昨夜寝ない(ウソ^^; )で確認したこと (UW IMAP + IPv6)

今使っているIMAPサーバー(IMAP daemon)は,UW IMAPという,それなりに有名なものです.Slackwareに普通に付いてきます.これのIPv6対応がなかなかうまくいきません.同サイトにある,このページを参考にあれこれやってみましたが,解決せずです.

inetdは,Slackwareに付属するinetdをSlackware-currentのソースからbuildしたものにupgradeして使っています.このページにもだめと書いてありますが,inetd.confに2行で,tcp(4), tcp6を記述してもだめです.1行で,tcp46としてもだめです.

inetdがタコなのかも知れないので,rsyncで試しました.rsyncでは,やはり記述は1行にして,

rsync   stream  tcp6   nowait  root   /usr/bin/rsync rsyncd --daemon

とすると,IPv4, IPv6どちらの接続も受け付けます.tcpのままだと,IPv4オンリーです.ということで,inetdは完璧ということが解りました

imapdもSlackware-currentのソースからbuildしたものと差し替えましたが,tcpでも,tcp4でも,tcp6でもtcp46でもNGです.

現在の心証としては,UW IMAPサーバーはIPv6対応していないのではないかということで,これは大変困った問題です.

追記

Wikipediaでは,UW IMAPのIPv6サポートは”?”となってます.誰もIPv6で使おうとしていないのか^^;

というか,そもそもたいした仕事をしてない^^;

LANのIPv6化

まだ,新しいプロバイダーへの対応が完了していません.

わが家のLANの変遷に関係したことなんです.もともと最初に光ファイバーをひいてから,何回目かのプロバイダーまでは,ONUに自前のLinuxサーバー・ゲートウェーをつないで家庭内LANを構築していました.そのONUがONU+プロバイダーお仕着せのルーターになりましたが,それまでのLinuxによるLAN管理方法を継承した方が楽なので,お仕着せルーターはブリッジ的に使ってきました.

201603-01

これは,私にとってはLANの管理は楽なのですが,もし私に何かあった場合,家族が自前ルーター・サーバーを管理することは不可能なので,Nuroにしてから,お仕着せルーターにクライアントを直接つなぐ普通の形態にしました.

201603-02-Nuro

自前のサーバーは,プロバイダーや,独自ドメイン宛てに来たメールを受け取り,imapによって自宅内のクライアントや外部からアクセスしたクライアントにサービスします.

つまり,LAN内でも,外出先からでも同じFQDNの同じアカウントにシームレスにアクセスできるのです.これは捨てがたい機能です.

家 の中でしか使わないPCは,サーバーのプライベートLANアドレスを手動で与えれば良いのですが,iPadなどモバイル機器は,同じ設定で,自宅内ではプ ライベートLANアドレスで,外からはルーターのグローバルアドレスでアクセス可能にする必要があります.そのために,LAN内で動いている自前のDNS サーバーの参照が必要となります.

ありがたいことに,Nuroのルーターには,DNSを手動で追加する機能があり,この実装が簡単にできました.

ところが,今回の新しいプロバイダー提供のルーター・ゲートウェイには,DNSを手動で追加する機能がありません.

201603-03-Nuro-beyond

そうすると,iPadからje1sgh.mydns.jpにつなごうとすると,自宅内でも外でもルーターのグローバルIPアドレスが返され,自宅内では自前サーバーにアクセスできません.

解決策はないか.あるんです.LAN内でサーバーにアクセスする場合,完全にIPv6化してしまうことです.

で,いろいろ試していますが,かんじんなimapサーバーがIPv6対応していません^^;

imapサーバーのIPv6化が当面の課題となりました.

LAN構成変更

ほんとうは,図解して説明すると面白いのですが,クラッカーに関心を持たれたりするとナニなので,字だけのつまらない記事といたしました^^;

さて,わが家がインターネットの接続を光(10Mbps)に切り替えたのは,2000年頃で,当時はルーターは自分で用意しなければなりませんでした.そこで,これまでISDNのダイアルアップルーターとして使ってきたLinuxマシン(当時は,PowerMacでLinuxPPCを動かしていました)をゲートウェー・ルーターとして機能させました.

それから,末娘の大学受験が終わるまで,子供たちのPCに,曜日や時間によって接続制限をかけるような工夫をしてきました.

最初は,ルーターは自分で用意しなければなりませんでしたが,2番目のプロバイダー(100Mbps)は,ルーターを送ってきました.要らないので送り返して,これまでと同じように,自前のゲートウェー・ルーターを運用しました.

3番目のプロバイダー(1Gbps)でもルーターを送り返そうとしましたが,プロバイダー提供のルーターを使わないとだめ,というので,仕方ないのでプロバイダーのルーターはほぼブリッジとして働かせ,自前のゲートウェー・ルーターだけを接続して,今まで通りの運用をし,現在の4番目のプロバイダー(2Gbps)でも同様にしています.

このブリッジ的運用では,ルーターが一段よけいに入るので^^; スループットの低下が心配でしたが,全然影響ありませんでした.

この間,AirMacを取り入れたりしていまして,非常に複雑なネット構成となっています.

しかし,末娘も大学に入り,もはやこの複雑な運用形態を維持する意味がなくなりました^^;

そこで,本日,プロバイダーのお仕着せルーターを本来のルーターとして使うようなLAN構成に変更しました.

いままで,iptablesとか駆使して結構面白いことをやってきたんですが,今後,スキルや経験値はがた落ちとなる見通しです^^;;

また,家庭内LAN内をIPv6化しようとLinuxルーターの設定などについて調べ始めたところなのですが,今回の構成変更により,労せずIPv6化が完了しました.