ですよ」で指摘されていた問題点について考察されていものが多かったです.

プルタブだけとると,リサイクルしにくいということなので,プルタブを取る行為が環境を破壊していることになります.

ということで,もう,やめましょう.

 

でも,車いすを贈ることにも大きな意義はあるのだから,缶本体も一緒に集めたらいいのにと思いましたけど^^;

バカにバカと言ってはいけない

よく,政治のことをいろいろ言う人の中で,野党の批判ばかりする人がいます.それも,得意げに^^;

野党にだめだって言うのは簡単なことで,実際だめじゃなかったら与党になっているんだから,野党はだめに決まってます.バカにおまえはバカだと言っているのと同じで,そんなことを続けても事態は一つも好転しません.

バカはバカなりに使い方はあるわけです^^;

経済評論家の内橋克人さんの評論は,いつも弱者・生活者の視点に立っていて,私は昔から評価しているのですが,前回の民主党政権の末期,もう政権を失うことが明らかになった頃,他の識者たちと一緒になって,民主党の批判に転じたことは残念に思っています.結局,強者のための政権が復活しました.

学生の頃から,日本人の選択肢に,現状が嫌なら野党に投票する,っていうのがないのをとても不思議に思っています.現在の与党に投票しておけば,急激に悪くはなりませんが,少しもよくはなりません.まあ,選挙民としての判断はせずに,与党に丸投げってことですね.

リスク取らなきゃ何にも変わりません.巨大与党のやりたい放題が続きます.

結局,与党が長期政権を握っている間に,少しずつ,やりたい方向に変えられて,結局は取り返しのつかないところまで行くんじゃないかと思います.

戦前は,軍や権力者たちが,民意を無視して,暴力的に軍事独裁国家に仕立てたのではなくて,民意があったわけです.その民意を醸成するマスコミ報道があったわけです.

昔好きだった,Exposéの歌に, “Point of No Return” というのがありました.もう,過ぎてしまっているのかも.

邦楽にも同じ題名の曲があるらしいですが,知りません^^;

携帯電話会社は相変わらず狡猾だな

docomoが”価格650円”で,格安スマホを売り出したとありますが,一年間は使い続けなければならないようですし,当然契約は2年しばりとかあるんでしょう.

本体だけ条件なしで650円で売れないならば,価格650円の格安スマホなんて主張はインチキだと思います.

結局は回収できない本体代は,通話・データ料金に上乗せされるか,長期契約者が支払う料金を回すわけです.

こういうインチキを放置すれば,不公平・不公正がいつまでも続きます.