各党の参院選の公約が出そろったようです.
威勢の良い与党や与党にすり寄りたがっている勢力が,防衛費はGDPの2%と明言したり暗にいったりしていますが,GDPの2%って具体的にいくらか解っていない人は多いと思います.一種の詭弁ですね.国家予算の2%ではないですよ.
ここしばらくの間日本の国家予算(一般会計の方)は100兆円ほどで,GDPはずっと500兆円台です.ですから,今のシーリング(=天井),GDPの1%は5兆円で,2%になれば10兆円になります.支出の内訳の多くはアメリカから役に立つか立たないか解らないバカ高い兵器を言い値で買うのに使われます.先払いで,品物が納入されないことも過去にしばしばありました.誰が見てもこっちはいいカモで,あっちはボッタクリです.
医療,福祉,教育,少子化対策の拡充には,財源がないと渋るどころか削る一方なのに,ボッタクリにさらに払う5兆円はどこから出てくるのでしょう.大企業でもなく,多くはサラリーマンの給料からでしょうね.
この参院選で与党が圧勝して,あとは憲法も消費税も好き放題いじれます.
自衛隊につぎ込む金を増やして好戦的な国になって,かえって周辺のならず者国家を刺激して,しないで良い戦争に巻き込まれなけりゃいいんですが.
生きている間に,日本がどこまで墜ちることになるのか.私よりさらにあとの人たちが気の毒で仕方ありません.